港北区の歴史伝える「昔ばなし紙芝居」から鶴見川を学ぶ、6/17(土)午後に | 横浜日吉新聞

横浜日吉新聞
『「港北の昔ばなし紙芝居」から鶴見川多目的遊水地を知ろう』イベント開催を知らせる案内チラシ

『「港北の昔ばなし紙芝居」から鶴見川多目的遊水地を知ろう』イベント開催を知らせる案内チラシ

全国的な賞も受賞し注目されている“昔ばなし”紙芝居を楽しみながら、鶴見川の防災について学んでみませんか――小机駅から徒歩6~7分の場所にある地域防災施設「鶴見川流域センター」(京浜河川事務所遊水地管理センター、小机町)では、来週(2016年6月)17日(土)13時30分から16時まで、「港北の昔ばなし紙芝居」から鶴見川多目的遊水地を知る」と題した紙芝居読み聞かせイベントを同センター内1階のコミュニティルームにて開催します。

このイベントでは、港北の昔ばなしなどをモチーフにしたオリジナル紙芝居の上演から、昔の鶴見川や地域の様子をふりかえり、鶴見川多目的遊水地の機能や水防災について学ぶことができるよう同センターとNPO法人鶴見川流域ネットワーキング(TRネット)が共同で主催。

港北区小机町の読み聞かせサークル「おはなしキラキラぽっけ」や、昨年(2016年)11月に開催された図書館総合展(同運営委員会主催)にて地方創生レファレンス大賞・審査員特別賞を受賞したことで全国的にも注目されている港北図書館(菊名)にて、同賞の受賞対象となる活動を行ってきた「港北むかしばなし紙芝居の会たまてばこ」メンバーによる紙芝居上演が行われます。

案内チラシの裏面。6月15日は「鶴見川多目的遊水地の日」。「鶴見川多目的遊水地」の運用が始まって15年目、「2014年10月の台風18号」被害時に2日間流域平均の雨量が戦後2番目に多かったにもかかわらず、大水害を回避することができたと説明

案内チラシの裏面。6月15日は「鶴見川多目的遊水地の日」。「鶴見川多目的遊水地」の運用が始まって15年目、「2014年10月の台風18号」被害時に2日間流域平均の雨量が戦後2番目に多かったにもかかわらず、大水害を回避することができたと説明

当日は、「たまてばこ」代表の田中佐知子さんが紙芝居の事業について説明。同会メンバーで紙芝居作者の藤岡慶さんによる「雲松院の龍」(小机)、近藤陽子さんの「おこんどぶ」(日吉本町=旧駒林村)、吉野久枝さんの「大蛇とはやりやまい」(大曽根、大倉山=旧太尾町)などの作品を上演。

鶴見川に川舟を復活させ、流域の自然や伝統文化を子どもたちや地域の人々に伝えることを目的に2007年に発足、この6月でちょうど10周年を迎えた「鶴見川舟運(しゅううん)復活プロジェクト」(新羽町)メンバーで、郷土史研究家として知られる臼井義幸さんによる「小机や新横浜地域の自然や水害の歴史」の講演や、遊水地の機能を学んだり、これからの「水防災」について考えたりする時間も盛り込まれています。

「自然・治水・防災を楽しく学べる」ことで知られる同センターの地域の歴史を掘り下げた企画は、これから本番を迎える梅雨や、夏から秋に向けて心配される台風や豪雨などの被害に対し、どのように鶴見川流域で生活していくにあたり、日々の生活の中で留意していけばよいか、またその対策を考えていく上でも多いに参考になりそうです。

参加対象は小学校高学年以上の大人の方30名まで、小学生以下は保護者同伴での参加が必要です。参加費は無料。FAXで事前の申し込みが必要です。

【関連記事】

来場者は右肩上がり、「鶴見川流域センター」が伝え続ける暴れ川の記憶と現在(2017年5月3日)

<コラム流域思考>温暖化時代の危機はすぐそこに、“流域思考”を鶴見川から育もう(2017年6月2日)

【参考リンク】

6月17日(土)「港北の昔ばなし紙芝居」から鶴見川多目的遊水地を知る(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

「港北昔ばなし紙芝居」が、地方創生レファレンス大賞で審査員会特別賞を受賞しました!(横浜市教育委員会事務局港北図書館)

鶴見川舟運復活プロジェクト公式サイト

港北百話 目次(横浜市立図書館)

「大倉山・太尾・新羽地区を歩く」大倉精神文化研究所  ※「大蛇とはやりやまい」についての記述あり


カテゴリ別記事一覧