高田の新聞販売店がSNSに挑戦、地域に届けたいニュースや話題を発信

横浜日吉新聞
読売新聞を中心とした販売店「読売センター高田NT」を経営する乙幡幸雄さん。現在、約20名の社員・スタッフと、新聞販売や配達事業、地域での社会貢献活動に邁進している

読売新聞を中心とした販売店「読売センター高田NT」を経営する乙幡幸雄さん。現在、約20名の社員・スタッフと、新聞販売や配達事業、地域での社会貢献活動に邁進している

法人サポーター会員による提供記事です】大手新聞販売店がSNSでの情報発信に挑戦――半世紀近い歴史を刻んできた高田の新聞販売店が、新しいチャレンジを続けています。港北消防署高田出張所や県道「荏田(えだ)綱島線(日吉元石川線)」近くにある「読売センター高田NT」(高田西4)は、地域に根差した新聞販売店としてその歩みを続けてきました。

先代の創業者の故・寺越俊夫さんが1971(昭和46)年3月に「読売新聞高田専売所」として創業、1988(昭和63)年5月に「有限会社寺越新聞店」として法人化。

「高田に住宅街がまだまだ少なかった」時代から、街の歴史を見続け、東山田・北山田から港北ニュータウンに至るまでのエリアを担当し、地域のイベントへの参加や防犯活動も積極的に行うなど、まさに“地域密着”の試みを続けてきました。

高田の販売店は、前経営者・寺越祐子さんが、故・俊夫さんの故郷・富山県(立山町)で、読売センター立山の運営に専念するため転勤したのに合わせ、「寺越新聞店」から、2016(平成28)年にウイングレット株式会社が事業を継承。

読売新聞以外にも、日本経済新聞や毎日新聞、神奈川新聞も取り扱う。2021年には創業半世紀となる50周年を迎える予定

読売新聞以外にも、日本経済新聞や毎日新聞、神奈川新聞も取り扱う。2021年には創業半世紀となる50周年を迎える予定

現在は、読売新聞スポーツ紙など、その系列紙のみならず、日本経済新聞毎日新聞、そして神奈川新聞をも取り扱い、販売店の統廃合に合わせ、高田のみならず、都筑区の東山田や南山田、早渕や、日吉本町や下田町、新吉田エリアでの配布も一部行っています。

「今はインターネット・SNSのツイッター(Twitter)フェイスブックページ(Facebook)も立ち上げ、顧客とのつながり作りのため情報発信しています」と、新聞や販売店のサービスに関する情報を発信するべく努めているという、現在、高田の販売店の切り盛りの一切を担う、所長で、ウイングレット株式会社・代表取締役の乙幡幸雄さん

そのチャレンジについて、「ぜひ多くの人々に知ってもらいたい」と、新聞や雑誌などの取扱い商品の魅力や、ポイントサービスの景品、地域にまつわる話題などを発信することで、「新しいお客様との出会いの場、また、いつも利用くださるお客様とのコミュニティの場としての役割を果たしていきたい」と、その活用・運用への意気込みを語ります。

東京生まれ、千葉育ちの乙幡さんが「親元離れ」自立へ

新聞販売店に入店した頃の乙幡さん(右)。妻のいずみさん、授かった2人の子と東京・お台場で(1996年頃、乙幡幸雄さん提供)

新聞販売店に入店した頃の乙幡さん(右)。妻のいずみさん、授かった2人の子と東京・お台場で(1996年頃、乙幡幸雄さん提供)

現在、「読売センター高田NT」を経営する乙幡さんは、東京都江戸川区生まれ。10歳まで江東区亀戸で育ち、家庭の都合で千葉県浦安市へ転居することに。

「高校入学式の数日後に、東京ディズニーランドがオープン。市民招待されたんですよ」と、懐かしい青春時代を振り返ります。

流行していた世相を反映し、「ちょいワルで、派手好きでした」と当時を語る乙幡さん。

東山田連合町内会(都筑区)との、災害時の物資運搬や情報伝達などの連携を目的とした「東山田バイク隊」も結成している。「地域の役に立ちたい」と乙幡さん

東山田連合町内会(都筑区)との、災害時の物資運搬や情報伝達などの連携を目的とした「東山田バイク隊」も結成している。「地域の役に立ちたい」と乙幡さん

「けど、“悪い”ことをしていると、それがいけない、と気づいた仲間たちが、だんだん減っていったんです。自分も、17歳になって、“何か見つめないといけないな”と気が付いて、アルバイトを始めたんです」と、そば店やコンビニエンスストアでのアルバイトを通じて、自立への道を一歩進むことができたといいます。

少しずつ貯金が貯まってきたので、「誰もいないところに」と、“東京の反対側”の、世田谷区経堂で、自らアパートを探し、一人暮らしをはじめることに。

地元から離れたい、という思いがありました。オシャレなテレビや雑誌でしか見聞きしたことがなかった世田谷・下北沢周辺には、ミュージシャンや芸人を目指す人、装いもオシャレな人など、浦安時代とは全く異なるタイプの友人がたくさんできたんです」と、新天地で得た友人や友情に、自らの“人生の発見”があったと、懐かしそうにその過去を回想します。

