希少な“究極のエコカー”向け、綱島SSTにエネオス「水素ステーション」開業 | 横浜日吉新聞

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このほど開業した「横浜綱島水素ステーション」(写真は2月)

このほど開業した「横浜綱島水素ステーション」(写真は2月12日)

パナソニックと野村不動産が代表幹事をつとめるTsunashima SST協議会などは、綱島東4丁目の「Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン」(綱島SST)内に建設されていたENEOS(エネオス=JXエネルギー)の横浜綱島水素ステーションが開業したと今月(2017年3月)15日付けで発表しました。

JXエネルギーによると、3月1日(水)に新規オープンし、15日に開所式典を行ったといいます。営業時間は火曜日から土曜日までの9時30分から17時とし、月曜と日祝日は定休日。

同水素ステーションは、燃料電池自動車(FCV)の燃料である水素を充填(じゅうてん)する役割を担うとともに、併設するショールーム「スイソテラス」では、水素の特性や活用の取り組みについて情報発信をしていくといいます。同テラスの店頭の掲示案内によると、火・木・土曜日(祝日除く)の10時から16時(火・木の午前のみ法人予約限定)にオープンし、水素の特性やJXエネルギーの取り組みを紹介するシアターは1時間に1回上映。入館料は無料です。

トヨタ自動車が2014年に発売した「MIRAI(ミライ)」は723万円超、今注文しても納車は2019年中になるという(紹介サイトより)

トヨタ自動車が2014年に発売した「MIRAI(ミライ)」は1台723万円超、今注文しても納車は2019年中になるという(トヨタの紹介ページより)

燃料電池自動車は、「究極のエコカー」とも言われる最先端の乗り物であることから、購入時や水素ステーションの整備時には国が補助金を出すなどして普及を促しています。

一方、次世代自動車振興センターの統計によると2015年の国内保有台数は630台にとどまるといいます。2014年11月にトヨタ自動車が「MIRAI(ミライ)」と名付けた車種の販売を開始しましたが、メーカー希望小売価格は723万6000円と一般の自動車と比べ高額で、生産台数も限られています。ホンダ日産も開発を進めていますが、一般層への普及は「これから」という段階にあります。

Tsunashima SST協議会は水素ステーションについて、「将来的には、純水素燃料電池を用いて水素から発電した電気を施設内に供給する取り組みも検討していく」との方針です。

【2017年3月16日追記】

偶然、トヨタ自動車「MIRAI」の貴重な「充填(じゅうてん)」シーンにめぐり会えました!(15時頃撮影)

偶然、トヨタ自動車「MIRAI」の貴重な「充填(じゅうてん)」シーンにめぐり会えました!(15時頃撮影)

【関連記事】

<綱島SST>国が後押しする水素エネルギーの普及拠点、エネオススタンドが完成(2017年1月27日、横浜綱島水素ステーションと燃料電池自動車の詳細)

【参考リンク】

横浜綱島水素ステーションの紹介ページ(JXエネルギー)

トヨタ自動車の燃料電池自動車「MIRAI」の紹介ページ

ホンダの「クラリティ FUEL CELL」の紹介ページ


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