鶴見川が“安全な川”になった理由、6/16(土)に小机の流域センターで講座 | 横浜日吉新聞

横浜日吉新聞

“暴れ川”と呼ばれ、幾度も綱島の周辺に大きな水害をもたらしてきた鶴見川はなぜ「安全な川」になったのでしょうか。小机駅近くの鶴見川沿いにある地域防災施設「鶴見川流域センター」(小机駅から徒歩10分)では、川の歴史や都会に残された自然環境をテーマとした講演会「鶴見川多目的遊水地の自然と役割」を今週末(2018年6月)16日(土)13時30分から開きます。

鶴見川流域センターで6月16日(土)13時30分から行われる講演会「鶴見川多目的遊水地の自然と役割」のチラシ(TRネットの案内ページより)

今回の講演会では、新横浜周辺の歴史に詳しい郷土史研究家の臼井義幸さんと、鶴見川研究家として知られる慶應義塾大学名誉教授の岸由ニさんの2人を招き、新横浜周辺で起こった水害の歴史をひも解くとともに、水害対策として設けられた「遊水地」としての新横浜公園について、水害と自然の両面から議論が行われます。

鶴見川からあふれそうな水を一時的に貯める遊水地である新横浜公園ですが、日産スタジアムをはじめとしたスポーツ施設が多数設けられる一方で、多彩な野鳥が飛来し、都会では見られなくなった水辺の生物が今も多く見られる貴重な場所にもなっています。

洪水対策日本を代表するレベルでのスポーツ環境の整備、さらには自然環境の保全という3つを一気に成し遂げた国内でもめずらしい事例である新横浜公園について、完成前から現在までを熟知する2人の講師が登壇し、同公園が持つ多彩な姿を徹底的に解説する予定。これから雨や台風が多くなるシーズンだけに、水害の事前学習としても最適といえそうです。

講演会への入場は無料。参加申し込みは鶴見川流域センター(045-475-1998)へ。

【関連記事】

来場者は右肩上がり、「鶴見川流域センター」が伝え続ける暴れ川の記憶と現在(2017年5月3日)

<新横浜公園>5/26(土)と6/29(金)に「ヘイケボタル」の放流や観察会(新横浜新聞~しんよこ新聞、2018年5月15日、ホタルの放流や観察会も行われている)

【参考リンク】

6月16日(土)「鶴見川多目的遊水地の自然と役割」について(TRネット)

地域防災施設「鶴見川流域センター」公式ページ


カテゴリ別記事一覧