港北区での「IR説明会」、説明内容や質疑応答などを全文掲載【前編】 | 横浜日吉新聞

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先週(2020年)2月14日(金)に港北公会堂で開かれたカジノを含んだ統合型リゾートIR(アイ・アール=Integrated Resort=インテグレーテッド・リゾート)」の市民説明会における、横浜市側の説明内容や質疑応答、会場内での発言内容をテキスト化したものを2回に分けて掲載します。

「IR市民説明会」は2月14日(金)の19時から20時30分まで港北公会堂で行われた。開始の時間帯は弱い雨模様だった

カジノを含んだ統合型リゾート「IR」については、昨年(2019年)8月に横浜市が誘致の方針を正式に打ち出したことから、全18区で設定された市民説明会。

市内18区で最大の人口を持つ港北区ですが、市長ら市幹部がIRについて直接説明する機会は初めてであり、参加者が客席から相次いで発声を行うなど、市民説明会自体の内容を客観的に伝え、記録に残しておくことがIRの賛否を判断するうえで重要であるとの考え方から、当日の発言内容を文字の形で可能な限り再現しました。

最大600席を設けることができる港北公会堂で、空席がほぼ見当たらないほど座席が埋まっていた。当日は議員や市の関係者を除き、自治会・町内会関係者も含めた「一般枠」での当選者546人のうち、428人が参加したという

客席からの発言については、判然としない発声が多く、聞き取れたものだけその内容を記載しました。聴き取れなかった発声は、それがあったことのみを記載しています。

また、市長の説明についても、自らの言葉で若干早口で喋った部分が多く、客席からの発声と重なったり、判然としない点もあったりしたことから、不明点はその旨を記載しました。

なお、港北区での開催を前に、横浜市は昨年12月4日の中区を皮切りに、今月2月11日までに、神奈川区、西区、金沢区、鶴見区、磯子区、南区、旭区、保土ケ谷区、港南区、緑区の全11区で市民説明会を開催済みとなっています。

今回は「前編」として、前半部の市側の説明部分を掲載します。会場で映写された資料は市の「IR市民説明会」のページに公開されているPDFデータから転載しました。

(※)「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」で同一の内容を掲載しています

2020年2月14日(金)港北公会堂「IR市民説明会」(19:00~)

<司会>

大変お待たせいたしました。ただ今からIR、統合型リゾート市民説明会を開催いたします。本日の司会進行を務めます、アナウンサーの渡辺真理(わたなべまり)と申します。

私も市民の一人として、みなさまとご一緒にIRについて知っていきたいと思っております。中立な立場で進行いたしますので、よろしくお願いいたします。(客席拍手)

早速ですが、本日の説明者をご紹介いたします。おひとり目です。林文子(はやしふみこ)横浜市長です。(客席拍手)

続きまして、平原敏英(ひらはらとしひで)横浜市副市長です。(客席拍手)

小池政則(こいけまさのり)横浜市都市整備局長です。(客席拍手)

天下谷秀文(あまがやひでふみ)IR推進室長です。(客席拍手)

松村淳(まつむらじゅん)財政局財政部長です。(客席拍手)

(5人が舞台上に並ぶ)

ではご着席ください。

ご着席いただきましたところで、本日の説明会の開催趣旨と流れについて、平原副市長、お願いできますでしょうか。

<平原敏英副市長>

本日は大変お忙しいなか、また、足元の悪いなか、大変多くのみなさまにお集まりいただきまして誠にありがとうございます。

主催者からご説明申し上げます。横浜市は、IR、統合型リゾートの実現に向けまして、国の動向等を踏まえ、検討調査を進めてまいりました。

そして、昨年(2019年)の8月に横浜におけるIRの実現に向けて、記者発表を行いました。9月の市会第三回定例会で補正予算で議決いただき、本格的な検討調査を進めているところでございます。

今回の説明会は、今後のIR実現に向けた横浜市の考えについて、林市長自ら18区に伺い、できる限り多くの市民の皆様に分かりやすくお伝えすることを目的に開催することとしたものでございます。

また、一人でも多くのみなさまのご質問にお答えできるよう、質問書への回答という方式をとらせていただきました。

また、お答えできなかったものを含め、すべての質問書に対しまして、ホームページ上でお答えする予定でございます。

あわせまして、同じ内容を市民情報センターや各区役所でご覧いただけるようにしてまいります。

本日は第一部が林市長による説明、休憩をはさみまして、第二部は皆様からいただいたご質問にお答えする、質疑応答という構成でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

<司会>

開催趣旨と流れについてお聴きいただきました。

(客席から立ち上がって発声)緊急動議、議事進行について緊急動議を申し上げます。

<平原副市長>

すみませんが、申し訳ございません(「緊急動議だよ、緊急動議」など客席から発声)

(客席から立ち上がって発声)時間配分はどうなっているのでしょうか。町会長の皆さんをはじめ、今日、参加の皆さん、これまでの各区説明会では、本題のカジノ、IRの説明に入る前に大変多くの時間がカジノ・IR以外の説明がなされております。今日の説明会では、IRに関係ない話はカットいただき、(「そうだ」と客席から発声)いきなり、IR・カジノの問題から説明をしていただきたいと思っております。(「そうだ」「その通り」と客席から複数の発声と拍手)質疑応答に回していただきたいと思っています(「そうだ」「その通り」と客席から複数の発声、複数の拍手続く)

