東急グループ、市営地下鉄、そして大手企業が、日吉で夢のコラボレーションを実現へ――地域の若き経営者たちの想いが、新たな「芸術コンテスト」を産み出しました。
日吉駅西口に位置する普通部通り会(日吉普通部通り商店街、薄井芳夫会長)は、あす(2020年)11月3日(火・祝)から11月15日(日)まで、「第1回アートコンテスト」の作品募集をスタート。
募集する作品は、絵画(B4サイズ推奨)、写真、デジタルアート、書写など(合作も可)、子どもの部(未就学児、小学生、中学生)、大人の部(高校生以上)それぞれに、最優秀作品賞や優秀作品賞などの賞を設定。
赤坂エクセルホテル東急(東京都千代田区)やコーエーテクモゲームス(西区みなとみらい)、東急電鉄日吉駅(日吉2)や横浜市営地下鉄日吉駅(同)が初の協賛を行い、入賞者への賞品を初提供。大きな話題を集めています。
応募作品は、期間中、不動産会社「このまち」(日吉本町1、郵送も)、原田写真工房(同)、そば処たつ吉(同)の3店舗で受け付けることになっており、その場で1人1枚限り(応募は複数可)の参加賞「引換券」を渡す(郵送受付時は参加賞なし)という企画を実施する予定。
同通り会の13の店舗が趣向を凝らした一品やサービスを提供することも大きな特色となっており、「地域ぐるみ」での新発想でのイベント開催に、地域内外からの熱き視線が注がれそうです。
若き経営者たちが奮闘、夢の“協賛”イベント実現へ
イベントの企画が持ち上がったのは、新型コロナウイルスの影響もまだ大きく残っていた6月頃とのこと。
「(普通部)通り会で、何かをできないか」という思いを抱いていたという飲食店・bistro GHIOTTO(ビストロ ギオット、日吉本町1)代表の山口愛さん、たつ吉グループの島名貴子さん(同)、喫茶かなで(同)を経営する池田紳一郎さんらが企画を投げかけ、通り会の会員からの支援も得られることになり、一つひとつのアイデアが形になってきたとのこと。
「何分、全てが初めてのことで、この状況に至るまでが、一つひとつ本当に大変でした」と、池田さんも、今回、「文化の日」からのスタートに漕ぎ着けることになったことを心から喜びます。
新型コロナの影響を避けるため、「密」にならない、それでいて街が盛り上がるようにと企画したといい、「日吉・普通部通りらしい“芸術”にこだわりました」と、協賛先との大きなつなぎ役になったという山口さんも、熱くこの街、そしてこの日吉地区に必要であろう文化的でクリーンな“アート”に満ちた地域まちづくりへの想いを語ります。
特に「コロナ禍」の影響を大きく受けた飲食店経営者として、島名さんは、「子どもたちも、学校に通えない、絵や作品の宿題がなくなってしまった、というケースや、大人の皆さんも、展示会やコンクールそのものがなくなってしまった、という辛い想いを抱かれたシーンが多かったのではないでしょうか。ぜひ、この日吉の街の“すきなとこ”を探していただき、これまで応募できなかった分、作品エントリーいただければ」と、コロナ禍を乗り越えての作品により、一人ひとりが感動を分かち合えたらとの想いを吐露します。
上記以外にも、GOOD ART HIYOSHI(グッドアート日吉)賞、日吉愛がBANG BANG伝わる賞、日吉イイトコ一度はオイデ賞、さらに「お店から賞」なども計画されており、11月21日(土)から12月6日(日)までの掲示も行われる計画。
作品のおおまかな選考はカルチャー日吉(日吉本町1)が協力、各賞の決定は同通り会や各賞の協賛先などが実施。「密」を避けるため大掛かりな受賞式などは実施せず、各賞の選考元から直接受賞者に連絡を入れる予定とのことです。
「今回の、この1回目のチャレンジを皮切りに、今後いろいろなチャレンジを行っていければ」と池田さん。
日吉地区では、昨年(2019年)10月に行われた「日吉ハッピーハロウィン(HIYOSHI HAPPY HALLOWEEN)2019」(日吉中央通り会主催)の開催以降、新型コロナウイルスの影響により、日吉駅前で今年5月に開催が予定されていた大型イベント「日吉ブリティッシュウィーク」が中止となるなど、大規模なイベントを実施できない状況が続いていました。
日吉エリアの各小学校にも「チラシを配布してもらいたい」とのアプローチを初めて行ったという、同通り会の若き経営者らによる固い“結束”で、今回のイベントが行われることになったことは、日吉の街の大きなニュースと言えそうです。
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【参考リンク】
・「教えて!日吉のすきなとこ」普通部通りで出会う GoodArt &GoodHiyoshi(日吉普通部通り会)
・応募要項印刷フォーム(同)