震度6強発生を想定、日吉エリアの5小学校で10/1(日)午前に初の同時防災訓練 | 横浜日吉新聞

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朝8時に日吉で震度6強の地震が発生した時、防災拠点(避難場所)となる5つの小学校ではどのような状況となるのか――。

今回の防災訓練は日吉の5小学校で10月1日(日)9時から5カ所同時に行われる

日吉エリアにある日吉台、日吉南、矢上、駒林、下田の5小学校では、同日同時刻で開始する「合同防災訓練」が来月(2017年10月)1日(日)の午前中に初めて行われます。実際の災害では、広範囲にわたって同時多発的に被害発生が予想されるため、合同開催とすることで対応力の向上を目指す狙いです。

昨年までの防災訓練では、各小学校ごとに日程を決めて行われていたため、自治会や町内会の役員をはじめ、行政や消防、消防団などの担当者が一つの小学校へ一同に集まることが可能でしたが、実際の災害発生時には、すべての小学校で同じタイミングで避難所を開設し、運営する必要があります。

実際の災害時は、避難所運営をサポートする行政関係者がこれまでの訓練のように駆けつけられないことも

今回の合同訓練では、8時ちょうどに震度6強の地震が発生後、日吉地区で500棟の建物が倒壊し、160棟で火災が発生、避難者に70人の負傷者がおり、電力や電話も使えないという想定で実施。9時前から5小学校で避難者を受け入れるところから始まります。また、地区によっては避難所へ避難する前に近所の「いっとき避難所」へ集合を行う場合もあります。

小学校の避難所では、電気や携帯電話を含めた電話回線が使えないなかで、無線機を使って区や各避難所間の連絡を円滑に行えるかや、消防団や消防、行政の担当者が5カ所の状況を考えながらどのように対応できるかなど、これまでは行えなかった実践的な訓練を予定しているといいます。

また、参加者は実際の災害時と同様に、自宅からもっとも行きやすい日吉エリアの小学校へ参加することが可能とのこと。時間は9時から12時までの開催が予定されています。

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【参考リンク】

港北区の避難場所一覧(10月1日に防災訓練を開催するのは、No.17~No.21までの小学校)


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