<平原副市長>

大変申し訳ございません、IRを説明する前にですね、なぜ私どもがIRを導入しなければいけないか、(「●●って言ってんだろ」など客席から複数の発声)こういった背景をご説明させていただきます。(客席から複数の発声)市長の時間、市長の説明の時間は40分ほどといたしております(客席から複数の発声)。どうぞよろしくお願いいたします。(客席から複数の発声)

(客席から立ち上がって発声)港北公会堂は中区以来、満杯の状況です。抽選で切られた人が七十何人もいるんです。その人たちの声も含めて私たちは一つでも多い質問をしたいと思っております(「そうだ」など客席から複数の発声と拍手)どうですか、市長。

<司会>

今、簡単に司会の立場から(「緊急動議だよ」と客席から発声)

<司会>

簡単に司会の立場からお答えいたします。皆様のお時間、本当に貴重なお時間をお預かりしております。35分の市長からの説明、(「長いよ」など客席から発声)同じ時間を(客席から発声続く)同じ時間を質疑応答という構成を私もうけたまわっております。

その35分というのが、3つ要素がございます。1つは今、横浜市の現状ってどうなっているのか。(「そのために●●じゃないのか」など客席から複数の発声続く)なぜカジノ、IRが必要なのかということ(客席から複数の発声続く)それからもう一つが、どのような努力を横浜市がしているのか、(「動議に答えろ」など客席から複数の発声)あ、ごめんなさい。わたくしがちょっと、答えているのでよろしいですか。あの、答えさせていただいてよろしいですか。

本当に皆さんのお時間を預かっているので(客席から発声)、あと30秒です、3つあります。現状がどうなっているのか、どういう努力をしているのか、そして統合型リゾートはなぜ必要なのかという、この統合型リゾートのところで、できるだけボリュームを多くして話してほしいというご希望ですね。(客席から発声)

これから、今、7時6分です。これから市長の話が、説明が、スタートしていただきます。なので、その説明をまず聴いてみていただいて、そして、その後みなさまからの質疑応答という、できるだけ時間を割くようにいたします。

あの、みなさまおっしゃる通り本当に貴重なお時間です。早速、市長からの説明を始めていただきます。よろしいですか。(「緊急動議を出してんだよ」など客席から複数の発声)

動議という形をおっしゃっていますけど、横浜市としては(客席から複数の発声)

<平原副市長>

大変申し訳ございませんけれども、本日のIR説明会の進め方については、事前にみなさまにお知らせしております。そのつもりでご参加いただいている方もたくさんいらっしゃるんじゃないかと思います。(客席から複数の発声)。予定通り進めさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。(客席から複数の発声と拍手続く)

<司会>

では、お願いいたします

<林文子市長>

本日は大変お忙しいなか、お集まりいただきありがとうございます。(客席から複数の発声続く)

はじめに、私が市民のみなさまとご一緒に目指していきたい横浜の未来について、お伝えさせていただきます。(「未来にはカジノはいらないよ」など客席から複数の発声)

そして昨年8月にIRの導入について発表させていただきました、それはなぜかということをですね、(客席から複数の発声続く)ご説明して、そしてIRはどういうものかということをご説明させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。ここからは座らせていただきます。(「広報で資料で分かっているよ」「広報読んでます」など客席から複数の発声続く)

まず、グラフをご覧ください。(客席から複数の発声続く)どうぞ、グラフをご覧いただきたいと思います。観光面についてご覧いただきたいと思います。

こちらは2013年から2017年までの5年間の訪日外国人の宿泊者数の伸びをお示ししています。全国平均では2.4倍、東京都は2.0倍です。しかし、一番右側の横浜市は、1.7倍にとどまっています。(客席から複数の発声)

これも、もう全国の伸びが見込まれていますが、横浜ではその伸びをしっかりと取り込めていないのが現状です。(「資料で分かっている」など客席から複数の発声)

さて、観光客の内訳でございますが、日帰り観光客が全国平均で50.1%、(「広報で分かっている」と客席から発声)、東京都が53.7%となっています。観光客の約5割が日帰りということになります。

では、横浜はどうでしょうか。先ほどの観光庁の全国調査には、市町村別の調査結果がないために、横浜市では以前から独自に調査を実施しています。

この5年間で日帰り観光客は84.7%から88%の間を推移しておりまして、圧倒的に宿泊者が少ないということです。(「東京都は92%」など客席から発声続く)

さて、観光消費額をご覧いただきたいと思います。2014年は2771億円(客席から発声続く)、2018年は3633億円と横浜市としては過去最高を記録しました。

しかし、同じ大都市の大阪府を見ますと、訪日外国人の観光消費額は1兆2984億円となっております。(「これは●●嘘だよ」など客席から複数の発声続く)

こちらは、外国人の方のみのデータですが、このほかに国の観光客、国内の観光客の方もたくさんいらっしゃいますので、観光消費額では残念ながら横浜市では圧倒的に少ないと思います。(客席から複数の発声続く)

昨年の東京都の観光消費額はですね、5兆円を超えておりますから、横浜は3633億円ということ、人口がですね、だいたい東京23区の横浜市は3分の1強ですからね、それに対して大変観光消費額も少ないということを、これ、ちょっとご覧いただきたいと思います。(客席から複数の発声続く)

