高田駅前から横浜銀行の支店とATMが無くなります。横浜銀行は今年(2019年)12月13日に高田駅バスロータリー前にある高田支店(高田東3)を綱島支店(綱島西2)内へ移転するとともに、高田支店内にあるATMコーナーの営業も同日で終了すると発表しました。
横浜銀行は今後5年間で全店舗の2割超を対象に、店舗名や支店番号を残し、実店舗を近隣店舗へ統合するなどの「統合・軽量化」を行うことを盛り込んだ中期経営計画を今年5月に公表しています。
今回、高田支店が対象となったことについて横浜銀行は、「(インターネット取引増など)外部環境が変化しているのが理由で、なるだけご迷惑をおかけしないよう統合店舗を選んでいる。ATMは無くなってしまうが、コンビニATMでの取引に手数料がかからないサービスもあるので、ご利用いただければ」(広報担当)と話します。
港北区内で横浜銀行は、戦前の前身銀行から継承した古参の妙蓮寺支店をはじめ、昭和20年代に出店した綱島支店や、昭和30年代にオープンし「浜銀通り」の商店街名にもなった日吉支店(日吉2)など東急東横線の区内全駅前と、新横浜や新羽といった主要駅前に8支店を設置。区内店舗の多い横浜信用金庫や川崎信用金庫、三菱UFJ銀行などと比べても、有人店舗数は区内トップです。
横浜銀行の区内支店でもっとも新しいのが高田支店で、市営地下鉄グリーンラインの開業による個人顧客の増加をにらみ、「個人特化型店舗」として2010年5月にオープンしました。
ただ、高田駅の周辺には横浜信金(高田西1)や「さわやか信用金庫」(高田東4)が古くから店舗を構え、周辺の日吉本町や新吉田東に拠点を置く「JA横浜(JAバンク)」の影響力も強い地域。
「横浜銀行は地域を巡回する営業担当者のいない店舗だったので、個人客だけでは苦しかったのではないか」(古くからの高田住民)との声も聞かれます。
高田支店は、高田駅1番出口すぐのバスロータリーに面して建つ6階建てマンション「Fioritura=フィオリトゥーラ」の1階で営業。駅前の目立つテナントとなっているため、跡地の有効活用が望まれます。
なお、高田支店自体は綱島支店内に存続する形のため、口座番号などの変更はなく、12月13日以降もキャッシュカードや貯金通帳などはそのまま使用できるとのことです。
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・日吉駅や綱島駅の「券売機」で現金引き出し、横浜銀行とゆうちょ銀に対応(2019年5月7日、スマートフォンアプリでのサービスも展開)
・<川崎信金>日吉の土曜営業は取り止め、綱島を含め全店で窓口営業も1時間短縮(2018年8月10日、実店舗での営業は縮小傾向にある)
【参考リンク】
・横浜銀行高田支店の案内ページ(12月13日で現店舗の営業終了)
・横浜銀行綱島支店の案内ページ(子母口綱島線沿い)
・横浜銀行日吉支店の案内ページ(浜銀通り)