綱島駅前での“再会”呼びかけ、「東急ストア綱島店」が15年超で閉店 | 横浜日吉新聞

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名残惜しいが、駅前でも変わらぬご愛顧を――。

約1000平方メートルの売場と30台の駐車場を備え、22時30分まで営業していた「東急ストア綱島店」

綱島東2丁目の綱島街道沿いにある「東急ストア綱島店」は先月(2020年)2月29日(土)で閉店。店長や従業員らが店頭に整列して、2004(平成16)年10月のオープンから15年超にわたる営業を行えたことに感謝の気持ちを述べました。

閉店日となった2月29日は、前日に横浜市などの学校が新型コロナウイルス感染対策で翌週からの臨時休校を決めたこともあって、同店によると食料品の買い出しなどで特に多い来店客があったといい、閉店時間となる18時の30分ほど前には店内の商品がほとんど無くなっていました。

閉店後に店頭であいさつする原店長ら

すべての客が店を出るのを多くの従業員が見送った18時10分ごろ、「最後の営業日にこれほど大勢のお客様に見守られる形となったことに、一同で感謝の気持ちをお伝えしたい」(原健一店長)と店頭に従業員らが整列。

原店長は、店頭に残っていた約30人の客を前に「閉店後は、お客さまには大変ご不便をおかけしてしまう」と陳謝したうえで、「従業員の大部分が駅前店へ移ることになっているので、変わらぬご愛顧いただけたら」と呼びかけ、「お客様、ありがとうございました」と一礼しました。

最後の客が店を出るまで従業員らが整列して見守っていた

関係者によると、今回閉店した綱島店は、2016年1月に「綱島駅ビル」内で営業していた駅前店が閉店したことや、駅ビル店と比べ約2倍の店舗スペースと30台の駐車場を確保したこともあって、比較的堅調な売上を記録していたと話します。

しかし、2018年3月に商業施設「アピタテラス横浜綱島」(綱島東4)が近隣にオープンして以後は売上が厳しくなっていたといい、至近距離に再開する形となる「駅前店」と綱島店の2店舗を同時に営業することは難しかったと同関係者は指摘します。

閉店と同時に店舗移転の案内が貼り出された

今月3月13日(金)にオープンする「綱島駅前店」は、今回閉店した綱島店の半分程度という売場面積になるものの、綱島駅改札口の真正面に位置していることから、以前の「綱島駅ビル」時代のように、利便性の高さを生かした高収益の店舗となることが期待されています。

なお、閉店した綱島店の建物は東急ストアが所有しておらず、今後も民間所有の商業テナントとして活用される見通しです。

【関連記事】

3月13日開店の東急ストア「綱島駅前店」、営業時間は朝7時から深夜1時(2020年3月9日)※リンク追記

綱島駅の西口は「スタバ」とシュークリーム店、高架下部分は東急ストア(2020年2月22日、駅の商業施設「エトモ綱島」の核テナントとしてオープン)

綱島街道沿い「東急ストア綱島店」が2月末閉店、駅前で3月中旬に再出店(2020年2月4日)

半世紀超の歴史を閉じた綱島駅ビル、東急ストア店長「また戻ってきたい」(2016年1月8日、駅ビル時代の閉店記事)

【参考リンク】

東急ストア綱島店(綱島東2、2020年2月29日閉店)


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