さて、この横浜市の人口をご覧いただきたいと思います。2019年を頂点に減少に転じると予測をされています。

生産年齢人口は、現在の約235万人が45年後に約162万人に減少して(客席から複数の発声続く)、現在の約3分の2になっております。(客席から複数の発声続く)老年人口は約92万人から約107万人へと15万人の増加が見込まれています。

これに伴いまして、残念ながら経済活力は低下し、個人市民税も減収となる反面、社会保障費が増加します。(「東京も一緒」「どこも同じ」など客席から複数の発声続く)今後は財政的に厳しい状況が予想されています。

ちょっと今までご説明してきましたけど、先ほどですね、大変その最初の説明が長いという風に(「長い」と客席から発声)おっしゃっていただきましたけれども、これ全体のご説明をしないと、この説明会として理解いただけないと思って、今までですね、(「わかってて来てるんだよみんな」など客席からの発声と複数の拍手)11の、11の区の説明をしてまいりました。

それで申し訳ございません、(客席から発声)おひとり、あの、要するに私自分で18区にそれぞれ出て、ご説明をなるべく多くの方にご参加いただいて、ご説明をさせていただきます、と申し上げておりますので、今まで11の区でここのところは、あの、すみません、会場からのお声がなくとも話を聞いていただきました。(客席から発声続く)

ですから、休憩時間の、(客席から発声続く)休憩時間を、休憩時間を挟みまして、(客席から発声続く)ご質問があるのでしょ、ご質問のところで、ちょっと今のお声を聴かせていただければいいと思います。

(客席から発声続く)それでないとですね、説明会ということでおいでいただいたお客様が、ちょっとそのみなさまの強いお声で聴こえない、と思いますので(客席から発声続く)、前半が長すぎるご意見ありましたけれど、(「横浜市民なんだよ」など、客席から複数の発声続く)このままいきますと、前半が長くなってしまいます、ここはぜひご理解をたまわりたい、どうぞ、お願いを、ここだけは聴いていただいて(「長い」など客席から複数の発声続く)、後半の、そのご質問のところで、どうぞお声を聴かせていただきたいと思います。(「1時間延ばすか」など客席から複数の発声続く)

では続けさせていただきます。さて、それでは経済活動の中心となっている企業の状況、ちょっと見ていきたいと思います。

横浜市は経済規模で、東京23区はもとより、大阪市などと大きく差があることが実は課題なんですね。

グラフの一番左、青いところをご覧ください。東京23区ではですね、上場企業数が1899社ございます。しかし、一番右をご覧ください、横浜市はそれに比べまして107社しかありません。(会場から発声続く)

上場企業数は東京23区と比べまして、17分の1ですね。(会場から発声続く)。大阪市を見ても上場企業数は横浜の3倍です。

そして法人市民税についても、東京23区の、法人市民税、これは8309億円ですが、横浜は実に570億円なんですね。(会場から発声続く)東京23区の4分の1にとどまっています。(「新横浜は法人がどんどん増えてるよ。こないだもテレビでやってたでしょう」などの会場から発声、笑い声も)今、この実状をちょっとご覧いただいております。

こうした状況に対してですね、市内経済を活性化して、税収を確保するために企業誘致をすべてやってきました。(「読めばわかる」など会場から発声)

昨年はみなとみらい資生堂グローバルイノベーションセンター、そしてご存じの京浜急行の本社ですね、世界的な企業が進出しました。そして、今年はソニー株式会社の新たな拠点、映像関係の大きな拠点が入ってまいります。

そして、特にこれが素晴らしくいいと思います、いすゞ自動車、これ年間で2兆7000億、8000億ですね、2兆8000億円の総売上がありますが、その本社が移転してきます。(客席から発声続く)

これなぜご説明しているかというと、税収にものすごく関係があるんです。横浜市の歳入にとって、(「カジノのこと話せよ」など客席から発声)、あのすみません、ちょっとこれお話しないとなぜ(「よくわかる」「読めばわかる」など客席から発声)あのすみません、なぜカジノを誘致したのかというお話をするというお約束で今回説明会やっておりますので、(客席から発声続く)ちょっとお待ちください、休憩時間挟んで、いたします(「休憩なんかいらないよ」「聴こえない」「出ていけよ」「うるせえ」など客席から発声の応酬続き市長の発言が止まる)。

はい、それではちょっと続けさせていただきます。法人市民税についてはですね、横浜市は2014年度の646億円から、2018年度には767億円になりました。

みなさんに頑張っていただいて上がったのですが、2015年度以降にですね、国が税制改正をいたしまして、赤くお示ししている法人市民税の一部が国税化されてしまいました。

いったん、せっかく法人市民税が入ってきたのですが、そのうちの、いちばん右の147億円、赤いところですね、あれは国にお返ししなくてはならなくなったんです。

これはですね、やっぱり全国の日本の自治体で税収格差はありますよね、東京のように圧倒的に法人市民税がたくさん入って来る都市と、もっと横浜市よりも入って来ない所がありますから、こういう経済格差が出ちゃっているところを、やっぱりそこに住んでいる住民の方に不利になりますからね、国が一応、一応稼いでいるところから全部こう回収してもう一回再配分するということです。

