インフルエンザが大流行しています。横浜市衛生研究所によると、今月(2018年1月)15日(月)から21日(日)までの7日間で、市内153カ所の医療機関からの報告による「定点」あたりの患者報告数は56.09人にのぼり過去5年間で最悪の水準です。また、日吉・綱島・高田の小学校では学級閉鎖も相次いでいます。
横浜市衛生研究所の「横浜市インフルエンザ流行情報」によると、今年のインフルエンザは、比較的高熱が出づらいとされる「B型」の割合が多いのが特徴で、21日までの7日間に市内で発症した全患者のうち66.6%をB型が占めていたといいます。また、全患者の約7割が15歳未満でした。
市内全体の定点患者報告数が56.09人だったのに対し、港北区は45人となり、市内行政区では中区(30.2人)や西区(31人)に続いて3番目に少ない数でしたが、隣接する鶴見区(61.20人)や都筑区(59.50人)、神奈川区(62.20人)で市内平均値を超えています。
また、日吉エリアと隣接する川崎市幸区で患者数が急増し、中原区でも前週と比べ倍増している状況です。
横浜市教育委員会によると、今月12日(金)から19日(金)までの間に港北区内の公立校では6校で学級閉鎖が出ており、このうち5校が日吉・綱島・高田の小学校でした。
この間に高田小学校や駒林小学校、北綱島小学校、日吉南小学校の4校では1クラス、綱島東小学校では3クラスが学級閉鎖となっています。22日(月)以降も引き続き各小学校で学級閉鎖クラスが出ているとみられます。
「保育園での集団発生の報告も増えており、お子さんがいるご家庭での感染予防が重要です。また、病院や高齢者施設等での集団発生の報告も続いています」(横浜市インフルエンザ流行情報)。
今週も引き続き、子どもがいる家庭や人の多く集まる場所などでは、感染しないための対策を行う必要がありそうです。
【関連記事】
・日吉の小学校で「インフル」流行の兆し、矢上小では計4クラスが学級閉鎖(2017年12月18日)
【参考リンク】
・横浜市教育委員会「インフルエンザ様症状による臨時休業情報」
・【A型・B型・C型】インフルエンザの種類とそれぞれの症状について(株式会社明治「インフルエンザNav」、B型は「お腹の風邪の症状に近く、下痢やお腹の痛みを訴える人が多い」などの説明も掲載)