調味料は塩のみで格別の「だし」の美味しさを――下田地域ケアプラザ(下田町4)で開催されている料理教室が好評を博し、今年度(2019年度)から連続講座として開講されています。
昨年(2018年)11月に閉館した多世代交流スペース「えんがわの家よってこしもだ」(下田町6)で同10月から開催し好評を博した「男の料理教室(女性も)」を、同館の閉館後も同ケアプラザで開催、男性の地域参加も促す目的から、新たに今年度より同地域ケアプラザとともに主催事業として行うことになったものです。
今回の企画の中心を担う「男の3Gプロジェクト」実行委員会では、「家事も仕事も出来る男になろう」を合言葉に、男性の家事や育児への参加、地域とのつながりの構築、自立などについて、意識改革のみならず、具体的なスキルを学ぶ機会を提供することを目的に、この料理教室を企画。
また、「料理」や「食事」を通じた地域での多世代交流を図ることも意図し、行われることになりました。
「男の3Gプロジェクト」について、同実行委員会代表の黒須悟士(さとし)さんは、「“3G”は、家事・育児・ビジネスに含まれる「じ」の文字から名付けました。男性の家庭参加には、育児、炊事、掃除などで様々なハードルがあります。しかし、それらをクリアすると新しい世界が開けてくることも事実です」と、例え男性が一人きりになってしまっても、生きていくこと、それを楽しむ秘訣(ひけつ)を、この地域社会でこそ身に付けてもらいたいと感じているといいます。
家庭で出来る手軽な料理を題材にし、「季節の野菜を取り入れる」「子ども(孫)に優しい」「健康を考えた料理」について学べる機会として企画された今回の講座。今回は募集定員の15人が日吉や周辺エリアから集まり、「だし」の取り方を“見て”、“食べて”学ぶことができました。
今回の講師も、これまでと同様、日吉在住のシェフ・大村光洋(みつひろ)さんが担当。調理専門学校卒業後、約8年半ほどフランスで料理修業、横浜ランドマークタワー(中区)ホテル内ラウンジのオープンにも携わったという経歴の持ち主。
近年はフランス料理のみならず、カフェレストランシェフ、オリエンタルランド(千葉県船橋市)のフードコートのシェフを経験し、和洋中全てのジャンルを網羅。ダイエットフードなどのヘルシー料理にも精通し、現在は病院食をメインに活動しているとのこと。
片付けや道具の手入れ方法なども身に付けられるというこの企画。今回は、今月(2019年)6月9日(日)の午前から午後にかけて行われた、約3時間の講座体験を、写真レポートとしてまとめてみました。
なお、今回以降も「男の料理教室(女性も)」は、同ケアプラザで継続して開催される予定です。
【当日の様子】
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・<2019年4月号>地域ケアプラザ最新情報~子育てフリースペース「はぐピョン」、男の料理教室他(2019年4月2日)※今回の「男の料理教室」の開催告知
・下田町「よってこ」で人気だった“男の料理教室”、11/25(日)にケアプラザで続編(2018年11月21日)
・<下田町通信>エッセイ初掲載・黒須さんが考える「新価値観」を京都・関西から日吉へ(2018年4月6日)※黒須悟士さんによる執筆記事
・下田町の黒須さんが産む「新たな価値」、農業体験や子どもたちの居場所づくりも(2018年2月21日)※「えんがわの家よってこしもだ」についてなど
【参考リンク】
・男の3Gプロジェクト~家事も育児も仕事もできる男になる!(女性も大歓迎)(同プロジェクト実行委員会)
・株式会社クロス・ディメンション~Cross Dimension(黒須悟士さんが経営)