<箕輪町計画で説明会>日大高寄りの「A工区」着工を控え住民ら問題点を指摘

横浜日吉新聞

野村不動産と協力会社の株式会社フォーエバーサンクス(東京都港区)は、3回目となる「(仮称)日吉箕輪町計画」の街づくり構想についての説明会をきのう(2018年3月)1日に慶應義塾大学日吉キャンパス内の協生館で開き、約90人の住民らが参加しました。

今月(2018年3月)中旬に着工し2020年3月の竣工を目指す「A工区」(野村不動産の配布資料より)

今回の説明会について野村不動産は「任意のものである」との位置付けを述べ、今月中旬に着工予定の「A工区」日大高校寄りのマンション362戸など、2020年3月完成予定)については、すでに条例に基づく説明会を行っていると説明。

今後は残る「B工区」(日吉駅寄りの店舗やマンション、2021年3月完成予定)と「C工区」(綱島寄りのマンションや中央広場、2022年3月完成予定)の着工前に条例に基づいた説明会は行うものの、全体の説明会は今後は予定していないといいます。

同社からは、計画地内の新たな動きとして、日大高校・中学校の生徒らが通行するための歩行者用通路を計画地外の一部私道部分も含めて整備する方針であることを説明。

また、日大高校側の「サンテラス日吉」バス停の日吉駅方面行車線にバスベイ(歩道部分を引っ込ませる形のバス乗場)を設けるものの、旧アピタ日吉店前にあった「箕輪町舟下」バス停の綱島方面車線側については、綱島街道の拡幅計画との兼ね合いから横浜市と調整中であることなどが明らかにされました。

小学校側から見たマンション群のパース、白い部分が小学校の校舎(2018年12月25日、第40回「横浜市都市美対策審議会景観審査部会」への提出資料より)

参加した住民からは、A工区では362戸のマンションが建つのに同工区内には保育所の設置がないことを疑問視する声や、高層マンションに囲まれる形となる中央広場では陽当たりがほとんど期待できないという指摘があがったほか、A工区マンションの壁面と学校校舎が近すぎる点を改善するべきとの意見も複数出ました。

これに対し、野村不動産側はいずれの質問に対する回答でも、現状の計画で進めていく方針をにじませます。

新小学校(箕輪小学校)が建てられる敷地の一部は特定有害物質である「鉛及びその化合物」によって汚染されていたことが横浜市から明らかにされている

また、敷地内の土壌汚染について説明を求める参加者に対しても、明確な回答はありませんでした。

土壌汚染に関しては、横浜市環境局が2月23日付けで新小学校(箕輪小学校)の建築予定地の一部(110.8平方メートル)において、特定有害物質である「鉛及びその化合物」によって汚染されており、環境省令で定める基準に適合していなかったとして「形質変更時要届出区域」に指定したことを公開しています。(※追記:2018年4月5日付けで土壌汚染は掘削除去により指定解除されました)

このほか、野村不動産のマンションブランドで、日吉や綱島にも複数ある「プラウド」の高級路線の物件ではなく、箕輪町計画ではその下のランクに位置付けられるマンションであるとの見方から、「本当にこれだけ(1300戸超)の物件を買う人がいるのか、(こういう計画自体が)野村不動産の価値を下げているのではないか」といった声も上がっていました。

【関連記事】

箕輪町計画、まずは来年3月中旬から「20階建て362戸マンション」の着手を告知(2017年11月28日)

【参考リンク】

土壌汚染対策法に基づく汚染された土地の区域の指定について(横浜市環境創造局、「横浜市内の形質変更時要届出区域について」の部分に新小学校建設予定地である「港北区箕輪町二丁目707番16の一部」が掲載されている)

第40回 横浜市都市美対策審議会景観審査部会のページ(2018年12月25日、「日吉箕輪町計画の景観形成について」が議題)

第39回 横浜市都市美対策審議会景観審査部会のページ(2018年7月25日、「日吉箕輪町計画の景観形成について」が議題)


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