日吉・綱島・高田エリアとも縁の深いサッカー「Jリーグ」の2チームが十年以上ぶりの躍進を見せています。
港北区の日産スタジアムを本拠地とする「横浜F・マリノス」が残り2試合を残してJ1リーグの1位に浮上。下田町のグラウンドで慶應義塾大学とサッカースクールを開校する「横浜FC」(本拠地:ニッパツ三ツ沢球技場)は、下部のJ2リーグからJ1へ13年ぶりの昇格を果たしました。
特に注目を集めているのが11月23日にJ1リーグの首位に浮上したF・マリノスで、就任2年目となる豪州出身のアンジェ・ポステコグルー監督が唱える“攻撃的サッカー”が身を結びつつあり、昨年の12位から大幅に躍進。
今シーズン加入し、先日は港北区で一日区長をつとめて綱島商店街へもやってきたマルコス・ジュニオール選手と、昨年期限付き移籍からチームに復帰した川崎市出身のストライカー・仲川輝人(てるひと)選手がリーグ内得点ランキングの1位と2位を占める現状は、F・マリノスの強さの一端を表しているといえます。
すでにリーグ3位以内となることが確定し、アジアのクラブがトップを争う2020年の「AFCチャンピオンズリーグ」への出場も決定。
今週末11月30日(土)に中原区の等々力競技場で行われる川崎フロンターレ戦に勝利し、2位のFC東京が敗れると、その場で2004年以来のリーグ優勝が決まるという段階です。
また、川崎フロンターレ戦に敗れたり、優勝が決まらなかったりした場合でも、来月12月7日(土)の日産スタジアム最終戦となるFC東京との直接対決で優勝できる可能性が残されています。
リーグ優勝なら15年ぶりとなるだけに、12月7日の日産スタジアム最終戦は発売と同時にチケットは完売状態。6万人以上の観客を集めての“優勝決定戦”となれば、日本中のサッカーファンから大きな注目を集めそうです。

横浜FCは本拠地での最終戦に勝って2位を確保し、来シーズンから13年ぶりとなる「J1リーグ」復帰が決まった(横浜FCの公式サイト)
そしてもう一つの横浜のチームである横浜FCは、J1の一つ下となるJ2リーグの所属ですが、最終戦でリーグ2位を確保し、来シーズンからJ1リーグの下位チームと入れ替わることが決定しています。
Jリーグ発足当時からの選手で、現在も現役を続ける52歳の三浦知良選手に加え、F・マリノスに長年所属した中村俊輔選手が7月に加入。ベテランの豊富な経験と、「U-20(20歳以下)」の日本代表にも選出された実力を持つ18歳の斉藤光毅(こうき)選手ら若手の活躍で13年ぶりとなるJ1リーグ昇格を勝ち取りました。
横浜FCは2001年にJ2に参入し、2007年にはJ1への昇格を果たしたものの1シーズンで降格した歴史があるだけに、来シーズンまでに、F・マリノスに負けないくらいのさらなる飛躍が欲しいところです。
この先、地域と関わりが深い2つのクラブが活躍するJリーグに要注目です。
【関連記事】
・<15年ぶり優勝>最後まで強かった「F・マリノス」、観客の最多記録も更新(新横浜新聞~しんよこ新聞、2019年12月9日、その後に優勝が決まった)
・Jリーグ屈指のストライカーが綱島を訪問、11/15(金)に「一日区長」で(2019年11月13日)
・<優勝争うマリノス>12/7(土)日産最終戦は満員も、座席を追加発売(新横浜新聞~しんよこ新聞、2019年11月14日、チケット6万3000枚超が完売状態)
【参考リンク】
・横浜F・マリノスの公式サイト(12月7日に日産スタジアムで今シーズン最終戦)
・横浜FCの公式サイト(2020年シーズンからJ1リーグ参戦)
・YOKOHAMA FC・KEIOサッカースクール(慶應義塾大学下田サッカー場で実施中)