ウイスキー「少量飲み」需要が上昇、日吉駅前バーガー店が最適な“アテ(肴)”を追求中 | 横浜日吉新聞

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法人サポーター会員による提供記事です】日吉駅前サンロードの「メイドインハンズ(Made in hands)」(日吉2)が、ハンバーガーとウイスキー少量の“ちょい飲み”という新たな需要を開拓しつつあるようです。

メイドインハンズ(Made in hands)の店主・阿部和彦さんはウイスキーのラインナップと少量飲みが増えたことを喜び、最も適した「アテ(肴)」を探し続けているという

10ミリリットルという通常の「シングル」の3分の1サイズとし、同時に価格も3分の1に下げたところ、ランチ時にもウイスキーを味わう客や、同店メインのハンバーガーではなくウイスキーのみを注文するケースも目立ってきたといいます。

「できれば当店のハンバーガーも食していただきたいところですが、それよりもウイスキーを気軽に味わっていただけるようになったことが嬉しい」と店主の阿部和彦さんは、ハンバーガー以外のサイドメニューにも力を注ぎ始めました。

ウイスキーの少量提供は、ウイスキーの奥深さを知った阿部さんが「安価で飲み比べてほしい」と考案。仕入れ代金に充てる20万円をクラウドファンディングを通じて募ったところ、全国47人の支援者から計36万2000円の“出資”が得られ、現在は約30本のブランドを揃えるまでになっています。

ウイスキーに合う“アテ(肴)”を求めて生み出したという「スモークオイスター」(写真左、650円・価格はいずれも税込)と「ドライフルーツのリキュール漬け」(500円)(メイドインハンズ提供)

全国の人に支えられて始めた取り組みだけに、ウイスキー好きが納得するような“アテ(肴)”を時間をかけて研究。自らもウイスキーを少量愛飲する店主が導き出した答えは、自家製の「スモークオイスター」でした。ハンバーガーに使うベーコンを手作業で燻製(くんせい)してきたスキルを生かしたといいます。

牡蠣(かき)の旨味と燻製の香りが相まって、これがウイスキーにぴったり」と阿部さん。“アテ”として自身も納得できる一品に仕上がったようです。

ほかにも、「実は甘いものもウイスキーとの相性は抜群でした」と生チョコレートやブルーチーズを使った自家製の「チーズケーキ」も新たにサイドメニューに加えています。

納得できる食材が揃わないと店を閉めるなど、外資系コンサル出身で何事も徹底して突き詰める傾向のある店主だけに、ウイスキーが店の中心になりそうな雰囲気もありますが、「そんなことはありません、当店はハンバーガー専門店なので、本業は当然力を注いでいます」と苦笑いします。

台湾の調味料を多数使った中華風味噌ソースに、カボチャの素揚げと白髪ねぎが特徴的なワールドバーガー「台北」(1200円)(メイドインハンズ提供)

“ワールドシリーズ”と銘打ち、ハンバーガーで世界を旅するというコンセプトで続けている期間限定ハンバーガーも4都市目となり、4月末まで提供中の「台北」では、台湾の調味料を多数使った中華風味噌ソースに、甘いカボチャの素揚げとたっぷりの白髪ねぎをトッピングするという、一風変わったバーガーに仕上げました。

「台北の次はイタリアで考えていまして、トマトやバジルやモッツアレラという“大定番”の組み合わせではなく、ちょっと変化球のイタリアンを提案してみたい」と、東京・青山のイタリアンにアドバイスを乞うなど意気込みます。ただ、「まだ自分の頭の中だけでしか出来ていないので、もしかしたらボツになる可能性も無くはないですが……」と現在はまだ納得できるアイデアが固まっていない様子です。

果たしてこの先、どんなウイスキーの“アテ”が登場し、世界の食文化を取り入れたハンバーガーを創り出すのでしょうか。店主の研究はまだまだ続きます。

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【参考リンク】

「メイドインハンズ~Made in hands」の公式サイト

「メイドインハンズ」のTwitter

法人サポーター会員:メイドインハンズ~Made in hands提供)


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