<日吉で習う津軽三味線>まるでロックのリズム感、講師は元パイロットの小山さん

横浜日吉新聞

法人サポーター会員による提供記事です】まるでロックのリズム感!邦楽ブームの今、カッコよく津軽三味線を弾いてみませんか。日吉駅西口から徒歩1分のカルチャーセンターとして知られる「カルチャー日吉」(日吉本町1、株式会社カルチャー日吉運営)では、現在、津軽三味線の小山流総師範として知られる小山貢隼(おやまみつはや)(本名:三上森丸=しげまる)さんによる「はじめての津軽三味線」講座の受講者を募集しています。

津軽三味線の小山流総師範として知られる小山貢隼(おやまみつはや)(本名:三上森丸=しげまる)さん。元JAL(日本航空)のパイロット(国際線機長)という経歴を持つ

津軽三味線の小山流総師範として知られる小山貢隼(おやまみつはや)(本名:三上森丸=しげまる)さん。元JAL(日本航空)のパイロット(国際線機長)という経歴を持つ

「三味線」というと、1999年にアルバム発売でメジャーデビューし、津軽三味線の一大ブームを巻き起こした吉田兄弟(津軽三味線の兄弟奏者)を思い起こす人もいるかもしれません。

今年(2018年)5月に開催された、津軽三味線世界大会(旧津軽三味線全国大会、21津軽三味線ネットワークジャパン主催=青森県弘前市)でも、早稲田大学津軽三味線愛好会三津巴(みつどもえ)が団体A部門で優勝、慶應義塾大学津軽三味線集団弦音巴(おとは)も準優勝に輝くなど、「今、若い人に津軽三味線は大人気なんです」と、小山さんは、津軽三味線が、今もブームで、また世代を越えて多く日本から世界に広がりつつあることを実感しているといいます。

カルチャー日吉の初心者向けの津軽三味線コースを担当している小山さんも、同大会の個人シニアの部で、2013年、2014年に優勝の栄冠に輝き、自身が率いる「貢隼会」も、津軽三味線全日本金木大会(青森県五所川原市)で2013年から2015年まで優勝(3連覇)を果たすなど、その評価はまさに「プロフェッショナル」の領域

国際線の機長として勤務する傍(かたわ)ら、51歳の時に三味線を開始した。「三味線オリジナルの楽譜を使用するので、音楽未経験者でもトライ可能です」と小山さん

国際線の機長として勤務する傍(かたわ)ら、51歳の時に三味線を開始した。「三味線オリジナルの楽譜を使用するので、音楽未経験者でもトライ可能です」と小山さん

現在、自身で立ち上げた「津軽三味線教室 隼(はやぶさ)」(東京都品川区)を立ち上げ、運営するばかりでなく、プロの津軽三味線奏者としても活躍中の小山さん。「元々は、JAL(日本航空)のパイロットを職業としていました。在職中から弾き始めていて、会社の広報を通じ、新聞やラジオなどのメディアでも多く採り上げてもらったんですよ」と、趣味が高じてプロの道へと進んだという、まさに「元サラリーマン」という小山さんが、なぜ津軽三味線の道に進んだのか。

「33年間、航空機で空を飛んでいました」という経験から“隼(はやぶさ)”という漢字を、自身の名前に選んで付けたという、小山さんが、今、津軽三味線に込める想いとは。

カルチャー日吉での講師歴を2010年5月から重ねてきた小山さんのこれまでの歩み、そしてこれからの「想い」について、詳しく話を聞きました。

機長時代に“ロック”と再会、「一人でもできる」津軽三味線の道へ

小山さんは、東京都品川区(戸越銀座駅徒歩2分)の場所でも「津軽三味線教室 隼」を開設している(講師紹介のページより)

小山さんは、東京都品川区(戸越銀座駅徒歩2分)の場所でも「津軽三味線教室 隼」を開設している(講師紹介のページより)

小山さんは、1949年北海道函館市生まれ。1959年に東京都渋谷区へ転居、以降都内や、現在住まう大倉山で人生を過ごします。

横浜市立大学(金沢区)時代は国際文化を専攻したという小山さん。日本航空に入社したのは、「パイロットが“華の職業”と言われる時代。運が良かったのでしょう。早く募集が始まったことから、受験してみたら、あれよあれよと4次選考の身体検査まで進んでいました」と、当時、約200倍もの倍率といわれたという“高倍率”の採用試験を突破することができたといいます。

パイロット養成所で1年半の研修、航空機関士として「空の上」での訓練を5年ほど重ね、晴れてパイロットになった小山さん。10年間の副操縦士の経験も経て、42歳の時に機長に。国際線に乗務し、退職までの間に教官室長も務めるなど、「サラリーマン時代の経験は、今も三味線教室の運営やレッスンに生きています」と、懐かしいサラリーマン時代を振り返ります。

津軽三味線に“ロックのリズム”を感じ、この世界に飛び込んだ

津軽三味線に“ロックのリズム”を感じ、この世界に飛び込んだ

中学生の頃から大学時代まで、ロックバンドに夢中だったという小山さん。元々は「学生時代の仲間から、“またバンドをやろう”と声がかかったことがきっかけでした」と、パイロットとして勤務の傍(かたわ)ら、音楽活動を再開することに。

しかし、その後メンバーが定期的に集うことが難しくなり、「何か一人でできる音楽、これまで大好きだった“ロックに近いもの”はないか」と感じていた頃、津軽三味線を全国に広めた第一人者・高橋竹山(ちくざん、一代目は1998年没、現在は二代目が活躍)や、吉田兄弟が折しもブームに。「まさに“ロック”のリズム感、この道だとひらめき、小山流の門を叩きました」と、51歳になってから津軽三味線を弾くことになったというきっかけについて熱く語ります。

