<川崎市>コロナ時代、災害時の逃げ方を変える「新しい避難様式」を特集 | 横浜日吉新聞

横浜日吉新聞

コロナ時代、台風などの災害時“逃げ方”を変える「新しい避難様式」をわかりやすく伝えています。川崎市はイラストを中心に防災対策をまとめた防災タブロイド誌号外!備える。かわさき」の最新版となる第4号を今月(2020年)9月8日に発行し、市公式サイトでも公開を始めました。

最新版の「号外!備える。かわさき」では、“新しい避難様式”をわかりやすく伝えている(川崎市の案内ページより)

川崎市が2017年から定期的に発行している「号外!備える。かわさき」の第4号では、「コロナ禍の災害対応」をテーマとし、新型コロナウイルスの感染リスク軽減にもつながる「分散避難」の考え方を特集。

台風などの災害時には、まずは「避難所」へ向かうという意識が浸透するなか、「浸水する可能性のある場所」から避難することがもっとも重要であると訴え、マンションの高い階など浸水可能性が低い場合は、自宅が最適な避難所になると提言。

一方、浸水の不安がある場合は、避難所に加え、親類の家など「できる限り、過ごしやすい場所」へ避難することも一つの方法であることを伝えています。

また、今回の号外では、市の健康安全研究所の所長で、政府の有識者会議で会長代理をつとめる岡部信彦氏新型コロナウイルスに対する素朴な疑問に答えるコーナーも掲載。

川崎市の健康安全研究所の所長で、政府有識者会議で会長代理をつとめる岡部信彦氏が新型コロナウイルスの疑問に答えるコーナーも(「号外!備える。かわさき」第4号より)

「すれ違うだけ、ちょっと触れただけで感染しますか?」や「暑い時期にマスクの着用は苦しいですが、コロナにかかりたくありません!」といった疑問や思いに対し、「手が触れる距離(1m程度)で、感染予防策(マスク着用など)をせず、15分以上一緒にいた場合」が濃厚接触者の定義であることや、「屋外などでソーシャルディスタンス(2m以上)が確保できている場合などには、積極的にマスクを外し、新鮮な空気を吸うことも健康のために大切」などと専門家の観点から説明しています。

「号外!備える。かわさき」の第4号は、インターネット上でPDF形式による公開のほか、20万部を印刷して区役所などで配布するとのことです。

【関連記事】

洪水や土砂災害の危険性と対策を「目」で学べる、川崎市が防災タブロイド誌を公開(2018年7月11日)

【参考リンク】

防災タブロイド誌「号外! 備える。かわさき 第4号」を発行しました(川崎市総務企画局、2020年9月8日)

「備える。かわさき」のバックナンバーなど(川崎市総務企画局)


カテゴリ別記事一覧