ユニーがミニスーパー「miniピアゴ」売却、日吉普通部通りなど区内に4店 | 横浜日吉新聞

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mini(ミニ)ピアゴ」の店名や取り扱い商品は変わってしまうのでしょうか――。

ユニー子会社の株式会社99イチバが運営する「miniピアゴ」の公式サイト

ユニーはきのう(2020年)2月17日、子会社でミニスーパーを運営する株式会社99(きゅうきゅう)イチバ(神奈川区入江)の全株式について、「業務スーパー」などのフランチャイズ展開を行う神戸市の上場企業に売却すると発表しました。

99イチバは、2006年にユニーと当時の子会社だった「サークルKサンクス」が99円均一のミニスーパー「99イチバ」としてスタートし、99円以外の商品を増やしたことなどから、その後に店名を「miniピアゴ」に変更しています。

今月時点では、日吉普通部通りの「日吉本町1丁目店」をはじめ、「新横浜2丁目店」や「小机駅前店」、ファミリーマートとの実験店舗「ファミリーマート+ミニピアゴ菊名駅西店」の港北区内4店ほか、神奈川県内と東京都内に計73店を展開。2019年2月期の売上は136億2700万円、営業利益は1億4300万円となっています。

普通部通りの日吉台小学校近くで店舗を構える「miniピアゴ日吉本町1丁目店」は24時間営業店

ユニーの親会社で、「ドン・キホーテ」などを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH、旧ドンキホーテホールディングス)では、新たな中長期経営計画を今月発表したばかり。このなかでは、“都市・狭小圏”向けの新業態を今後開発することについても言及しています。

PPIHは「孫会社」となる99イチバの売却について、「新中長期経営計画の達成に向けて、グループ内の経営資源の選択と集中を行うことを含めたさらなる成長が必要」(発表文)とし、「そのような状況において、当社は、ミニスーパー事業を第三者に運営していただくことが最良の手段であるとの判断に至りました」(同)としています。

売却先は、東証1部上場企業で神戸市に本社を置く株式会社G-7(ジーセブン)ホールディングス(金田達三代表取締役)。

G-7(ジーセブン)グループは、「業務スーパー」や「オートバックス」などさまざまなブランドをフランチャイズ展開する上場企業(公式サイトより)

同社は、フランチャイズで「業務スーパー」を139店(2019年9月末)、兵庫県や千葉県などではカー用品店「オートバックス」66店(同)を運営するほか、鶴見区発祥で、業務スーパー内などに精肉店100店超を展開する「ミートテラバヤシ」を2015年に子会社化しています。

同社では「首都圏での店舗拡大をはかり、食品関連の事業において、多くのシナジー効果が期待できる」(発表文)ことから、99イチバの子会社化を決めたといいます。ユニーから取得する全2万株の取得価額は12億5000万円

miniピアゴは、ユニーの傘下のため「ピアゴ」の店名を使い、ユニーなどによるプライベートブランド「スタイルワン(StyleOne)」の商品も積極的に取り扱っていますが、親会社の変更により、今後は店舗名や取り扱い商品が変わる可能性があります。

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ついに日吉駅の至近でも「まいばす」計画、8月にサンロード近くで出店へ(2019年6月12日、ミニスーパーはイオン系が区内で30店超を展開し、ミニピアゴの近くにも出店)

日吉7丁目のローソンストア100跡に「まいばすけっと」、日吉だけで9店目に(2018年10月9日、ローソン系のミニスーパーは区内で高田東4丁目と小机の2店が残るだけに)

新横浜アリーナ通りへ「まいばすけっと」が出店告知、ミニピアゴの近くに(新横浜新聞~しんよこ新聞、2019年4月15日、新横浜2丁目店は至近でイオン系の攻勢を受けている)

【参考リンク】

miniピアゴの公式サイト


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