25万人が乗り降りする日吉駅、警察・消防・東急がテロ対策で合同訓練 | 横浜日吉新聞

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東京2020オリンピック競技大会(東京2020五輪)の開催がこの夏(2020年7月)に迫る中、警察と消防、鉄道会社が連携を深める目的で、3者合同でのテロ対策訓練を日吉駅で初実施しました。

東急日吉駅前で行われたテロ対策訓練の様子。不審者が現れ、不審物(左下)が置かれたという想定で行われた(2月4日14時10分頃)(訓練)

東急日吉駅前で行われたテロ対策訓練の様子。不審者が現れ、不審物(左下)が置かれたという想定で行われた(2月4日14時10分頃)(訓練)

昨日(2020年)2月4日午後、東急日吉駅(日吉2)の地上改札付近にナイフを所持した不審者が現れ、駅員がこれを警察に通報。駆け付けた署員と、日吉駅前コンコース内で揉み合うという設定での激しいやりとりもなされる中、不審な液体が放置され、これを取り除く場面を想定しての訓練が行われたものです。

この日の訓練には、港北警察署のほか、港北消防署東急電鉄日吉駅の駅員ら約40人が参加。

市営地下鉄日吉駅やコンコース向かいが正面入り口となる日吉東急アベニュー(日吉2)の職員、慶應義塾大学(日吉4)に通学する学生などの通行人が多数見守る中、“いざ”に備えるための、対応力の強化を目的とした訓練に挑んでいました。

ナイフを所持し暴れる不審者が取り押さえられるというシーンも(2月4日14時頃)(訓練)

ナイフを所持し暴れる不審者が取り押さえられるというシーンも(2月4日14時頃)(訓練)

特に、不審者役(警察官が担当)は、日吉駅西口の日吉商店街側から静かに登場

途中からナイフを取り出し暴れだした不審者役が、複数の警察官との格闘の上取り押さえられた後の不審物への対応については、綱島に拠点を置く特別高度救助部隊が駆け付け、不審物の収納や、隊員の除染までのフローを一つひとつこなす様子も。

1995(平成7)3月に発生した地下鉄サリン事件の教訓を生かし、不審物が置かれた場所からは少し離れた場所に指揮本部を設定する、不審物は平常の場所には近づけないといった対応を行っていました。

地下鉄サリン事件の教訓も受け、指揮本部は不審物が置かれた現場より少し離れた場所に設営されていた(2月4日14時10分頃)(訓練)

地下鉄サリン事件の教訓も受け、指揮本部は不審物が置かれた現場より少し離れた場所に設営されていた(2月4日14時10分頃)(訓練)

2008(平成20)年の横浜市営地下鉄グリーンライン開業、また東急目黒線の延伸により、日吉駅の1日平均の乗降客数は増え続け、2016(平成28)年度には東急東横線・目黒線を合わせた乗降客数が20万人を突破。2018(平成30)年度には、グリーンラインを含んだ乗降客数が初めて25万人を超えるまでに膨れ上がっています。

今回、15人が対応訓練に臨んだ東急日吉駅の木下哲駅長は、「昨年(2019年)4月に警察との不審者対応訓練を行ったが、消防を交えての不審物対応訓練は初めて。こういった訓練はなかなか実現できるものではないので、貴重な機会。英国キャンプ地となっている日吉駅には様々な人が訪れることが予想されており、テロ対策での警察と消防との連携は不可欠」と語ります。

同駅では、“まさかの”有事発生時における初動対応力や、警察や消防など関係機関との連携強化にも、より一層取り組んでいきたい考えです。

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【参考リンク】

港北警備通信(港北警察署のサイト)※同署警備課では、テロ対策への市民の協力を呼び掛けている

港北消防署の紹介(横浜市のサイト)


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