【法人サポーター会員による提供記事です】日吉駅前の新保育園園長が感じる「日吉の保活事情」とは――昨年(2017年)8月に日吉駅前・普通部通りに新規オープンした認可外保育園「まなび家保育園日吉」(日吉本町1・日高屋2階)が、開園から8カ月を経て、新たな年度に突入します。
「これまでになかった“学び”の保育園スタイル」を追求した同園。運営する株式会社まなび家(日吉本町1)の代表取締役で、同園の園長・長谷川雄一さんは、「日吉の保育園事情を反映してか、とにかく忙しく、濃い時間を過ごさせてもらっています」と、とにかく“ばたばただった”という日々を振り返ります。
はじめは数名からスタートした園児も、今年(2018年)3月22日現在で最大となる17名にまで増えたとのこと(4月からは公立・認可園への転園もあることから、新たに園児を募集中)。
保護者の負担を減らしたいと、おむつも園で用意するなどといった「手ぶら通園」サービスを打ち出し、短時間での受け入れも行うなど、「日吉の子育て世代のニーズをくみ取り、認可外らしい細やかな対応を心掛けてきた」と話します。横浜翠嵐高校(神奈川区)から名古屋大学へ進学、大手広告代理店で勤務したという異色の経歴を持つ長谷川さんらしい「細やかな園運営を行ってきた」と、これまでの歩みを振り返ります。
園長・長谷川さんが感じた、日吉周辺の「3つの保活事情」とは
日吉の“保活事情”について感じているのは3つの点。1つは、「海外帰り」の多さ。「日吉周辺の街に良いイメージを持たれ、海外から帰国して日吉周辺に住んでいただけるのは嬉しいことなのですが、残念ながら、お住まいになってから“保育園が足りない”と気づく方が多いようです」と、日吉・綱島周辺エリアの保育園不足を「知らず」引っ越してくるという、明らかに“地域情報が足りない”家庭が非常に多いと感じているといいます。
2つ目に感じているのは、「早生まれ」の子どもたちのニーズ。「特に1~3月までに生まれたお子さんを預けたい、という要望が、10月を過ぎてから一気に立て込んだのには驚きました。公立や認可保育園の申請はおおむね毎年秋。“まだ生まれていない”段階から、なかなか保活もできない家庭も、ごく一般的なんです」と、実際には、「1歳近くになってから預けたい」という保護者のニーズが強いことを実感したとのこと。
もう1つ、認可外園ならではとも言える「短時間」での預かり要望。当初は、フルタイムの共働き家庭の需要が多いと見込んでいたといいますが、実際には「週3日のみの勤務であったり、時間は柔軟に預けたいという要望であったりと、公立・認可園の申請の基準に合わない保護者からの入園希望が多いことにも驚きました」と長谷川さん。
認可外らしい「学び」にも注力、“子どもがしたいこと”の発見を
一律に「基準」で縛られた公立・認可園とも異なる「学び」を打ち出せるのも強みになっているといい、「日本語、英語の読み聞かせも、毎日実施することができています。単語の習得も、1歳半くらいから2歳半までがとても活発であると言われていることから、「フラッシュカード」で楽しく単語を覚えてもらおうと毎日使用しています。もちろん、“ほんわか”とした“アットホーム”な環境こそが大切で、自然体で学んでもらえたらと思っています」と、同園ならではの「学び」の試みも趣向を凝らしているとのこと。
「単語を学ぶことがゴールではなく、“(そのお子さんが)したいことは何か”ということについて、さまざまな体験をしてもらうことで、お子さん自身の“好きな何か”を見つけてもらいたい」と言い切る長谷川さんは、4月の新年度から、より新しい試みにもチャレンジしたいといいます。
特に考えているのが、より地域に開かれた園らしい、「学びの場」としての親子講座の開催や、「保活」についてより理解を深めてもらえるような口コミネットワークの構築。
「まだこれからの試みになりますが、園の運営がより落ち着いてきたら、新しい“地域”とのコラボ企画や、この園にかかわる方以外の、一般の地域のパパ・ママもつなぐ試みを行いたいと思っています」と、まずは順調にスタートした園の運営に加え、“日吉周辺エリア”に住まう人々にとって何らかの「学び」を得られる園にしていきたいとのことです。
思い描いていた園に近づいているかについては「まだまだだと思います」と長谷川さん。同氏と日々の運営を支える保育スタッフの、新しい「認可外保育園」ならではのチャレンジには、一般の公立・認可保育園では成しえない斬新な挑戦と、保護者ら地域の人々が真に求める“保育サービスの在り方”についての新たな指針が秘められているのかもしれません。
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【参考リンク】
(法人サポーター会員:株式会社まなび家提供)