日吉や綱島エリアで、認可保育所や小規模保育所(小規模保育事業)に入る厳しさは依然として解消されていないようです。
昨年(2018年)10月1日現在で横浜市が集計したところ、港北区内では希望する認可保育所に入れない「保留児童」は若干減ったものの、認可保育所自体に入れない「待機児童」は増えて314人となり、市内では2位の神奈川区(179人)を抜いて“圧倒的なトップの座”を維持し続けています。
市が先月(12月)26日に公表した資料によると、港北区内では昨年の同時期(2017年10月)と比べ、就学前の児童数自体は110人減っており、保育所の数も10施設増やしたものの、待機児童数は増える結果となっていました。
一方、横浜保育室に入っていたり、特定の保育所を希望して入れなかったり、育児休暇を取得していて復職の意思がなかったりした人が希望する認可保育所に入れなかった「保留児童」の数は、前年同時期の946人から80人減って866人となっています。
来年(2020年)4月に向けて、認可保育所の数が市内でもっとも足りていない「(2018年10月現在での)重点整備地域」として、日吉1丁目から4丁目、箕輪町1丁目から3丁目、日吉本町1丁目と綱島東1丁目から6丁目があげられています。ほかに市内で重点整備地域に指定されているのは、鶴見区の鶴見駅周辺だけです。
また、次に認可保育所が足りない「(2018年10月現在での)整備が必要な地域」には、日吉5丁目と日吉本町2丁目から5丁目、綱島西1丁目から6丁目、綱島台、綱島上町に加え、樽町と大曽根の全域もあげられており、日吉と綱島エリアで認可保育所に入る厳しさは、現時点ではまったく改善されていないということが言えそうです。
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【参考リンク】
・平成30(2018)年10月1日現在の保育所等利用待機児童数について(2018年12月26日、横浜市)
・平成32(2020)年4月へ向けた「横浜市民間保育所 整備が必要な地域一覧」(PDF、横浜市)