樽町からIT活かした街づくりを、50代現役サラリーマンが連合町内会長に就任 | 横浜日吉新聞

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樽町から新しい「地域まちづくり」の風が吹きそうです。

樽町連合町内会長に就任した小泉亨さん。2010(平成22)年にはパークシティ綱島でマンション自治会を新たに立ち上げるなど、地域活動を行ってきた

樽町連合町内会長に就任した小泉亨さん。2010(平成22)年にはパークシティ綱島でマンション自治会を新たに立ち上げるなど、地域活動を行ってきた

港北区の中央東側に位置する樽町エリアの、今年度(2020年度)からの新しい連合町内会長(樽町連合町内会長)に、パークシティ綱島自治会長を務める小泉亨(とおる)さんが就任。

2012(平成24)年5月からその任を務めていた小口(おぐち)照夫前会長からの後を継ぎ、若い世代を中心に人口増加も目立つ樽町エリアの「新しい街の顔」としての重責を担うことになりました。

横浜市港北区に13エリアごとに組織されている「連合町内会」のうちの1つである樽町地区では、現在、9つの自治会町内会が活動しています。

小泉さんが大好きな場所「樽町しょうぶ公園」は、2002年7月に利用がスタート。「公園ができたというアピールをしていたのも印象的でした」と、立地上にも恵まれた公園の素晴らしさを感じているという

小泉さんが大好きな場所「樽町しょうぶ公園」は、2002年7月に利用がスタート。「公園ができたというアピールをしていたのも印象的でした」と、立地上にも恵まれた公園の素晴らしさを感じているという

小泉さんは1963(昭和38)年生まれの57歳愛知県名古屋市生まれ。父親の転勤で中学校時代から横浜市戸塚区へ移り、県立希望ヶ丘高校(旭区南希望が丘)に進学。東北大学工学部(仙台市青葉区)で液晶ディスプレイを研究し、大学院まで進学した後、社会人に。現在に至るまで、現役のサラリーマンとして勤務しています。

社会人になってから、日吉・箕輪町にも住まうなど港北区と出会ったという小泉さん。1998(平成10)年から樽町に住んだのは「偶然のこと。会社の先輩が、当時、新築だったパークシティ綱島(樽町3)を購入したものの、急な転勤で住めなくなったので、“ここに住まないか”という話が舞い込んだのです」と、そのきっかけを懐かしそうな笑顔で語ります。

「樽町の人が好き」と語る小泉さん。樽町地域ケアプラザ前で

「樽町の人が好き」と語る小泉さん。樽町地域ケアプラザ前で

地域活動を行うきっかけとなったのは、3人の子育て経験から。「樽町には小学校がなく大曽根小学校(大曽根2)、師岡小学校(師岡町)に、多くの児童が通っていますが、学校にはプレハブ校舎も建つ状況で、とにかく学校のキャパシティが人口増に追いついていない。そんな中、学童クラブの不足という事態に直面したんです」と、2008(平成20)年1月に“学童保育難民”という事態に陥(おちい)ってしまったことが地域参加のきっかけになったと当時を振り返ります。

地域の課題を乗り越えるため、2010(平成22)年にはパークシティ綱島でマンション自治会を新たに立ち上げ、昨年(2020年)4月からは、「師岡トレッサ学童クラブ」(トレッサ横浜内、師岡町)の今年4月開所にも尽力。

2016(平成28)年から新規開設したホームページ「思いあいのまち樽町」(写真・リンク)でインターネットを活用した情報発信も行ってきた

2016(平成28)年から新規開設したホームページ「思いあいのまち樽町」(写真・リンク)でインターネットを活用した情報発信も行ってきた

2014(平成26)年度から、紙の広報誌「樽町イベントカレンダー」(現:樽町イベント掲示板 思いあいのまち樽町)の発行に携わり、さらに、若い世代の新しい住民にも“街を知ってもらいたい”と、2016(平成28)年からはホームページ「思いあいのまち樽町」を新規開設、インターネットによる情報発信も行ってきました。

「自治会町内会」の活動といえば、主に平日昼間、土日もイベントといった活動が、特にサラリーマン世帯や若い世代からも敬遠される傾向にあるなど、その「仕事の多さ」や、メンバーの固定化や高齢化による活動の硬直化も、これからの地域社会における大きな問題点とも言われています。

大手通信会社勤務のスキルを活かし、地域情報のIT技術を活用した発信や、街づくり関係者との連絡・交流にも取り組む

大手通信会社勤務のスキルを活かし、地域情報のIT技術を活用した発信や、街づくり関係者との連絡・交流にも取り組む

そこで、樽町地区では、「(樽町連合町内会の)副会長を2名体制にし、総務スタッフ職を新設して2名が就任するなど、役割を分担することで、“仕事を抱え込まない”体制づくりを行うことになりました」と小泉さん。

現在勤務する大手通信会社の業務経験でも培(つちか)ってきたという仕事の分業、メールや通信アプリといったIT技術を駆使しての連絡や会議の実施といった新たなチャレンジを行うことで、誰もが“地域まちづくり”に参加できる体制の強化をはかりたいと力強く語ります。

仕事と地域活動とのバランスを取りながら、樽町や港北区の新たな「地域まちづくり」に挑んでいく

仕事と地域活動とのバランスを取りながら、樽町や港北区の新たな「地域まちづくり」に挑んでいく

自身、偶然の重なりからこの樽町に住まうようになったこともあり、「特に、マンションに住んでいる人の多くは、子どもの自立や定年退職などの人生の転機を経て、ずっと“この街”に住み続ける、ということもないのかもしれません。しかし、例えその期間がわずかであったとしても、“ここ(樽町)に住んでよかった”と思ってもらえる地域まちづくりをしたい」と語る小泉さん。

まだマンション単位などで、自治会町内会に未加入となっているケースも見られるとのことで、樽町全体での「一体感ある」街づくりをいかに実現していくか、また「樽町を好きになってもらう」ための仕掛けづくりといったチャレンジをどのように具現化していくかという点にも、より大きな注目が集まっていきそうです。

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【報告】「港北つなぎ塾~ワクワクする情報発信でつながろう」を港北区と開催しました(2020年2月14日)

児童数が1000人超えた師岡小学校、地域とトレッサが協力し「学童クラブ」(2019年11月21日)※小泉さんも立ち上げに尽力

【参考リンク】

インターネット版「思いあいのまち樽町」(樽町連合町内会など運営)

港北区連合町内会のエリア図(港北区連合町内会のサイト)

「港北つなぎ塾2020」の発表内容ご報告(横浜市港北区×一般社団法人地域インターネット新聞社)※小泉亨さんが「(A)自治会・町内会・地域団体グループ」のアドバイザーとして発表をアシスト

「港北つなぎ塾2019」第2回を港北区役所で開講しました(一般社団法人地域インターネット新聞社) ※「思いあいのまち樽町」の運営担当として、小泉亨さんが登壇


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