渋谷のレストランで「調理人」に、結婚を経て高田へ

新聞購読キャンペーングッズも豊富に取り揃(そろ)えている

新聞購読キャンペーングッズも豊富に取り揃(そろ)えている

世田谷区からは近い環境だった「若者の聖地」渋谷のセンター街にある、洋風レストランで新たに勤務をスタートした乙幡さんは、ここで調理師免許も取得。

有名ミュージシャンや芸能人も同僚でした。今でもテレビで彼らの活躍を見ると、とても懐かしくなります」と、まさに“社会人としての極み”も実感したといいます。

ここで、寺越新聞店を親に持つ女性と運命的な出会いをし、結婚した乙幡さん。「妻は、当初、実家の家業に恥じらいがあったようですが……。バブル景気を前に、まさに新聞販売が絶頂の時代だったんです。でも、その時点では、新聞店にお世話になる気はなかったのですが、妻の実家のそばの方が、育児にも専念しやすいかと思い、横浜へ引っ越しました」と、乙幡さんは結婚、浦安での新婚時代を経て、高田へやってくることになるのです。

「決死の思い」で新聞店に、高田や区内を“知りつくす”日々

好評だという購読者への「ポイントサービス」にも独自商品をプラスするなど、地域へのサービスの還元を心がけているという

好評だという購読者への「ポイントサービス」にも独自商品をプラスするなど、地域へのサービスの還元を心がけているという

順風満帆な結婚生活を送っていた乙幡さんに、最大の「人生の試練」が訪れたのは、バブル経済も弾けて数年後の1995(平成7)年の年明け頃。

「バブル崩壊の影響で、渋谷のレストランが経営不振陥ってしまったのです。調理人として勤務していた自分には何もすることができず、決死の覚悟で、“新聞店で勤務させてほしい”と告げ、当時のオーナー(故・寺越俊夫さん)に、入店を許可してもらえたんです」と、同年9月から、寺越新聞店(高田)での勤務を初めてスタートします。

「それはもう、 “妻の実家で働く”という決断は、大変な苦労を伴うものでした。“マスオさん”とも、もしかしたら揶揄(やゆ)されていたかもしれません」と、新たな人間関係の中、山・坂ある高田や、都筑区の街で、自転車を漕ぎ3ヶ月、250件から300件もの新聞配達をこなす日々は、大変な苦労を“心身共に”伴ったと当時を振り返ります。

読売巨人軍(ジャイアンツ)のチケット情報をツイッターでつぶやくことも

読売巨人軍(ジャイアンツ)のチケット情報をツイッターでつぶやくことも

その後、バイクに乗り換え、配達業務を続けていた乙幡さんは、その人柄や才能、日々の努力を周囲から評価され、2003(平成15)年からは「読売新聞港北センター」(新羽町、現在は廃止)の所長として、また2014(平成26)年夏からは「読売センター野川」(有限会社オトハタ、川崎市高津区)の経営者として業務を任されることに。

2016(平成28)年末からは「読売センター高田NT」の経営者として、店長、スタッフら20名をまとめる存在として新たに店に戻った乙幡さん。

ここでしかやれないこと、この街にできることはないか、と考えて日々業務を行ってきました。新羽から、小机、新横浜まで業務を任されていた時代もあったので、港北区内には特に精通できたと自負しています」と、“街”をまずは知り、またそこに生きる“人”のため、一つひとつの業務を行うことが、販売店の経営には欠かせない、との“販売店経営の極意”を、日々感じながら業務に当たっているといいます。

地域にSNSで届けたい「ニュース」と「シェアの心」

取り扱い紙面での「地域情報」やニュースについて、記事を見てもらえるようSNSで発信したいと乙幡さん

取り扱い紙面での「地域情報」やニュースについて、記事を見てもらえるよう、SNSでも発信したいと乙幡さん

地域に根差した新聞販売店「寺越グループ」として、「読売センター港北ニュータウン」(都筑区牛久保東)を経営しながら、北山田商業振興会(同店内)の事務局長として活躍している寺越功さん寺越満さん兄弟と一緒に、山田富士公園さくらまつり(都筑区北山田)や、北山田駅周辺の防犯パトロールにも参画。

東山田連合町内会(都筑区)との、災害時の物資運搬や情報伝達を連携を目的とした「東山田バイク隊」の結成や防災訓練への参加、高田消防署による販売店社員・スタッフの「普通救命講習の受講や、高田地域ケアプラザと連携した「認知症サポーター」研修への参加など、「一人ひとりの社員・スタッフが、地域のために日々努力をしているんです」と、その活動はまさに“社会貢献”を目指していると、乙幡さんは力強く語ります。

高田周辺の街に根差し、これからも日々「新聞」の存在をアピールしていく

高田周辺の街に根差し、これからも日々「新聞」の存在をアピールしていく

ちょうど人生折り返し地点に差し掛かったという乙幡さんが、感じる新聞や、ニュースを地域の人に届けたいという想い。

立ち上げたSNSで、新聞販売や古紙回収、集金、購読ポイントサービスの案内ばかりでなく、「各新聞に掲載されていたトピックスや、街にまつわる“気づき”をアップしていくことで、地域の皆さんとより一体感を感じ、また新たな街づくりにも貢献していくことができたなら」と、新しい新聞販売店の在り方をも模索したい、と熱く語る乙幡さんたちの挑戦は、まだまだ“これからが本番”と言えそうです。

【関連記事】

<今週末は北山田へ>昼は「山田富士公園さくら祭り」、夜は「竹灯籠まつり」(2018年4月5日)※さくら祭りは北山田商業振興会が主催、読売センター高田NTも参加

【参考リンク】

新聞販売店案内~高田NT(読売新聞社~e-map一般財団法人日本デジタル道路地図協会)

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法人サポーター会員:読売センター高田NT提供)


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