アピタテラス内医院で禁煙外来がスタート、保険適用で「やめる意志」実現へ支援

横浜日吉新聞

法人サポーター会員による提供記事です】アピタテラス内のクリニックで禁煙外来が新たにスタートしました。綱島SST(Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン)アピタテラス横浜綱島内にある「ハート内科クリニックGeN横浜綱島」(綱島東4)で、これまで週1回(毎週水曜日・午前のみ)の勤務だった医師の江口夕(ゆう)さんが、先月(2019年3月)から、毎週月曜日と木曜日9時から12時15時から17時までの勤務に時間を拡大。

江口夕さんは、榊原記念病院や聖マリアンナ医科大学ハートセンター、アメリカ・ハーバード医学部にある糖尿病や肥満などのメタボリックシンドロームの基礎研究室などに在籍した専門分野でのキャリアを活かし診療に当たっている

江口夕さんは、榊原記念病院や聖マリアンナ医科大学ハートセンター、アメリカ・ハーバード医学部にある糖尿病や肥満などのメタボリックシンドロームの基礎研究室などに在籍した専門分野でのキャリアを活かし診療に当たっている

一般内科循環器内科睡眠時無呼吸症候群などを専門とする女性医師として、「内科、また心臓などの診察で、女性にとってより受診しやすい環境をつくることで、安心して来院いただけるよう努めています」と、江口さんは、自身の診察の枠が増えることで、多くの女性の助けになればという想いを抱いているといいます。

院長の源河朝広さんと学生時代からのつながりもあり着任した江口さんは、「源河先生の診療スタイルが、米国心臓協会(AHA)、米国心臓病学会(ACC)や、日本高血圧学会(東京都文京区)などの最新のガイドラインに則っており、また健康診断などの結果も、ほとんどが“即日”で判明、説明もその日に行うスピーディーさもあり、私自身も“働きやすい環境”であると感じます」と、同院での診察により力を入れたいとする理由を説明します。

今回、新たにスタートする禁煙外来は、病気になるのを防ぐ「予防医学」たばこは、健康にとって“百害あって一利なし”と感じているという江口さん。

同院に設置されている血圧計。たばこは健康にとって「百害あって一利なし」と江口さんは語る

同院に設置されている血圧計。たばこは健康にとって「百害あって一利なし」と江口さんは語る

たばこには、ニコチンだけでなく、動脈硬化を促進する成分も含まれており、心筋梗塞(こうそく)や狭心症などの病気になるリスクを高めるといい、「よく言われる肺がんなどの“がん”のみならず、高血圧や、糖尿病などといった多くの病気に、たばこは悪い影響があると分かってきています」と、内科や循環器内科の専門医として、たばこをやめることの大切さを、これまでの禁煙外来での10数年来の診察経験を活かし、日々強く訴えているといいます。

「イライラしてしまうことでたばこを吸ってしまうのは、脳波の異常があるから。異常がなければ、元々イライラすることがありません。もともとたばこを吸わなかった頃の状態に戻すこと、“たばこを吸わない”状態にもっていくことが大切と診療しています」と、誰もがもともとそうであった、たばこを“吸わなかった頃の自分”に戻すことこそが、禁煙をするための道であるとも説明します。

それぞれに異なる「禁煙のきっかけ」とガイドライン

そもそも、禁煙をしようという動機は、人によりさまざま異なるとのこと。「受診者は20代にはじまり、30代から50代の働き盛り世代が多く、子どもができたから、(自身が)病気になったという理由が多いようですが。家族が病気になった、(家族などと)死別したというケースも見られます。また、会社が全面禁煙になった、という環境的な変化を挙げる人も多いですね」と江口さん。

禁煙治療や症状のチェックに有用な一酸化炭素ガス分析装置「マイクロCOモニター」を導入

禁煙治療や症状のチェックに有用な一酸化炭素ガス分析装置「マイクロCOモニター」を導入

2018年7月に、健康増進法の一部法改正の成立により、原則屋内施設の禁煙をルール化した、「改正健康増進法」が、2020年4月1日より全面施行される予定となるなど、禁煙が「マナー」から「ルール」になる動きが社会で広がっていることも、禁煙治療の必要性を促しています。

