日吉駅に「モバイルバッテリー」貸出スタンド、全国展開へ先行設置 | 横浜日吉新聞

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東急日吉駅の片隅にひっそり現れた“黒いスタンド”に気付いた人はどのくらいいるでしょうか。「モバイルバッテリーレンタル」と書かれた1.5メートルほどの高さを持つこのスタンド。東急線全駅での展開を前に先行設置されたもので、今後はメジャーな存在となるかもしれません。

東急日吉駅の綱島街道寄り、売店裏手の改札内に設置されているモバイルバッテリーのレンタルサービス「充レン」のスタンド(3月17日)

スタンドを設置したのは東京電力の100%子会社の「東京電力エナジーパートナー」で、スマートフォン(スマホ)用のモバイルバッテリー「充レン」を貸し出すものだといいます。

充レンは1日あたり330円で充電済みのバッテリーが借りられるサービスで、持ち運びできる重さ110グラムの小型バッテリーには、USBのコネクタ2種類(Micro USB/USB Type-C)とiPhoneなどの米アップル製品向けコネクタ(Lightning)が付属。スマホを1.5回から2回のフル充電が可能だといいます。

貸し出しはスマートフォンを通じて行われ、レンタルスタンドにあるQRコードを読み取り、手続きを行ったのち、スタンドに挿し込まれているモバイルバッテリーを引き抜いてレンタルを開始。返却は借りた場所以外のスタンドでも可能です。

「充レン」のレンタルスタンドから抜き挿しする形で貸出や返却を行う。モバイルバッテリーには3種類のコネクタが付いており、スマホ以外の充電も可能(「充レン」の公式サイトより)

支払いはNTTドコモやau、ソフトバンクなどの“キャリア決済”のほか、クレジットカードやスマホ決済サービス「LINE Pay」などで可能。通信アプリ「LINE」を通じて手続きした場合は、翌日24時まで何度でも無料で再レンタルができるといいます。

東京電力エナジーパートナーでは、2018年7月から東京・お台場エリアで実証実験を通じニーズを調査。先月(2020年)2月末から全国展開を行うことを表明していました。

今後、東急電鉄の全駅にレンタルスタンドを設置する計画としており、先行して先月2月27日から日吉と自由が丘、横浜の3駅にのみ設置されています。

充レンのレンタルスタンドは、2月末時点で日吉駅など全国に101台しかありませんが、来年3月末までには全国1万箇所への設置を目指しているといい、これから先には、首都圏を中心にメジャーなサービスに成長していく可能性もありそうです。

【参考リンク】

モバイルバッテリーレンタルサービス「充レン」公式サイト(東京電力エナジーパートナー運営)


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