第二の人生の選択は早めに、“津軽三味線”上達の秘訣(ひけつ)

老後、一人でもできるだろうと思い、(津軽三味線の道に)はまってしまいました」という小山さん。第二の人生を歩むための準備は“遅くとも50代から”がよいと感じていたこともあり、小山さんは三味線の道に没頭、2003年には、小山流の名取(なとり)として認定、師匠の名のひと文字を受け継ぎ「小山貢隼」名に。

津軽塗の職人による津軽三味線の漆(うるし)塗は、太陽を目指し飛ぶイカロスの翼(ギリシャ神話)をイメージし描いてもらったという。元パイロットの小山さんの生き様を表すかのよう

津軽塗の職人による津軽三味線の漆(うるし)塗は、太陽を目指し飛ぶイカロスの翼(ギリシャ神話)をイメージし描いてもらったという。元パイロットの小山さんの生き様を表すかのよう

2004年には小山流の師範・公認指導者として認定、2005年には津軽三味線の全国大会出場も開始、当初「森丸会」と名乗っていた団体の部(後の貢隼会)でも銅賞に入賞(弘前大会)、個人壮年の部でも入賞(神戸大会)を果たすばかりでなく、大阪や津軽三味線の本場・金木や弘前(弘前市)での大会でも入賞、後の金賞(弘前大会・合奏の部、2009年)や優勝(金木大会・同、2010年)などといった、数々の栄冠にも輝きます。

定年退職後も、嘱託職員として乗務した飛行機のラストフライトを経て、2010年3月で退社、三味線指導に専念することになった小山さんですが、「三味線上達の秘訣(ひけつ)は、乗務の合間にも“こまぎれ”の時間を使い、学ぶことができたこと」とのことで、「たっぷり時間があるのではなく、耳から三味線の音源を聞き、楽譜も“小分け”にして聞くなどの工夫が、短期間での上達につながりました。大学受験や就職試験にも通じるかもしれません」と、自身が三味線を“プロレベル”にまで、短期間で達することができた工夫についてもアドバイスしているといいます。

時間がないサラリーマン、働く人だからこそ、ぜひ早めに第二の人生について考え、ぜひ三味線という趣味も新たに選んでもらえたら」と、完全に退職してからではない、まだ“在職時”の、仕事の観も活かせる段階で三味線の道も選んでもらいたいとの想いも、自身の“三味線人生”を振り返りながら吐露します。

初心者歓迎、小学生から大人まで共有できる「津軽三味線」の楽しさ

今、若者にもブームとなっているといわれる「邦楽」の中でも、とりわけ人気を博しているという三味線ですが、「津軽三味線は、太ざおと言われる大きな三味線。“叩き三味線”ともいわれています」と、“ロック”を感じ、この世界に入った小山さんならではの指導で、よりその楽しさを感じてもらえたらと、カルチャー日吉でも、現在、第2・第4火曜日と、金曜日に、個人レッスンを開講しています。

レッスンは小学校4年生から大人まで受講できる。「できれば50代から第二の人生を豊かにする1つのツールとして、津軽三味線も学んでもらえたら」と小山さん

レッスンは小学校4年生から大人まで受講できる。「できれば50代から第二の人生を豊かにする1つのツールとして、津軽三味線も学んでもらえたら」と小山さん

体験受講は、2500円(三味線は無料貸し出しあり、価格はいずれも税別)。受講料時は月7000円、設備費(月300円)、著作権使用料(同100円)が別途かかります。

「三味線は、月3000円でのレンタルもあるので安心して受講してもらえます」と、楽器を持たない初心者(小学校4年生~大人)の受講も歓迎しているとのこと。

楽譜は、西洋音楽とは異なる三味線オリジナルのものを使用するため、「音楽をこれまでやってこなかった方でも、問題なく入っていただけます。今は、音源も豊富にあり、“目や耳”から入ってもらえる楽器なんですよ」と、江戸後期以降より現在の形となり、人々に愛され、引き継がれてきた日本ならではの楽器の魅力は“尽きない”と、その長所についても力強く語ります。

「とにかく“聞きまくる”」のが上達の秘訣、と、自身のパイロット勤務時代をも想い起こす小山さん。

デイ・サービスなど、地域の福祉施設も演奏でまわっているという小山さん。パイロット教官時代の経験も活かし、次世代に津軽三味線の素晴らしさを伝えていく

デイ・サービスなど、地域の福祉施設も演奏でまわっているという小山さん。パイロット教官時代の経験も活かし、次世代に津軽三味線の素晴らしさを伝えていく

カルチャー日吉では、1回35分のプライベートレッスンでの受講となりますが、「メンバーが増えたら、ぜひ合奏にもトライしたいですね」と、パイロット時代の想いを込め、自身の名前に“隼”(はやぶさ)の文字を入れたという小山さんの夢は、津軽三味線の感動を分かち合える仲間を、より増やすこと。

地域の施設でも演奏活動をするのですが、一様に、感動した、楽しかったとのお言葉をいただきます。ぜひ、ここ“日吉”から、津軽三味線の輪を広げ、その音色を、この地域から響かせていきましょう」と語る小山さん。

パイロット時代に世界を飛び、また今も地域へと、愛する津軽三味線の音色を広げるという“夢”を日々実践する小山さんの、津軽三味線に賭ける“生涯”は、日吉から世界中の人々の心に、きっと、その魅力と感動を、高らかに響かせていくことになりそうです。

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【参考リンク】

小学4年からビジネスマン・シニアの方まで「はじめての 津軽三味線」(カルチャー日吉のサイト)

カルチャー日吉公式サイト

法人サポーター会員:株式会社カルチャー日吉 提供)


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