<レポート>横浜の免許所持者が一度は行く「二俣川」、激変する“近未来の沿線” | 横浜日吉新聞

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日吉・綱島・高田の沿線レポート【日吉・綱島・高田からの沿線レポート】2023年3月までに「相鉄・東急直通線」が開通した後には“同じ沿線”となる二俣川(旭区)。運転免許を持つ横浜市民なら一度は行くことになるこの街が大きく変わっています。近い将来、気軽に行き来ができるようになる二俣川の変化を写真でレポートします。

なぜ、更新の度にわざわざ二俣川まで行かなければならないのか――。運転免許を持つ港北区民なら一度は抱いたことがあるに違いないそんな感情が、今後は少し変わるかもしれません。駅の周辺だけでなく、運転免許試験場まで、真新しい施設が続々と誕生していることに驚かされるはずです。

まずは二俣川の位置を見てみましょう。「相鉄・JR直通線」や「相鉄・東急直通線」の開通後は、新横浜や新綱島、日吉が“沿線化”するのはもちろん、東京都内へのアクセスが格段に向上することになります(「二俣川駅南口地区第一種市街地再開発事業」のパンフレットより[PDFはこちら])

現在は横浜駅から相鉄線の急行で12~13分の二俣川駅。相鉄直通線の開通後は、新綱島や新横浜から同様の所要時間で往来ができるようになるかもしれません。なお、近年の相鉄はデザイン変更に取り組んでおり、電車の色も「ヨコハマネイビーブルー」と呼ばれる色が増えています

二俣川駅の構内は今年12月の新駅舎完成に向け、まだ工事箇所が少し残っています

しかし、駅と直結する形で大型のショッピングセンターがすでに完成しており、以前の少し野暮ったい感もあった二俣川駅とはまったく異なる雰囲気

こちらが今年4月に開業したばかりの商業施設「ジョイナステラス(JOINUS TERRACE)二俣川」。同時期に“アピタテラス”がオープンした日吉や綱島では“テラス”という名にどこか馴染みを感じそう。約90店のテナントが入っています

施設内には4階のレストラン街を中心に現時点で14の飲食店が揃っています

こちらは4階のレストラン街にある「星のうどん」。相鉄横浜駅の「立ち食いうどん店」として人気のある同店の“高級版”としてテナントに入っています。相鉄沿線のご当地フードといえそう

免許センターと反対側となる駅「南口」は一気に再開発が行われ、ジョイナステラスをはじめ、11階建てのオフィス棟や29階建てのタワーマンション「グレーシアタワー二俣川」(写真)などが建てられています

こちらは5階建てのジョイナステラス(左)と11階建てのオフィス棟から成る「COPRE(コプレ)二俣川」。4年ほど前まで平べったいショッピングセンターが建っていた場所とは思えないほど急変していました

次は免許試験場側の「北口」へ行ってみましょう。こちらは昔からある駅ビル「二俣川ライフ」。駅前にある旧長崎屋から変わった「ドン・キホーテ二俣川店」へもデッキでつながっています。こちら側は大きくは変わっていません

駅ビル「二俣川ライフ」の5階には1990年にオープンした旭区の「区民文化センター“サンハート”」があり、音楽ホールなどが設けられています。新綱島駅の区民文化センターもこんな雰囲気になるのでしょうか

二俣川ライフの4階は旭区の「行政サービスコーナー」があり、住民票など行政書類の発行に加え、旭図書館の「本の取次サービス」も行われていますので、港北区の日吉や新横浜の行政サービスコーナーでもできるはず……

それでは「北口」から運転免許試験場へ向かってみましょう。二俣川ライフの1階にあるバス乗場へ向かう階段にはこんな看板も。先に開業する「相鉄・JR直通線」は2019年度(平成31年度下期=2019年10月~2020年3月末)の開業が予定されています

1階のバス乗場から発着する運転免許センター(運転試験場)へのバス(旭23系統)は日中1時間に4~5本の割合で運転されており、所要5分ほど。徒歩でも15分ほどで行けますが、若干の坂道があります

神奈川県運転免許試験場は「運転免許センター」との名で今年5月に真新しくなったばかり

真向かいにあるかつての「運転免許試験場」は解体工事の真っ最中です

こちらは懐かしい写真。1963(昭和38)年に建てられた旧運転免許試験場の更新フロア(右)と試験室(左)、超レトロな小中学校の教室で勉強している(させられている?)気になったものです(2015年撮影)

そしてこちらが新しくなった運転免許センター。まるで空港のようです。2階(出入口階)の免許更新フロアは1日最大5000人の来場者に対応できるように設計されているといいます

3階の試験フロアにある教室は大学の講義室といった雰囲気、かつてのレトロ感はまったくありません

2階にはコンビニ「デイリーヤマザキ」やカフェ「カフェ・ド・クリエ」と軽食コーナーが設けられ、奥にある「キッチンなみいろ」は、メニューは少ないのですが、ロースカツカレー(750円)や「香ばし豚丼」(500円)などが提供されており、昼食時も安心です

新たにキッズルームも設けられ、こちらは現状「水曜午前中」のみの営業ですが、予約すれば無料で子どもを預かってもらえるといいます

正面出入口から見て“地下”にあたる1階は、免停時や行政処分を受けた際に「出頭」することになるフロア。そのせいか照明は若干暗めです。かつて岸根公園駅近くの六角橋にあった「神奈川県警交通安全センター」は5月からこちらに統合されていますので、「停止処分者講習」などを受けるにはここまで来なければなりません

かつての試験場の建物を取り壊した後は、「技能試験コース」や待合棟などを刷新し、2021年5月に全面オープンする予定となっています

なお、二俣川駅へ向かうバスは「循環路線」となっているため、横断歩道を渡ることなく、往路と同じバス停から乗ることができます

免許センター近くの「神奈川県立がんセンター」も2013年に新しく生まれ変わっています

運転免許の更新時などに、二俣川を訪れた際は変化を探してみてはいかがでしょうか。昔の記憶が思い出せないくらい変わっているかもしれません。

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【参考リンク】

ジョイナステラス(JOINUS TERRACE)二俣川(2018年4月オープン)

神奈川県「運転免許センター」(2018年5月オープン)


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