日吉や綱島の両駅前で上昇が見られました。全国の道路に面した土地(宅地)の価格を国税庁が調査した「路線価」の2019(令和元)年分が今月(2019年7月)1日に発表され、日吉・綱島・高田エリアの駅前では、日吉と綱島駅前の両西口側で高い上昇率が見られました。
日吉・綱島・高田エリアのうち、各駅前の最高値地点と再開発が進む北綱島交差点付近の路線価を紹介します。
100万円台も見えてきた日吉駅前
日吉駅前でもっとも路線価が高いのは商店街側で、バスの降車やタクシーの乗車に使われているロータリーに面して出入口を持つ建物。2019年の価格は1平方メートルあたり96万円。区内では新横浜駅前の162万円に次ぐ数字です。
前年と比べて5万円の上昇を見せており、過去5年間ではもっとも高い上昇率となりました。
日吉は2023年3月までに東急新横浜線(相鉄・東急直通線)の分岐駅となることが決まっており、数年中に100万円台に達する可能性があります。
▼ 日吉駅前西口(日吉本町1丁目)
- 2019年:96.0万円/平方メートル(前年比+5.0万円)
(※)2014年(5年前)価格:78.0万円/平方メートル
綱島西口駅前は3万円上昇で77万円
綱島駅前は、西口出入口の目の前にあるビルが最高値で1平方メートルあたり77万円。区内では新横浜、日吉の両駅前に次ぐ価格となります。
過去5年間は毎年2万円ずつの上昇を見せていましたが、今年は前年と比べ3万円上がっていました。

綱島東口は子母口綱島線寄りのエリアが最高価格
一方、東口駅前は子母口綱島線寄り(旧駅ビル側)のバス通りに面したの建物が最高価格で1平方メートルあたり56万円。
過去2年は2万円ずつ値を上げており、この先、再開発の進展でどのように変化するのかに注目が集まります。
▼ 綱島駅西口(出入口前のビル)
- 2019年:77.0万円/平方メートル(前年比+3.0万円)
(※)2014年(5年前)価格:66.0万円/平方メートル
▼ 綱島駅東口(子母口綱島線寄りの建物)
- 2019年:56.0万円/平方メートル(前年比+2.0万円)
(※)2014年(5年前)価格:49.0万円/平方メートル
綱島SST前も順調に上がり32万円

綱島SSTの綱島街道を挟んで向かい側のエリアは路線価が上昇傾向にある
北綱島交差点に近い綱島街道沿いでは、綱島東4丁目の綱島SST(サスティナブル・スマートタウン)前は、1平方メートルあたり32万円となり、前年比1万円増。
一昨年に見せた2万円の上昇には及びませんでしたが、近年は1万円ずつ上げ続けています。
▼ 綱島東4丁目の綱島SST正面(綱島街道沿い)
- 2019年:32.0万円/平方メートル(前年比+1.0万円)
(※)2014年(5年前)価格:26.5万円/平方メートル
高田駅前の荏田綱島線沿いは30万円台に

高田駅前は荏田綱島線に面した建物が最高価格
高田駅前はバスロータリーが置かれている側ではなく、荏田綱島線(日吉元石川)線に面した高田地域ケアプラザ手前から高田交差点までの間(高田西1~2丁目・高田東3~4丁目)が最高価地点。前年と比べ0.5万円増で30万円となりました。
今後、高田駅前から新吉田東を経由して新横浜駅までを結ぶ都市計画道路「宮内新横浜線」の開通が予定されているだけに、路線価が変化していく可能性も高そうです。
▼ 高田駅前(荏田綱島線線沿い)
- 2019年:30.0万円/平方メートル(前年比+0.5万円)
(※)2014年(5年前)価格:26.5万円/平方メートル
その他のエリアについては、国税庁のサイトから調査が可能です。
【関連記事】
・<2019年公示地価>綱島東4は市内トップの上昇率を維持、日吉本町1も上昇(2019年3月25日)
【参考リンク】
・2019(令和元)年「横浜市港北区(路線価図・索引図)」(国税庁)