「市中でウイルスが相当に浸透」、感染急増で神奈川県と横浜市が警戒強める

横浜日吉新聞

市中でウイルスが相当に浸透してしまっている――。11月に入り、新型コロナウイルス感染者の急増を受け、神奈川県は一昨日(2020年)11月14日(土)に2カ月以上ぶりとなる対策本部会議を開くとともに、横浜市でも2カ月半ぶりに林文子市長がコメントを発表し、本格的な冬を前に警戒感を強めています。

2カ月以上ぶりに開かれた11月14日(土)の県対策本部会議で発言する黒岩知事(県の中継動画より)

県の対策本部会議では、黒岩祐治知事が「11月に入ってから新規の感染者が急増している。13日と14日は過去最多の140人台となり、病床の利用率が感染急増段階に近づきつつある」と報告。

これをうけ、県健康医療局の統括官をつとめる阿南英明医師が「患者数が伸び、病床がひっ迫し、さらにはPCR検査の陽性率も高まっている。(感染者の)年齢層は拡大し、感染経路もさまざまである。これは、市中でのウイルスが相当に浸透してしまっていることを示す状況だ」と分析。

夏以降の感染者数が減らないまま“第三波”が来たことに警戒感を強める(県対策本部会議の資料より)

「夏以降の大きな“第二波”では感染者数が収束せず、一定数ずっと続いている状況で急激に患者が増えている。(今回を)第三波と呼ぶのであれば、これが上乗せした形で被(かぶ)っている。急速に危険なレベルに到達することが危惧され、非常に心配な状態」と阿南医師は危機感を募らせます。また、「感染経路の特徴が見出しづらく、対策が立てづらい」と話しました。

報告を受けた黒岩知事は、「『ステージ4』の感染爆発ということになると、外出自粛や休業要請など強い措置を検討せざるを得ない可能性も出てくる」と述べ、会食時にマスクを付ける「マスク会食」や、再度のテレワークや時差出勤を呼びかけます。

今後も10万人あたりの感染者数増加が予想されることを踏まえ、県では「M・A・S・K(M:適切なマスク着用、A:アルコール消毒、S:アクリル板等でしゃへい、K:距離と換気、冬は加湿)」などによる対策強化を呼びかける(県対策本部会議の資料より)

また、横浜市の林市長も11月13日(金)付けで、「直近1週間(11月6日~11月12日)の新規感染者数は383名で、前の週の1.5倍となっており、警戒を強めています」などと、8月24日以来となる市長コメントを出し、新型コロナウイルス対策と経済再生の面から12月補正予算の検討を進めていることを明かしました。

港北区では、11月13日までの一週間過去最多となる47人の感染者が発生し、鶴見区と青葉区でもそれぞれ32人の感染が判明するなど、東京都内への通勤者が多い北部3区の感染者数が高い水準となっており、警戒が必要です。

(※)見出し左の画像は11月14日の黒岩知事メッセージ動画より

【関連記事】

<週間感染者>港北区は過去最多の47人、市内2番目の多さに(11/13)(2020年11月13日、横浜18区の感染者数)

【参考リンク】

知事メッセージ 医療アラート発出(11月14日)(神奈川県)

新型コロナウイルス感染症に関する横浜市長コメント(横浜市)

横浜市内の陽性患者の発生状況データ・相談件数(横浜市、11月13日時点での累計感染者数は4726人)


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