日吉はなぜ爆撃された? 季刊誌「横濱」2017年春号で“日吉の昔”を手厚く掲載 | 横浜日吉新聞

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神奈川新聞社と横浜市が協働して編集している季刊誌「横濱」の最新号となる2017年春号(4月5日発売、税込680円)では、「横浜の地図を楽しむ」と題した特集が掲載され、「なぜ日吉が爆撃されたのか」など興味深い内容が掲載されていました。

季刊誌「横濱」の最新号となる2017年春号(4月5日発売、税込680円)は天一書房などの区内書店で販売、インターネットは「Fujisan.co.jp」でのみ購入可

季刊誌「横濱」の最新号となる2017年春号(4月5日発売、税込680円)は天一書房などの区内書店で販売、インターネットでは「Fujisan.co.jp」でのみ購入可

特集では、昭和30年代の地図と現在の地図を重ね合わせて変化を追っており、港北区内では「樽町・鶴見区駒岡周辺」と「新横浜周辺」が取り上げられ、今とはまったく違う土地の様子を古地図と古い写真に加え、現地に長年住む人による解説で紹介。樽町でスキーをしているめずらしい写真や激しい変化を見せている新横浜の様子を知ることができます。

そして今号で見逃せないのが日吉の話題が4つのコーナーで取り上げられていること。空襲でなぜ日吉が狙われたのかの検証を行った「横浜の“謎”を地図で追う」の特集コーナーをはじめ、「1940年、幻の東京オリンピックと横浜」と題した3ページの文章では、幻となった「日吉ゴルフコース」について、大倉精神文化研究所の平井誠二所長が詳しく触れていました。

連載企画の「町の記憶」では、日吉本町が取り上げられ、昭和7年から昭和35年までに生まれた5人の日吉在住者が登場し、貴重な写真とともに幼少期の思い出を語っています。日吉台小学校が戦争で焼かれたため、戦後の一時期は慶應義塾大学の柔道場などを借りて授業を行っていたというエピソードなど、興味深い話を多数掲載。

さらに「ハマの老舗企業」のコーナーでは、日吉7丁目の宮前箕輪バス停近くにある創業183年の老舗、寺社仏閣建築の株式会社天野工務店が取り上げられていました。

日吉がこれだけ取り上げられているのは、2013年新春号(39号)の「東横線沿線の『まち』と『食』」以来かもしれません。今号は購入して損はない内容といえそうです。

【関連記事】

日吉駅周辺は何もない山の中!自分の住んでいる場所の100年間が見える面白地図サイト(2016年5月4日)

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<コラム>引き裂かれた日吉村、次に来たのは大迷惑な日本海軍とアメリカ軍(2016年1月10日、日吉の空襲に関する詳細)

【参考リンク】

季刊誌「横濱」最新号のご案内

季刊誌「横濱」No.39(2013年新春号)「東横線沿線の『まち』と『食』」(日吉~反町までの各駅を詳しく紹介)

株式会社天野工務店(今号に掲載、日吉7丁目の老舗企業)


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