4月から開校の箕輪小「放課後キッズ」、利用受付開始で“初顔合わせ” | 横浜日吉新聞

横浜日吉新聞

来月(2020年)4月に新規開校となる横浜市立箕輪小学校(箕輪町2)で、放課後の「児童の居場所」を提供する放課後キッズクラブ「開設前利用申込」が、きのう(2020年)3月19日午後、箕輪町公会堂(箕輪町集会所、箕輪町3)で初めて行われました。

工事中が急ピッチで進められている箕輪小学校。今月に入ってから門扉が登場。学校・放課後キッズ関係者は来週3月23日からいよいよ現地入りするという(3月16日)

工事中が急ピッチで進められている箕輪小学校。今月に入ってから門扉が登場。学校・放課後キッズ関係者は来週3月23日から現地入りするという(3月16日)

箕輪小学校では、まだ学校の建設工事も引き続き行われており、校庭も夏休み前まで使えない見込み。

これに追い打ちをかけるかのように、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした市内小・中・高校・特別支援学校の臨時休校の影響を受け、3月28日(土)に、同校に通う児童・保護者に対し予定されていた校舎の内覧会も中止が発表されています。

今回の放課後キッズクラブの利用申込も、学校工事の関係で外部会場を使用し実施。あと1日、同公会堂で開催されるほか、綱島地区でも綱島中町自治会館(綱島東1)でも2日間にわたり行われる予定となっています。

箕輪町公会堂(集会所)の「臨時休館」が今月(2020年3月)末まで延長されたものの、例外的に今回の申込受付が行われた

箕輪町公会堂(集会所)の「臨時休館」が今月(2020年3月)末まで延長されたものの、例外的に今回の申込受付が行われた

同キッズクラブの利用は、同小に通学している、または学区内に居住する(私立小などに通う)小学生のほか、保護者が就労などの理由を持つ「留守家庭児童」2つの利用区分に分けられており、留守家庭児童については、4月1日からの受け入れを開始する予定(他は4月13日を予定)となっていることから、この時期の申し込み受付となったとのこと。

同公会堂は、現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今月末(3月31日)まで「臨時休館」となっていたことから、あくまで例外的な対応として会場を提供。

未だ「学校」を見れていない子どもたちにとっても、貴重な学校(放課後キッズクラブ)関係者との“初対面”の機会となっていた

未だ「学校」を見れていない子どもたちにとっても、貴重な学校(放課後キッズクラブ)関係者との“初対面”の機会となっていた

「留守家庭児童」については、詳細確認のため、児童が同伴しての申し込みが必要なことから、この日は約40人の児童や保護者らが同公会堂を訪れ、新たに赴任する予定の新担当者らとの「貴重な面談」の機会を作り出していました。

今後5年間の受託期間にわたり、箕輪小学校の放課後キッズクラブを運営する株式会社理究キッズ(神奈川区、米田正人社長)は、横浜国立大学(保土ヶ谷区)の2つの研究チームがルーツとなったという、学習塾「国大Qゼミ」の運営でも知られる地元・横浜企

港北区内でも、2004(平成16)年に市の認可保育園「パレット保育園綱島」を開園して以降、高田、大豆戸、大倉山、妙蓮寺の計5カ所に「パレット保育園」を運営しています。

2月15日に行われた説明会では、就労証明書を約100人に配布するなど、働く親世帯のニーズを感じたという。今回の申込は約150人が来訪する予定

2月15日に行われた説明会では、就労証明書を約100人に配布するなど、働く親世帯のニーズを感じたという。今回の申込は約150人が来訪する予定

また、放課後キッズクラブ運営受託事業にも2016(平成28)年3月から新規参入し、2017(平成29)年には下田小学校、2018(平成30)年には綱島小学校篠原小学校で新規開設、来年度(2020年度)には箕輪小学校含め、新たに市内で15校開設、計73校になる見込みで、市内最大の運営学校数となっています。

2018(平成30)年に新規開校したみなとみらい本町小学校(西区)の放課後キッズクラブも運営していることも強みとなっており、「箕輪小学校の開設準備においても、新設校らしく、みなとみらい本町小学校の時と同様に、市教育委員会(学校)側とのコミュニケーションをより深めることができたと思っています。近隣の港北区内の学校での運営スキルも活かしていけたら」と、同社エリア統括責任者の茂田井(もたい)良幸さん

新しい「放課後キッズクラブ」の書類やカードを配布、書類の確認や詳しい説明などが行われていた

新しい「放課後キッズクラブ」の書類やカードを配布、書類の確認や詳しい説明などが行われていた

運営責任者として新たに着任予定の杉崎友映(ともみ)さんは、これまで経験した泉区での“放課後の居場所”運営経験も活かしながら、「安心・安全に過ごせるよう努めていきたい。4月から(児童の)皆さんに会えるのを楽しみにしています」とのコメントを寄せてくれました。

「港北区内の学校の児童の皆さんは、習い事などにも多く通っている児童が多く、教育に熱心な家庭が多いという印象を持っています」と茂田井さん。

学習塾や保育園運営で培(つちか)った、地元・横浜出身の社員・スタッフが多いという、同社らしい「地域密着」での運営理念で、「学校施設をまだ見ぬ」子どもたちにとっての、“居場所”や心の“拠り所”を創り出すことも、世間を騒がせる新型コロナウイルス“騒動”の中で求められる一部分となりそうです。

【関連記事】

<箕輪小の概要発表>日吉台小と綱島東小の児童中心に500人超で4月開校(2019年12月2日)

箕輪小や綱島東小、北綱島小の「放課後キッズクラブ」で運営法人が決定(2019年11月6日)

【参考リンク】

箕輪小放課後キッズクラブ(株式会社理究キッズ)

箕輪小学校開校準備委員会(横浜市教育委員会)※4月1日より学校ホームページを開設予定


カテゴリ別記事一覧