<新型コロナ>「綱島桃まつり」の開催断念、日吉のイベントも相次ぎ中止 | 横浜日吉新聞

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感染拡大の防止へ今が重要な時期――。政府が「新型コロナウイルス感染対策」の基本方針を発表した三連休明けのきのう(2020年)2月25日、港北区内で開催予定だったイベントの中止決定がさらに拡大し、綱島の風物詩となっている「綱島桃まつり」(同実行委員会主催)も開催しないことが決まりました。

過去の「綱島桃まつり」の様子

今年で24回目を迎える「綱島桃まつり」は、来月3月8日(日)に開かれる予定で、当日は港北ボランティアガイドによるウォーキングツアーも企画されていましたが、いずれも中止となります。

綱島桃まつりの主催者によると、同イベントは子どもたちが手作りしたり、体験したりといった内容が多く、保護者からも不安の声が上がっていたことから開催を取り止めたといいます。

昨年(2019年)の「綱島桃まつり」であいさつする実行委員長の飯田助知さん

また、今年は会場の「綱島市民の森」(綱島台)が1991(平成3)年の開園から30年を迎える節目だっただけに、綱島桃まつりの実行委員長をつとめる飯田助知(すけとも)さんは「ちょうどポスターも印刷が終わったところで、開催できないのは残念」と話します。

一方で、「桃の木の寿命は25年と言われており、近年は花が咲かなくなってきた木も増えてきた。植樹に最適なこの時期に作業をお願いしようと思っています」と来年へ向けて気持ちを切り替えていました。

綱島では来月3月28日(土)にも綱島公園で大型イベントの「桜まつり」が予定されていますが、こちらについては3月上旬に開催の可否を決める予定とのことです。

「地域のチカラ応援事業報告会・第2回港北区市民活動交流会」は2018年11月以来の日吉開催が予定されていたが中止に

日吉では、慶應義塾大学下田ラグビーグラウンドで予定されていた「港北区&慶應 ラグビー・スポーツ体験会」(3月7日)の中止が決まったほか、慶應日吉キャンパス内で予定されていた「地域のチカラ応援事業報告会・第2回港北区市民活動交流会」(同)と、翌週3月13日の「横浜港北スポーツみらいサミット2020」も開催取り止めを決定しています。

このほか、日産スタジアムで3月14日(日)に予定されていたサッカーJリーグでは、“神奈川ダービー”として、港北区や中原区から多くのファンを集める「横浜F・マリノス対川崎フロンターレ」の試合も延期が決まりました。

混雑した車内は感染拡大リスクが高いとして、鉄道会社でも時差通勤や会社以外で業務する「テレワーク」を呼び掛ける案内が出されていた(2月25日、JR武蔵小杉駅)

これら以外にも、区内で恒例となっているイベントをはじめ、各公共施設で企画されている催しがさらに中止となる可能性があります。

港北区の栗田るみ区長は、きのう2月25日に開かれた関係者向けの会合で「この1~2週間が感染拡大防止に大切な時期。イベントを楽しみにしていただいていた方も多いと思いますが、感染予防のため、どうかご理解をいただきたい」と話していました。

各イベントの中止や延期の情報は、情報が入り次第「新型コロナウイルス影響『港北区内のイベント・講演会』中止情報」のページに掲載します。

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マスクは不足し満員電車も懸念、「新型コロナ」にどう対処すればいいのか(2020年2月25日、新型コロナウイルスに関する基本情報)

【参考リンク】

新型コロナウイルス感染症予防に伴うイベント中止・延期のお知らせ(港北区、区の主催・後援イベントの中止情報一覧)

新型コロナウイルス感染症について(国による最新情報ページ)


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