ですから横浜市は147億円、一回返しましたけど、このうちの75%が地方交付税で返ってきます。地方交付税をいただく団体です。これは税収が厳しいところは返ってくるけれども、まあ割と帳尻が合うというかですね、歳入の多い所は交付税はありません。これ、不交付団体というんですね。

東京都は本当に、これ、(「説明が長いよ」と客席から発声)はい、ちょっとお待ちください。(「●●と説明をしているような説明をするなよ」「いや聴きたいよちゃんと」「カジノのことを説明せよ」「分かっているよ読めば」などと客席から発声)

ごめんなさい、後ほどね、後ほどどうぞご意見おっしゃってください。ちょっとみなさま、色んな方いらっしゃるので(客席からの発声続く)ここだけはお許しいただきたい。ご質問コーナーで受けます。(客席からの発声続く)

はい、ということで、じゃあ、ここちょっとご覧ください。ちょっとペース考えないと、また長くなると言われますので、これはちょっとこれ重要なとこですね。

横浜市は予算編成を今やってますけど、実は市民お一人あたり、いくらお金を使えるかというのを見てください。47.1万円です。

大阪見てください67.3万円です。お一人あたり20万も余裕があるんですね。ここ残念なとこです。これはなぜかというと、大阪市はさっき申し上げたように観光消費額だとか、上場企業が多いとかの点で、1兆8353億円収入があるんです。

横浜は、ほら少ないんです。人口が大阪273万人、100万人少ないのに、ということは、さっき誰かがおっしゃってましたが、ベッドタウン的な要素が強かったので企業が増えずに、結果的には税収がこうやって厳しくなった、お一人当たりの使い道が定まってくるということですね。

しかし、福祉とか子育て、医療、教育などは、これは少なくするわけにはいきません。

税収が少ないからみなさまちょっとごめんなさい、ここはちょっとカットしますというわけにはいきません。

だから、ご覧ください。福祉子育ては残念ながらやっぱり余裕があるから大阪市、一人あたり27万円、横浜は10万円少ないです。でも医療費などは3万円で横並びになっております。

教育などは9、8、8万とこれは頑張って、税収が少なくてもこうやって、人口が多いから1人あたりは少ないけども、予算が足りないけど、こうやって頑張って付けているということです。

こういう厳しい財政状況のなかでも、横浜の将来のために絶対成長させていかなければならないわけですから、そういう意味では、そういうベースになる交通網とか、そういうものはしっかりやらなきゃなりません。

これは経済効果も出てくるわけですね。横浜環状北西線がもうじき開通いたします。相鉄・JR直通線、星川駅天王町駅間の高架化、これ開かずの踏切がなくなりました。みなさん喜んでいただいています。

これは大変お金のかかることですが、国と一生懸命横浜市はこういうところにも予算を付けてやってまいりました。

さて、港の横浜なんですが、横浜ではワールドクラスのクルーズポートの整備やっております。国際客船ターミナル、商業施設、ホテルが一体となった横浜ハンマーヘッドがこのようにオープンいたしました。1カ月間で35万人の方も来て大変なにぎわいです。

この一階がその、ここの埠頭のところに客船がどんと着いて、そのまま税関に入って、上に泊まる施設もある、こういう施設は日本で初めてです。

はい、それから、ここが一番苦しいお話をしますね。市が管理している道路っていうのは、市全体で7600キロメートルあります。道路の修繕、小・中学校の建て替えもしなくてはいけません。

横浜市の小・中学校の大半はですね、昭和40年代から50年代に集中的に建て替えられて、今、一気に建て替えの時期を迎えています。実に380カ所も建て替えなくちゃいけないんです。

小・中学校は地域の防災拠点になっていますから、大切な場所ですね。これは絶対建て替えしなくちゃなりません。

こういった公共施設の保全・更新に必要な一般会計の費用というのは、平成30年度からの20年間で約2兆5000億円と推定されています。

また、昨年の台風15号、本当にみなさまにご心配とご迷惑をおかけいたしました。金沢区臨海部中心に被害がありました。(客席から発声)

19号につきましては、国と一生懸命、(客席から発声)国と一生懸命にですね、防御するために、台風19号に対しては大変残念な、川崎市や相模原市が本当に大変でしたけれど、横浜市はほとんど被害がないということでいられました。(「嘘つけ」など客席から発声)

そしてこの対策のために横浜市は昨年、緊急的に98億円というお金を補正予算で出しました。普段からですね、何か、ことがあっては大変だということで予算は付けているのですが、一度に100億円近く緊急的に支出しなくてはいけないという事態にあったわけですね。

これは関東地方が台風でここまでの被害を受けた例が無かったこともありますけれど、これからわれわれは大震災、つまり防災減災やってます、みなさまと一緒にやっておりますけど、何か大地震というイメージが一番強いですけれど、台風というまた大きな課題が出てきて、毎年考えられるということです。(客席から複数の発声)

ちょっとこれ、お話を、早口で申し訳ありません。(客席から複数の発声)時間の関係で(客席から発声)、あの早口でお話しましたけど、こういうこと、これつまり何のお話をしたいかというと、財政的に横浜市はここまで厳しいところなんだ、というのをちょっとお分かりいただきたいです。(「何分経ったの」など客席から発声)

今は大丈夫です。今は大丈夫ですよ、この4~5年は大丈夫だと思います。しかし、私たちの子どもたちの、さらにその子どもたちの時代が来た時に、(客席から発声)今から40年後に、40年後に働き手が3分の2になって、高齢者人口が増えてまいりますよね、(客席から発声続く)財政的に、財政的に本当に厳しくなる。

