衝撃を与えた「地下鉄駅構内」の空気汚染、研究拠点の慶應日吉で5/18(土)にシンポ

横浜日吉新聞

地下鉄の駅構内は地上と比べて「PM2.5」の濃度が約5倍――。地下鉄駅など閉鎖空間の環境を考えるシンポジウムが今月(2019年5月)18日(土)に慶應義塾大学日吉キャンパスの協生館で開かれます。

慶應理工学部の奥田准教授や新横浜企業などによる産学連携プロジェクトでは、地下鉄空間を世界一きれいな空気にするための技術を開発する計画(慶應義塾大学のニュースリリースより)

地下鉄駅構内の空気環境については、日吉に拠点を置く慶應理工学部の奥田知明准教授らのグループと、新横浜に日本法人を置くドイツのフィルターメーカー「マン・ウント・フンメル・ジャパン」や横浜企業経営支援財団(中区)が共同で「世界一空気のきれいな地下鉄」を目指す産学連携プロジェクトを昨年7月に開始。

同プロジェクトが横浜市営地下鉄の協力を得て、ある駅で調査を行ったところ、構内の空気中におけるPM2.5濃度が最大で地上の約5倍におよび、粒子に含まれる「鉄」の濃度が地上と比べて200倍以上だったことがわかり、NHKをはじめとしたメディアが特集を組んで一斉に報じるなど、通勤や通学での地下鉄利用者にも衝撃を与えました。

横浜市営地下鉄の駅構内で調査が行われた(写真はイメージ)

今回のシンポジウムは、「閉鎖的空間のエアロゾル・PM2.5問題を考える~身近なエアロゾル:基礎知識、地下鉄環境、曝露対策まで」と題し、粉じんなどの気体中の粒子を意味する「エアロゾル」と地下鉄構内など閉鎖された空間の関連がテーマ。閉鎖空間の空気環境がどのような状態にあり、対策技術は進んでいるのかなど、同問題に取り組む奥田准教授やマン・ウント・フンメル・ジャパンの藤原基社長ら7氏が発表を行う予定です。

開催時間は13時から16時30分までで、会場は協生館の藤原洋記念ホール。参加費は無料ですが、資料が必要な場合は1000円で頒布。参加は日本エアロゾル学会事務局(075-415-3661)へメールやFAXなどで申し込みが必要です。

世界一空気のきれいな地下鉄を実現するための“中心地”となっている横浜市港北区から、最新の研究成果を世界に発信する機会となりそうです。

【参考リンク】

5月18日(土)「地下鉄等の閉鎖的空間の環境を考えるシンポジウム開催」(慶應義塾大学)

5月18日(土)「第12回エアロゾルシンポジウム参加募集」の案内(ページ中ほど、日本エアロゾル学会)

NHK WEB特集「地下鉄で高濃度のPM2.5 なぜ?」(2018年10月26日)


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