<港北消防>初のポスターコンクールで表彰、最優秀作品は区内掲示で防火呼びかけ | 横浜日吉新聞

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港北区で初となる防火ポスターの優秀作品が発表・表彰されました。

横浜市港北消防署と港北火災予防協会が初企画・開催した「防火ポスターコンクール」の表彰式で。後列中央が吉山会長、右が吉田署長

横浜市港北消防署と港北火災予防協会が初企画・開催した「防火ポスターコンクール」の表彰式で。後列中央が吉山会長、右が吉田署長

横浜市港北消防署(大豆戸町)と港北火災予防協会(事務局:同消防署内)は、今年(2020年)初めて企画・開催した「防火ポスターコンクール」のイラスト部門・ぬりえ部門の応募作品120点の中から選ばれた表彰作品を同署のインターネット公式ページ(横浜市サイト内)で発表。

最優秀賞(港北火災予防協会長賞)、優秀賞(港北消防署長賞)5人への表彰を、きのう(2020年)9月17日に同署内で行いました。

イラスト部門、ぬりえ部門の募集が行われた。受賞作品は港北消防署のインターネット公式ページ(横浜市サイト内)で発表・公開されている

イラスト部門、ぬりえ部門の募集が行われた。受賞作品は港北消防署のインターネット公式ページ(横浜市サイト内)で発表・公開されている

今回のポスターコンクールは、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、4月7日の政府による「緊急事態宣言」が発令されたことをうけ、学校の臨時休校などで在宅する児童に、「家にいながら参加できるイベントを」(吉田崇署長)との想いから、区内では初めて企画されたもの。

表彰式には吉田署長や同協会の吉山昌秀会長(山和石油株式会社=日吉3・代表取締役)らが先月8月下旬に行われた選考会を実施したことを説明、またそれぞれの作品応募への感謝の想いを語り、賞状と記念品を贈呈。家庭や地域での防火活動への一層の理解を呼び掛けていました。

最優秀賞の記念品として吉山会長から手渡された記念の表彰楯(たて)にはポスターのデザインも

最優秀賞の記念品として吉山会長から手渡された記念の表彰楯(たて)にはポスターのデザインも

最優秀賞に選ばれた区内在住の熊田さんは、「一週間くらいの時間をかけて、ゆっくり絵を描きました。“火は危ないよ”と伝えたかった」と、自分や友だち、きょうだいも一緒に描いたという作品について説明します。

応募作品の“レベルの高さ”にうなったという吉山会長は、「これまでは、区内のイベント会場で防火のキャンペーンなどを行ってきましたが、これまで一切イベントができなくなったこともあり、初めての試みとして考案・実施したコンクールとなりました。(最優秀賞は)身近なもので何が危険かを描いていて、黄色と赤の色使いも上手。ポスターとして小・中学校にも配布する予定です」と、多く子どもたちに火災の危険性をポスターを通じて伝えていきたいとの想いを語ります。

第一声で「感動した」との感想を述べた吉田署長からも、子どもたちの目線に合わせて表彰状が授与された

第一声で「感動した」との感想を述べた吉田署長からも、子どもたちの目線に合わせて表彰状が授与された

表彰式でのあいさつ「ていねいに描いてくれて感動しました」と子どもたちの労を労(ねぎら)った吉田署長も、「火災を予防するための“予防課”の消防署員はじめ、コロナウイルスの影響下でどのように火災予防を伝えていけるのかという新しいチャレンジとなりました。区内各所にポスターを配布・掲示し、火災予防の呼び掛けを行っていきたい」と、消防署員のアイデアを称(たた)えながら、“命を守る”ための火災予防をより広く地域に伝えていきたいとの決意を新たにしていました。

区内の各所に掲出される防火ポスターは、11月頃までに印刷、区内学校や自治会・町内会掲示板や東急バス車内に配布・掲示されるほか、約2万世帯へ新聞などにチラシとして折り込まれることが決定しています。

また、11月9日(月)から15日(日)までの「秋季全国火災予防運動」でも、防災・防火を呼び掛けるツールとして活用される計画とのことです。

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【参考リンク】

イベント/お家で描こう!防火ポスターコンクール(港北消防署)※受賞作品を発表・掲載


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