これは市長として、この10年だとか、(「無駄を減らせ」「天下り先を減らせ」など客席から発声)もうね、無駄はさんざん削ってきました。(「聞いたことないぞ」など客席から発声)。本当にやりました。

今年の予算111億円を身を削ってやりましたし、(「天下り先を減らせ」など客席から発声続く)人口1000人あたりの、人口1000人あたりの従業員さん(※「職員」の言い間違いと思われる)、職員さんの数は政令都市のなかで最高に少ないんですよ、横浜市。あ、これは余分な話ですね。

さて、こういうことで、IR、統合型リゾートをやることによって、集客を図る、そして横浜市の大事な収入源になる観光MICE(マイス)を活性化しようということで、やるということでございます。(客席から発声続く)

さて、それでは、横浜市が目指しているIRの姿はどういうものでしょうか。

ちょっとすみません、時間の関係で早口になっております。これがリゾート・ワールド・セントソーサ、シンガポールですね。

マリーナベイ・サンズ、シンガポール。上が海洋歴史博物館、ホテル、水族館があります。下の写真、3つの高層ホテルの屋上には、プールや庭園、低層部には劇場や世界レベルの会議場や展示会、ショッピングモールがあって、これがカジノが併設されているんです。(客席から発声)

この2つのIRは、2010年の(「カジノ無しでやれ」など客席から複数の発声)開業以来、大変成功しています。日本型IRはこれを参考にしながら、日本が経済的に大変に厳しい状態だと(客席から発声続く)、これ以上、借金の経営を続けているわけにはいかないという国は覚悟もあって(「だからって賭博じゃないでしょう」など客席から発声続く)、なんとか日本の観光立国を目指そう、(客席から発声続く)それには日本型IRが非常に有益だ、(客席から発声続く)どうぞみなさま、ちょっと聴いてください。(客席から発声続く)あの、ぜひお願いします。

(「林さん、●●あなたのほうです」など客席から発声続く)(林市長が立ち上がり、舞台真ん中のほうへ喋りながら進む)すみません、ちょっと、すみません、あの、申し訳ない。(客席から発声続く)ちょっと、あの前半だけちょっと聴いてください。(客席から発声続く)あの、来てないお客さまもいらっしゃるんで、それは後、あの、どうぞ、質問の時はいくらでも、ほらお答えしますから。

(客席から発声続く)ここのところだけ聴いていただかないと、あの、みなさまがせっかくお集まりいただいたのに、いや、なんだかよく聴こえなかったよ、と言われちゃうと困りますので、どうぞ、ちょっとここだけはお聴きいただけますか。あのご質問の時に、いくらでもあの、(「質問時間を1時間延ばせますか」など客席から発声続く)いやいや、ですからね、8時半までのお約束はやめるわけにはいかないんです。(客席から発声続く)。これを前提としてやらせていただいています。いや、これでね、どんどん時間が経ってしまって、私は大変、困りましたね。(客席から発声続く)(林市長が舞台真ん中から自席に戻る)

はい、はい、それではいきましょう。(客席から発声続く)

日本型IRに設置される主な施設ですね。国際会議場や展示場、MICE(マイス)施設、エンターテイメントの施設、レストランやショッピングモール、たくさん種類のホテル、そして、カジノですね。

日本型IRというのは民間の方にやっていただきます。国とか市がお金を出すのは一部なんですね。本体の事業は全部民間がやります。手をあげていただいて、私たちに提出いただいた。

そして報道などではね、どうしてもカジノってクローズアップされますけど、IRの主要施設というのは、カジノを行う区域ですね、全体の面積の3%以下でカジノを行うんです。(「じゃ、カジノはやめよう」など客席から複数発声)

はい、ちょっと最後まで聴いてくださいね。IRの施設のほとんどは市民のみなさま、市内外からのお客様が観光でいらっしゃるところです。

こういう観光先進国、日本は観光先進国としては遅れているから、もっともっと収入を増やしたいとして(客席から発声)観光立国というのを目指してきましたけど、この実現するためにIR整備法というのは、国が法律を作って、カジノは違法ではない、という法律をちゃんと作りました。(客席から複数の発声)

そして、この国の制度設計を、(客席から複数の発声)国の制度設計を作られるにあたって、有識者会議で、どういうものをやればいいんだ、って、制度設計したんですよね。

それには絶対的、国際会議場、展示会等できる国際会議場は必ず義務付けられて、作りなさい、それからホテルとかエンターテイメントの施設を作りなさい、そのなかにカジノを義務付けました、国は。(客席から複数の発声)違法ではないという法律を作って、カジノを必ず付けなさい、というのが、それがIR整備法の仕組みです。(客席から複数の発声)

そして、IRに設置(客席から複数の発声)、ここから聴いてくださいね、IRについての説明いよいよ始めますね(「カジノ、カジノ」など客席から複数発声)。IR、これカジノは含まれてますから、この話には。ちょっと待ってください。(「カジノのないIRあるだろ」など客席から複数発声)ちょっと待ってください、それは、(「静かにしてください」など客席から複数の発声続く)

