新横浜の障害者センターが新作「動画」、外出自粛で料理と運動テーマに | 横浜日吉新聞

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外出の自粛が叫ばれる今、自宅で料理や簡単な運動を楽しんでみませんか――JR横浜線・横浜市営地下鉄「新横浜駅」から徒歩約10分の障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」(鳥山町)では、「本来、施設を利用できるはずだった」利用者に向けての動画配信を行っています。

 横浜ラポールの「ラポール」(写真は公式サイト)は、フランス語で「心の通い合い」という意味。新たな交流手段としての「動画配信」にチャレンジしている

横浜ラポールの「ラポール」(写真は公式サイト)は、フランス語で「心の通い合い」という意味。新たな交流手段としての「動画配信」にチャレンジしている

障害者の「完全参加と平等」の実現という国際障害者年(国際連合が指定した国際年=1981年)の理想に基づき、「国連障害者の10年」の最終年の記念施設として1992(平成4)年8月に開館した同館。

障害がある人々が、スポーツやレクリエーション、文化活動を行うことにより、健康づくりや社会参加の促進をはかるとともに、横浜市域における中核施設として、障害者が主体的に参加する中から市民交流を活発に行ない、それらの活動を広く発展させていくことを目的として運営されてきました。

ラポールクッキング動画「片手で料理 塩昆布で簡単!野菜の浅漬け」(YouTubeより)。脳卒中(脳血管障害)などの後遺症がある方に向けての「片手で料理」できる料理教室を開講していることから、動画の作成に至った

ラポールクッキング動画「片手で料理 塩昆布で簡単!野菜の浅漬け」(YouTubeより)。脳卒中(脳血管障害)などの後遺症がある方に向けての「片手で料理」できる料理教室を開講していることから、動画の作成に至った

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、先月(2020年)3月1日から来月5月6日(水・祝)までの期間、施設利用を停止している同館ですが、「日常生活の中でも、人と会い、交流することに制約がともなうことが多い利用者の皆さんに、少しでも届くメッセージを発信していけたら」と、この4月から新たに文化事業課長として同館に就任した小野佐幸美さ

きのう(2020年)4月27日、「片手で料理 にんじんの切り方」(約4分38秒)と、「片手で料理 塩昆布で簡単!野菜の浅漬け」(約5分59分)の2本の「ラポールクッキング」動画を、YouTube(ユーチューブ)で初公開

スポーツ課制作の動画「お家でからだを動かそう!~フライングディスク」(YouTube)の1コマ。紙皿を使用しての作り方もレクチャーしている

スポーツ課制作の動画「お家でからだを動かそう!~フライングディスク」(YouTube)の1コマ。紙皿を使用しての作り方もレクチャーしている

同館の「料理教室」では、脳卒中(脳血管障害)などの後遺症がある方に向けての、「片手で料理」することをレクチャーしていることから、今回公開された2本の動画でも、片手で料理する様子が紹介されています。

4月23日には、スポーツ部門の担当課(スポーツ課)から「お家でからだを動かそう!~フライングディスク」(約2分57秒)と、「お家でからだを動かそう!~ストレッチ」(約4分22秒)の2本のスポーツ(運動)に関する動画も新たに公開しています。

外出自粛の状況下で、(横浜ラポールの)施設を身近に感じていただき、料理や、健康づくりに役立ててもらえれば」と小野さん。

新型コロナウイルス感染拡大の影響が長引くことも予想されていることから、同館は、動画配信などの情報発信の新しい試みを、継続して行っていく予定とのことです。

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【参考リンク】

障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」公式サイト ※「お知らせ」に動画へのリンクあり


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