今度こそ日吉駅周辺を「喫煙禁止地区」に――。日吉駅前を禁煙にするよう2008年から運動を展開している「日吉駅前禁煙プロジェクト」(高見沢重隆代表=たかみざわ医院院長)が今月(2019年3月)25日、港北区役所で栗田るみ港北区長に4038筆の署名を手渡し、喫煙禁止地区への指定を再度要望しました。
日吉駅前禁煙プロジェクトは、西口バスターミナル前でたかみざわ医院(日吉本町1)を営む医師の高見沢さんが代表となり、地元町内会や各種団体、慶應義塾大学の学生ら有志とともに、これまで10年超にわたって禁煙化に向けた運動を展開。2014年には約2000筆の署名を港北区役所に提出しています。
日吉では駅前にある慶應義塾大学が「東京2020オリンピック競技大会・パラリンピック競技大会」で英国代表チームの事前キャンプ地となっていることから、「大会は目の前に迫っており、今度こそ禁煙化を実現したい」(高見沢さん)と署名運動を展開。
日吉地区連合町内会(小島清会長)や日吉地区社会福祉協議会ボランティア連絡会(由井昌子代表)などの協力を得て、前回の倍以上となる数の署名を集めたものです。
こうした動きに対し、横浜市と港北区では昨年(2018年)10月から日吉駅前を喫煙禁止地区指定への“前段階”とされる「美化推進重点地区」に指定。地元町内会のメンバーらが美化推進委員となって、清掃やポイ捨てに対する啓発活動を進めています。
ただ、美化推進重点地区では喫煙やたばこのポイ捨てに対して口頭で注意する以外に強制力がないことから、「日吉駅周辺は保育所や学習塾へ通う幼児や子どもが多く、慶應普通部(中学校)や日大中学校などの生徒もいる。副流煙の被害を防ぐためにも、もう一歩踏み込んだ対策が必要。日吉で禁煙化ができれば、綱島や大倉山など区内各地域へ広げていける可能性が高まる」(同)として再度、喫煙禁止地区への指定を要望しました。
署名を受け取った栗田区長は「“(若い人が多い)日吉らしい”やり方を考えながら、みなさんと一緒になって取り組んでいきたい」と話し、まずは美化推進の看板を見やすい位置へ移動させるなどの対応を行う予定です。
【関連記事】
・五輪英国キャンプ地の日吉で駅周辺の禁煙化を求める動き、11/5(土)に啓発活動(2016年11月1日、慶應大の学生らとともに運動)
・<美化推進地区に指定>日吉駅前での清掃活動を開始、街全体での思い共有が重要(2018年10月2日)
【参考リンク】
・横浜市内の喫煙禁止地区について(横浜市資源循環局)
・美化推進重点地区と自動販売機設置届出対象地区の一覧(横浜市資源循環局)