<平原副市長>

あの、市長がこれだけですね、みなさんにお聴きいただきたいということでお願いをしております。実際にお聴きになりたい方もたくさんいらっしゃると思うんです。(客席から複数の拍手)どうか、どうか最後までお聴きください。よろしくお願いします。(客席から複数の拍手続く)
(「資料で十分わかっている」「わかってる人は外に行きましょう」「話をちゃんと聞こうぜ」など客席から発声の応酬)

<平原副市長>

すみません、どんどん無駄な時間になってるんです。お願いしますから、聴いてください。(「お願いすりゃいいというもんじゃない」「邪魔すんなら出て行けよ」「うるせえ」「出て行けよ」「出ていけこのバカ」「勉強しろ」「関心があるからこの場に来ているんですよ。関心のない奴はここに来てない」「うるさいのは出ていけよ」など客席から発声の応酬)

<林市長>

申し訳ございません、なんかね私の進行がちょっと悪いという、お詫び申し上げたいと思います。

それではね、IRに設置される施設を具体的にご紹介いたします。ちょっと写真見てください。

今日すみません、時間がどんどん押しちゃって早口に、お詫びいたします。

これはですね、国際会議場とか、ビジネス関連の方たちがお会いになる展示施設ですね。

世界レベルのスケールとクオリティを兼ね備えて、国内外から多くのビジネス関係のお客様が横浜を訪れます。

で、こちらの写真が一流のエンターテイメントがやられるところですね。そしてホテル群はたくさん種類があります。

5つ星、4つ星、カジュアルなものからリーズナブルなものまで、そして大変ラグジュアリーなものが入ってくるわけですね。もう、横浜市にこれらが出来てまいります。

そして市民のみなさまにとって、遠方にいるご家族やお友達が横浜に遊びにきたとき、一緒に遊びに行こうよということで、一時的に滞在のできる施設ができてくる。

ちょっとこれ、イメージ図ですけれど、こんなような水辺を使った施設も、おそらく事業者さんは作ってくれます。

そして、無料のスペースがたくさんあるんですね。だからぜひご家族でお遊びにくることも全然問題じゃありません。

この、さらに横浜はですね、事業者さんが色んなご提案があると思いますけど、IRが目指してくる姿として、こういうようなアトラクション、散策を楽しんでいただける新たな憩いの場、健康増進のための施設などを整備して、本当にみなさんが楽しんでいただけるような(客席から発声)未来型の総合型のアミューズメントリゾートを目指してまいります。

そして、ここが大切なとこなんですね。こういう風に、IR統合型リゾートができますと人手が必要になってきます。ですから雇用が生まれてくるんですね。ここで働く人たちが必要になってまいります。

ですから、これは大変良いことですね。世界の方たちがね、横浜に来たいなと思っていただくことによって、おもてなしをする従業員の人がたくさんここに誕生してくるということでございます。(「非正規がどのくらいいるかわかってんのかよ」と客席から発声)

そして横浜のハーバーリゾートとしてですね、以前からウォーターフロント開発をしようとしていたところでございます。

これが山下埠頭なんですが、じゃあ、このIRをどこでやるのかということは、今はですね、山下埠頭ということにしております。山下埠頭のなかでやっていただきたいという、事業者さんにはやっていただきたいと、こういうふうにしております。

この大変、47ヘクタールの広大な敷地で、利便性の高い交通アクセス、みなとみらいが作る魅力的なウォーターフロントですね。交通の便もいいですね。ですから、都市型のリゾートとして、大変高いポテンシャルを持っています。

さて、ここからは数字なんです。細かくなっておりますけど、IRの経済的、社会的な効果ですね。観光の振興、IRの訪問者数は年間2000万人から4000万人の人が訪れるでありましょう。

IR区域内での観光消費額は年間4500億円から7400億円です。

地域振興、地域経済の振興、これは建設費、これ建てているときですね、経済波及効果が7500億円から1兆2000億円、雇用創出効果、これは7万7000人から12万7000人の人が働くことになるであろう。

財政への改善、これは税制、(客席から発声)市税に対しての改善ですね。(「東京に許しちゃったらどうすんだよ」「聴こえないよ」など客席から発声)

<平原副市長>

すみません、聴こえないという声が出てますので、少しお静かにいただけませんか。(「820億から1200億なんて入るはずがないじゃないか」「黙ってろ、うるさいよ」など客席から発声応酬)

<林市長>

横浜市の増収効果はですね、820億円から1200億円となっておりまして、大きな経済的社会的効果が見込まれております。

これらの数字ですが、なんでこんなに差が出ているのかということなんですが、事業者ごとに想定する投資や施設規模などが異なるために数字に幅が出ているわけです。

事業者が今競っているところなんで、このそれぞれの数字、はっきりしたことは公表できませんけど、これから区域整備計画を策定するまでに数値を明らかにしていきます。(客席から発声)

先ほどは数字をお知らせしましたけど、IR区域の整備運営時に、横浜市の経済界にとってどんなメリットが出てくるか、資材や物品、食品等の調達が必要になります。

具体的には、建設業や卸売・小売業(「カジノが無くてもできます」など客席から発声)、サービス業、運輸業、農業などにおいて市内企業への発注が促進されます。

シンガポールのIRの事例では、地元の企業からの調達率が9割となっている事例もあります。

IR事業者を選定する際に市内企業への発注促進による市内経済活性化の貢献を判断基準としていきます。(「カジノじゃなくてもできるでしょ」「黙ってろ」など客席から発声)