また、特に自身が心筋梗塞(こうそく)など、つらい病状に陥った場合は「もう二度と繰り返したくない」とたばこをやめる決心をする人がほとんどだともいい、「つらい胸痛(きょうつう)に比べれば、という思いなのだと感じます。一度心筋梗塞にかかると、失ってしまった心臓の筋肉といった機能が戻ってこないことも多く、そういったケースになる以前の禁煙を勧めたい思いでいっぱいです」と、心臓などの病気で苦しむ患者を診てきたからこそ、禁煙外来に力を込めたいと語ります。

日本医師会も「喫煙は百害あって一利なし」と、たばこ習慣に警鐘を鳴らす(同医師会のサイトより)

日本医師会も「喫煙は百害あって一利なし」と、たばこ習慣に警鐘を鳴らす(同医師会のサイトより

2006年4月から禁煙治療に健康保険が適用されるようになったこともあり、より身近なものとなってきている禁煙外来。

保険適用の受診では、ニコチン依存症に係るスクリーニングテストでニコチン依存症と診断されることなどの条件のほか、「直ちに禁煙することを希望」し、日本循環器学会や日本呼吸器学会などが定めた禁煙治療のガイドライン(禁煙治療のための標準手順書)にある「禁煙宣言書」を記入することで、本人による禁煙の意思表示を行うことが大切になるとのこと。

「禁煙を達成するには医師の力量ももちろんありますが、何より、本人の意志こそが大切なのです」と、宣言書に治療を担当する医師や、支援者の署名欄もあることで、一人ひとりの禁煙実現の後押しをしたいとの思いも抱いているといいます。

禁煙外来の手順と治療の結果は

保険診療の期間は初回診察から12週間。初回を含み合計5回の通院に対して適用されます。施設基準を通った保険医療機関で、患者基準を満たす人(患者)が対象となることがポイントとなっています。

禁煙外来の受診者には看護師が作った「禁煙日記」を使用してもらう予定

禁煙外来の受診者には看護師が作った「禁煙日記」を使用してもらう予定

同院でも、禁煙外来用にと、禁煙治療や症状のチェックに有用だという一酸化炭素ガス分析装置「マイクロCOモニター」を導入。受診者が使用する「禁煙日記」も看護師が作成、治療に生かす予定です。

禁煙外来の流れは、まず、呼気の中の一酸化炭素ガス(CO)濃度を測定。喫煙状況や禁煙へのモチベーションを聞き、禁煙治療の詳細を詳しく説明。本当に禁煙が必要との意志を確認したうえで治療に入っていくといいます。

初診では、詳しいヒヤリングなどを伴うため、少し長めの診療時間がかかるといいますが、2週間後、4週間後と、少しずつ受診間隔が空いていくなかで、診察時間は短くなっていく見込みとのこと。

白衣を纏(まと)わない同院の診療方針も気に入っているという。「清潔感をもって診察にあたりたいと思います。リラックスして受診いただければ」と江口さん

白衣を纏(まと)わない同院の診療方針も気に入っているという。「清潔感をもって診察にあたりたいと思います。リラックスして受診いただければ」と江口さん

治療の成果も、5回目の治療終了時の禁煙状況について、5回終了時からさかのぼって少なくとも4週間、1本も吸わずに禁煙を継続している人は78.5%、1週間禁煙」が 5.6%、「失敗」が 15.0%とのデータ(ニコチン依存症管理料算定保険医療機関における禁煙成功率の実態調査報告書、2009年中央社会医療保健協議会)があるとのことで、「より高い達成率を目指していきたい」と江口さん。

治療の状況次第では、禁煙補助薬を使用することもあり、「まずは安心感を持って禁煙外来にトライしてもらいたいと思います。どうやってニコチン切れの離脱症状を脱することができるかも、一人ひとりに合う治療法を選択していきたい」と、江口さんは禁煙外来の受診者へのより力強いサポートに邁進していく予定です。

なお、禁煙外来は完全予約制での受診となります。

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【参考リンク】

ハート内科クリニックGeN 横浜綱島の公式サイト

一般社団法人日本循環器学会「禁煙推進委員会」のサイト

喫煙の健康影響・禁煙の効果(同)

あなたのため、そばにいる人のため「禁煙は愛」(日本医師会)

禁煙治療ってどんなもの?~e-ヘルスネット[情報提供](厚生労働省)

法人サポーター会員:ハート内科クリニックGeN 横浜綱島 提供)


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