綱島で起業し15周年、首都圏のイベント演出を支え続ける成長企業の悩み | 横浜日吉新聞

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綱島で起業し、成長を続けるイベント会社がこのほど15周年を迎え、首都圏で大型イベントが相次ぐ2020年に向け、さらなる飛躍を目指しています。地元で生まれ育った「綱島企業」の歩みを経営者に聞きました。

有限会社フリースタイルは綱島商店街協同組合ビルの3階に本社を置く

綱島西2丁目の「パデュ中央広場」の近く、綱島商店街協同組合ビルの3階に本社を置いているのが有限会社フリースタイルです。

同社の事業は、イベントの企画や演出、運営。誰もが知るような首都圏の大型イベントをはじめ、地域の催しや企業による発表会まで、大小問わずどんな内容でも幅広く対応できるのが特徴。特にスポーツ界からの信頼は厚く、サッカーやバスケットボール、バレーボールや卓球など多岐にわたり、試合などの演出・運営を任されています。

主催者から依頼されてイベントの裏方を担うことが主な業務であるため、会社名が表に出ることは少ないものの、同社が大型イベントの演出や運営の中心的な存在となっているケースも見かけます。

15年前に綱島でフリースタイルを起業した社長の高木英夫さん

そんな企業の経営者は、2004年7月の起業時は神奈川区に住んでいた高木英夫さん。生まれも育ちも横浜市内で、10代のころからアルバイトや社員として横浜中心部のイベント関連会社に勤務していました。

自らが祝われるはずの成人式も、運営者側の一人として横浜アリーナで仕事をしていたという逸話が残るほど、40代半ばとなった現在まで、イベント一筋の人生をおくってきたといいます。

会社退社後は独立の道を選び、イベント会社として起業したのが綱島でした。「私たちの仕事は、横浜市内も東京都内もいずれも多い。東横線の沿線で双方へアクセスが良い場所に、と考えた時に綱島が候補にあがりました」と高木さんは振り返ります。

フリースタイルの公式サイトには、これまでの実績も紹介されている

交通アクセスの良さに魅かれ、パデュ広場に近い綱島西のマンションを借りて業務を開始社員が増える度に近所での移転を続け、その間には自身も会社に近い場所へ引っ越し、港北区民となっています。

「イベントごとに必要な備品を買い出しする機会も多く、商店街であるこの付近(パデュ広場)は最適な環境です。すべてが“ビジネス”に直結する中心部のように、綱島には窮屈な雰囲気がないもの気に入っています」(同)

とはいえ、ビジネス街ではない綱島で、手ごろなオフィス物件は少ないのが現状。引っ越しの度に都内や横浜の中心部へ移ることを考えたものの、「綱島から出たくない、という思いを持つ社員は多い」(同)と15年の月日が流れました。

フリースタイルの社員数は増え続けている

これから先、大小イベントが横浜を含めた首都圏でさらに増加することが予想されるなかで、同社への業務依頼も増え続けています。

「スポーツ・MICE(会議・研修・招待旅行・学会・展示会などの総称)・横浜という3つのキーワードで見ると、いずれも成長中です。我々もまだまだ伸びていける可能性が高く、挑戦していかなくてはならない」と語る高木さん。

ただ、現在のオフィスは、20人超の社員・アルバイトが机を並べるとほぼ満員状態で、場所が足りず、至近のビルも借りているほど。

社内にはサッカーチームのユニフォームが多数展示されている

社員を増やし、業容を拡大していくうえではスペースの限界が近づいており、「数年後の移転を検討していくなかで、居心地の良いこの綱島で、最適な物件が出てくることを願っています」(同)

東エリアを中心に幾多の著名な「ものづくり企業」が本社や工場を置くことで知られる綱島ですが、良好な交通アクセス面から駅付近を起業の地として選び、成長を遂げている同社のような企業も存在します。

再開発によって街の変化が予想されるなか、綱島駅周辺でのオフィス需要に応え、立地企業を地元から“逃がさない”ようにする取り組みも重要となりそうです。

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【続・港北区の主要100社】区内に本社を置く売上101位~200位の企業(2018年11月版)(新横浜新聞~しんよこ新聞、2018年11月26日、203番目に有限会社フリースタイルが登場)

【参考リンク】

有限会社フリースタイルの公式サイト


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