しかし、私も残念です。前半の話を短くやりたかったんですが、なんかこのお声が多すぎてですね、これどうしても前半が長くなっちゃうんでご理解いただきたいと思います。(客席から発声)

これからね、これから最後に、そのカジノの部分についてお話をします。なんか、(聴き取れず)きわめて残念なんですが、お許しください。

こういうことで非常に効果があると考えております。横浜市が目指すIRの姿、横浜市民が誰でも楽しめる世界水準のリゾート施設、市内の観光・産業のあらゆる資源を活用して、経済活性化をしていくということ、依存症・治安対策、これ一番これから話すところですが、依存症・治安対策、事業継続など、徹底したリスク管理をやっていきます。

それでは、ここからが一番みなさまが、ぜひ、ぜひ詳しく説明すべきと言った、ところですね。はい、お待たせいたしました。

今でもですね、実は既存ギャンブルってのは、たくさありますね。ご承知のように公営の競馬、競輪ですね、ボートレースも公営です。

これは、福祉とかそういうことに貢献するために国が公営のギャンブルを認めているわけですけれども、ここには民間がやっているパチンコもあります。

しかし、これらの依存症が非常に不安感、問題ですね。過去に実施した国の調査から推計すると、横浜市ではですね、今現在のこういったものの依存症の方が2万人程度いらっしゃるのではないかと思います。

横浜市が今、調査をしております。3000人の方を対象にずっと今調査をしておりますので、これからはっきりした数字が、ほぼ近い数字が出てくると思います。

このIRの制度を国がやろうということになったんですね、そこで、絶対にギャンブル依存症をこれ以上増やしてはならない、ということで、むしろ減らそうということで、ギャンブル等依存症対策基本法を成立させました。

そして、この基本計画を策定している今、一生懸命、ギャンブル依存をさらに減らそうとしております。

さて、カジノが作られた場合、入場するときの厳格な規制というのはこういうふうになっています。

マイナンバーカード等による本人確認で入場規制しまして、まずですね、利用者、自分が依存症になりがちだから僕は絶対に行きたくないんだ、ということを申告してもらう。

また、家族の人が申告していただくと、この方は入れません。カジノには。登録しちゃうとですね。

それから、普通に入る方も入場料6000円払っていただきまして、7日間で3回、それから28日間で10回しかやれないという制限があります。(「10回もじゃないかよ」など客席から複数の発声)

それから海外では顔認証システムによる本人確認も行われているということですね。で、カジノ施設内での(「宣伝」と聴こえたが不明瞭)も法令で規制されています。

カジノを行える面積は全体の、統合型リゾートの3%以内でやる、と法律で決まっておりまして、このカジノのなかでは、ATMの設置も禁止されている、自分のお金をおろすことはできない(客席から複数の発声)。

それから広告・宣伝も制限されます。未成年者への勧誘はもちろん禁止されて、広告は海外からの入出国、入国ですね、入国手続きのところしか宣伝はしちゃいけない、大変厳しい、あの既存の今のギャンブルとか、パチンコより厳しい制限がされています。

そして、これに加えて、横浜市ではもっと厳しくですね、色んなギャンブル全体のギャンブルを、ともかく依存症ですね、依存症を無くすための対策をやります。

一つは、アルコールや薬物の依存症を含めて今年度以降さらに取り組みを厳しくしていく。そして予防教育も国と一緒にやっていきます。

令和4年度から全国の高校でギャンブル依存を無くすために保健体育の授業で教育をやっていきます。(「カジノを作らなければいいんじゃないかよ」など客席から発声)

それから横浜市立大学というのは、横浜市は医学部がありますけど、事業者や研究・専門機関、これらの人たちと研究を重ねながら、ずっとですね、効果的なギャンブル依存の対策、予防教育をやっていきます。(「マッチポンプって言うんだよ」など客席から発声)

調査による実態把握も、これ今、3000人やっていると言いましたが、引き続きずっと調査を続けながら、計ってまいります。(客席から発声)

シンガポールではですね、このIRをやろうとする以前から準備をしたために、開業した後のほうがギャンブル依存が減ったという数字が今出ておるということです。(「えー」など客席から複数の発声続く)

はい、はい、後ほどどうぞご質問でお願いいたします。

さて、みなさんすごく心配だと思います。このIRをやる事業者の人たちね、この人たちはどんな人なんだろうと。こういう人たちに、あの、反社会的な人がくっついてんじゃないかと。

それは困るという(客席から発声)、これは徹底的に、国の管理、カジノ管理委員会で徹底的に厳密に調査もされ、横浜市も当然ですけど、絶対そういう人たちはやらせない、免許を通さないということですね(客席から発声続く)。

ですから、背景を徹底的に調査します。そんなような関係者と付き合ったらもちろんダメだし(客席から発声続く)、親戚縁者一同そういう方たちを全部排除して、関係ないという会社に免許を下ろします(客席から発声続く)。

まかり間違って、そんな人たちが関わっていたら、即座に免許を取り消す、(客席から発声続く)ここはですね、国がすべてをやりますので、国が法律で許可をして、国の経済活動のためにやりたい、という国の激しい、激しいじゃなくて、すごい切実な将来の、この今の世界的な経済、厳しいなかで、環境問題にもお金がかかる、こういうことに対して、国がなんとか日本を、なんとか持続的にしっかり守っていきたいということで、この日本型のIR、絶対に下品なものじゃない、みなさん(客席から複数の発声で市長の声が聴こえなくなる)●●イメージじゃないんだよということを国も言っていますし、横浜市も私はそう思います。(客席から複数の発声)

