きょう(2017年4月)27日(木)のNHKニュース(19時からのNHK総合・ニュース7)で、昨日(4月)26日に南日吉商店街で行われた「高齢者はいかい対策」の実証実験が報道される予定となりました。この高齢者の徘徊(はいかい)対策として、厚生労働省が「介護ロボットを活用した介護技術開発支援モデル事業」として行う、日吉本町4丁目のサービス付高齢者住宅ココファン日吉(株式会社学研ココファン・東京都品川区)による「みまもりあいプロジェクト」を放映するものです。
このプロジェクトは、社団法人セーフティネットリンケージ(北海道札幌市)が開発したスマホアプリを活用した見守りシステム。行方不明者の捜索依頼として、家族などが記入した捜索者情報をまずは配信、あらかじめアプリをインストールした端末を持つ地域の商店主など(今回は南日吉商店街)がその情報を基に行方不明者を捜索、実際に発見に至り、アプリ端末を通じて発見を報告する、というプロセスについて紹介しています。
行方不明者の探索範囲は、予め施設側などが半径500メートルから20キロメートルまで、4段階の範囲より設定し、GPSのシステムを使用しアプリを所有する協力者に連絡できるシステム。事前に地域住民などが「協力者」としてそのアプリを導入(インストール)していなければならないという制約がありますが、実際に実験に参加した南日吉商店会の小嶋純一会長は、「地域の方が瞬時に行方不明者の情報を得られ、また実際にリアルタイムで報告できる、このIT技術を利用した情報伝達手段は価値が高い」と感じたといいます。
個人情報保護のため、実際流される情報は10桁(けた)のID番号を付与したものであり、このID番号を「入力するのが難しく、電話をかけたら画面に表示されない」(小嶋会長)といった不便もあったといいますが、より利便性が高まるように改良がなされ、活用できるようになった場合には「ぜひ港北区や地域の方々にもこのシステムの利用を呼び掛けていきたい」と、地域連携での見守りシステムの開発やプロジェクトの実施についての必要性について言及します。
実証実験を実施したココファン日吉の事業所長・石関(いしぜき)聡さんは「日頃から地域で精力的に活動されている南日吉商店街との実証実験で、入居者がより安心・安全に一人歩きできるシステムの開発を目指したいと準備中です。最近不審者情報などで見守りが心配な子どもたちにもシステムを運用できる可能性もあり、様々なシーンでこのアプリやプロジェクトについてPRしていきたい」と、今回のテレビ放映を契機とした同プロジェクト事業へのより一層の理解促進を訴えています。
【2017年7月24日追記】
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【参考リンク】
・NHKニュース7(2017年4月27日)※高齢者のはいかい対策についてのタイトル記述あり
・ココファン日吉のサイト(株式会社学研ココファン)