【法人サポーター会員による提供記事です】絵本1万冊が園児や地域の人々を迎え、まちをつなぎます。
川崎日吉エリアにある川崎市幸区の認可保育園「新川崎えほんの森保育園」(北加瀬1)が、あす(2020年)4月1日(水)に新規開園します。
同新設園は、夢見ヶ崎動物公園(南加瀬1)やコトニアガーデン新川崎(北加瀬2)にも近く、新川崎駅前までも約700メートル、徒歩約9分という立地。
川崎市の中でもファミリー層が多く流入しているエリアということもあり、定員100人という規模の同園の開園に、「川崎市や地元の方々からの資金面での支援や、施設建設に際しての多大なる協力もあり、無事に開園準備を進めることができました」と、運営法人の株式会社みんなのみらい計画(岩手県盛岡市)社長の濵田和人さんは、この地での認可保育園の開設準備が無事進んできたことへの感謝、また地域からの期待感の大きさを感じていると語ります。
昨年(2019年)4月に閉店した紳士服店・AOKI(アオキ)川崎北加瀬店で使用されていた2階建ての建物をリノベーション。
延床面積約816平方メートル、園庭の面積約333平方メートルもの真新しい空間に、新しい「想像力や生きる力を育む」場所としての同園を作っていきたいと濵田さんは意気込みます。
日吉(箕輪町2)や星川など横浜市内で2カ所、他に全国で7カ所の保育事業所を運営する同社の各園の中でも、今回の新設園の最大の特徴は、「1万冊の絵本」を取り揃えていること。
3月下旬に準備行われた入園者や地域の関係者を対象とした施設内覧会でも、既に園内に納品され、園の入口や各部屋の棚などに置かれた絵本を手に取る新入園児や保護者らの姿も。
これらの絵本は、園内に設置される予定の「こども図書館」で、園の立ち上げなどが落ち着いた頃(時期は未定)に、地域の人々にも貸し出す構想もあるとのことで、「絵本はパソコンにデータ登録し、管理します。ひと月ごとに300冊を入れ替えていく予定です」と濵田さん。
「子どもたちに絵本の世界をより楽しんでもらえることに魅力を感じ、今回の新園の立ち上げ、そして保育士としての仕事に応募しました」と日吉地区の保育園勤務経験があり、幼稚園教諭資格も保有する主任保育士の守屋雅代さんも、同園での勤務により、園児の夢や想像力をより育みたいとの想いを語ります。
同園では、おむつの持参も不要の「手ぶら登園」を実施するほか、園内も棚や机、いすやおもちゃに「木」を使用したものを積極的に採用。
木で作られた棚も、地域の建設業者の協力もあり、「角を丸く」するよう仕上げているほか、床面にも、身体に優しいといわれる「天然コルク」を使用しています。
園庭には、一般的な遊具は置かずに、築山(つきやま、作られた山の意味)や、幅約6メートル、奥行き約4メートルの大きめの砂場、自然を感じる樹木や草花などを配しています。
「自然の中から感じ、物事を考える力を育てます。室内でも、例えば、園庭からの光を通す窓辺からも、さまざまなものを想像し、感じる心を育てることができると思っています」と、園長に就任した近藤由紀江さん(同社副社長)も、「ごっこ遊び」から、より大きな“遊びの楽しさ”や、将来の“可能性”を産み出す子どもたちの力を引き出す保育をしたいと説明します。
絵本や、自然の恵みに囲まれる時間と空間で、園児たちの想像力を育むばかりでなく、「こども図書館」の設置による“交流”や、絵本の素晴らしさを“共有”できる場を作り出すことでの、地域社会への貢献を行いたいとする同園。
園児のみならず、保護者や職員、スタッフが「地域とのつながり」を感じられる環境を創り出す取り組み、また、これからの「より新しい保育園の在り方」を具現化する数々のチャレンジにも、より大きな注目が集まっていきそうです。
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【参考リンク】
・新川崎えほんの森保育園(同)
・新川崎えほんの森保育園の場所(グーグルマップ)
(法人サポーター会員:みんなのみらい日吉園~株式会社みんなのみらい計画 提供)