今はね、まだね議決はされてませんよ、完璧な賛成にもなってないです。ただ今は調査研究してます。しかし、今は(客席から複数の発声)横浜市会としてはやる方向がいいんじゃないか、というふうになっていると思いますけどね、まだ分かりません。今日だってすごく反対の意見たくさん言ってらっしゃいますよね。(客席から複数の発声続く)

で、おそらくこの会場も(客席から複数発声が続き市長の声が聴こえなくなる)、わたくしが市長として、あくまでも横浜の将来を考えた時のどう考えていくか(客席から複数の発声が続き市長の声が聴こえなくなる)、わたくしの責任ではございますから、このように直接、反対の意見もみんな受け止めてます。(客席から複数発声が続き市長の声が聴こえなくなる)

今日みなさんがおっしゃってることも受け止めます。だから市民説明会やってます。(客席から複数発声が続き市長の声が聴こえなくなる)直接こう言っていただいて受け止めました。そして、お声がない方のお気持ちも考えております。(客席から拍手)

そして、この説明会を経てから、さあ、どっちがいいのかな、と考えている方もいらっしゃるかもしれません。(客席から複数発声が続き市長の声が聴こえなくなる)あくまでもニュートラルにやっていかなくてはならないと考えております。

はい、IR整備法、で、これもよろしいですね。ちょっとはしょっちゃって申し訳ない。

さて、事業者・警察・自治体が連携した犯罪予防、県公安委員会との連携による犯罪予防やります。自治体、市・県による周辺地域の秩序の維持、防犯体制の強化、規制をしっかりやっていきます。

そして区域外ということ、区域内外ということは、山下埠頭の内外になるということなんでしょうけどね、防犯措置の強化やって、防犯カメラも設置します。

IR事業者さんには、こういう区域内に警備スタッフ24時間体制でしっかり置いていただく(客席から発声)施設計画、デザインが防犯にも寄与いたします。

こういう風にですね、しっかり防犯体制と対策をやります。どうぞ、そのこともどうぞお聴きいただきたいと思います。

さあ、最後に、では一体、どういうふうにこのIRが進んでいくんですか、ということですね。

これ今、このIRに参入したいと手を上げている都市、ご覧いただきたいと思います。

長崎県、和歌山県、大阪府大阪市、横浜市です。今、考えている、手を上げるんじゃないかとよくメディアに出てくるのが名古屋市と東京都です。

で、まず令和元年度、ちょっとこの図を見てください。横浜市でのIRの条件を定めた実施方針というのを作ります。今年の4月以降、実施方針に基づき、事業者公募と選定をやります。

そして令和3年度に選定事業者と市で区域整備計画ってのを作っていきますね、そして認定申請、これが今、国がこう言ってます。令和3年の1月から7月に手を上げた人たちを受け止めて、審査をやるよと、そして令和3年度以降、まだ先、決まってません。国が3つの地域のIRを認定します。

先ほど、東京都がやったらどうするんだ、とお声があったんですが、今、このおそらく、いちばん最初、3つの地域でやります。3つの地域だけしか決めません、国は。

これ決めたらおそらく、向こう、決められたとしますよね、3つ選定されたら10年先ぐらい第二弾やらないんじゃないかと言われておりますけど、ですから、このなかから、このなかからだいたい、もし仲良く東京が手を上げたら、このなかから3つだけ選ばれるんです。だから横浜市が選ばれるか、選ばれないかも分かりません。それは、残念だと思いませんね。(客席から発声)

ですから、こういう取り組みを進めてまいる、また、後ほどご質問にも、副市長も詳しくお答えできると思います。

どうも大変ちょっと時間が(聴き取れず)と思いますけども、今日は本当にわざわざおいでいただきまして、私の説明を聞いていただいてありがとうございました。(客席から拍手続く)

8月22日に(聴き取れず)、やっぱり私たちのこれからの税収を増加させるのには、圧倒的な東京都のように(聴き取れず)、法人市民税を、これをどのように、東京の真似をしたくないし、追い付く気持ちもありません。そんなんじゃないです。横浜市は素晴らしいんですよ。環境未来都市だし、田園都市だし、もうきれいですね街も。東京にないものがある(客席から発声)、守りたいから、それにはIRが必要かな、と思って今ご説明いたしました。どうもありがとうございました。(客席から拍手続く)

<司会>

林市長から説明させていただきました。質疑応答の時間を取るために、これから10分の休憩とさせていただきます。7時55分から第二部開始といたします。19時55分、どうぞお席にお戻りくださいますようお願いいたします。第一部、以上にて終了でございます。ありがとうございました。(客席から拍手続く)

後編(質疑応答)へ続く

<以上で「前編」終了>

【関連記事】

港北区での「IR市民説明会」、質疑応答の後半部分を全文掲載【後編】(2019年2月19日、前編の続き)

<コラム>“お金のない横浜市”が「カジノ」で多額の税収増なるか(2019年8月26日)

【参考リンク】

IR(統合型リゾート)市民説明会の開催について(横浜市、開催告知と記録)


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