<グルメ>全国系にない個性店が目立つ高田駅、本場より安くて旨く感じた「鯛めし」店 | 横浜日吉新聞

横浜日吉新聞

日吉・綱島・高田のグルメレポート【第3回:2016年12月26日「高田エリア編1」】日吉・綱島・高田の「飲食店」と「持ち帰り店」をめぐる新連載。第3回は高田エリア編です。横浜市営地下鉄グリーンラインの高田駅には3つの出入口がありますが、どこから出ても日吉や綱島のように“駅前”に飲食店が並んでいるわけではありません

それでも目の前にある幹線道路「日吉元石川線(荏田綱島線)」沿いに歩けば、大きくはないながらも、全国系チェーンにはない個性を放っている個人営業店が多く、思わず暖簾をくぐってみたくなります。そんな一つが鯛(たい)めし」を提供する「彩食亭やまだ」(綱島ダイヤモンドパレス1階)です。

高田駅2番出入口(左側)から日吉方面を望む

高田駅2番出入口(左側)から日吉方面を望む、右側は日吉元石川線

高田駅の2番出口(まいばすけっと高田駅前店側)を出て、横断歩道を渡って北山田方面へ30秒も歩けば、「セブンイレブン横浜高田町店」の隣に「中華大貴(たいき)」(高田西2)という著名店が存在し、“駅前食堂”といえるようなメニューの多さと親しみやすさにひかれ、つい入ってしまうのですが、今日は逆に日吉側の高田東方面へ向かいます。

2番出口の並びには、しゃれたレンガ風建物のパスタカフェ「ラテイルス」(高田東3)があり、その道路一本挟んだ隣に位置するのが「彩食亭やまだ」(同)です。

駅出入口から徒歩10秒くらいという至近距離ですが、グリーンラインが開通する1年半ほど前の2006年10月に同店がオープンした頃は、まだ駅前という実感はなかったかもしれません。

2番出入口から徒歩10秒くらいの場所にある「採食亭やまだ」

2番出入口から徒歩10秒くらいの場所にある「採食亭やまだ」

彩食亭やまだは、店の看板に「鯛めし」と堂々と掲げているように、四国・愛媛県の郷土料理として知られる鯛めしをメインとした和食店。なぜ高田で鯛めしなのか、と思いますが、店主の料理人としての経験から「試行錯誤を重ね辿り着いた」(同店看板)とのこと。首都圏で鯛めしを前面に打ち出している店は希少な存在です。

店内はテーブルとカウンターを合わせて25席ほど。料理人の店主と奥さんの2人で運営しているようで、ランチタイムは混みあうこともあって少し大変そうです。

同店の鯛めしは温かいご飯の上に、鯛の刺身4~5枚と半熟の温泉卵がのっており、ここに特製の旨味たれをかけて食します。上品な海鮮丼といった感覚です。

「鯛めし」は税込730円、鯛の切り身が多くはないので、じっくり味わうなら「上鯛めし」(900円)も

「鯛めし」は税込730円、鯛の切り身が多くはないので、じっくり味わうなら「上鯛めし」(900円)も

これで味噌汁とお新香が付いて税込み730円。「鯛」という文字からどこか高級な印象がある料理ですが、毎日食べられるような価格になっていることに驚かされます。かつて鯛めしの本場と言われる愛媛県某所で“観光客価格”で食した記憶がよみがえり、高田のほうが安くて旨いじゃないか!と思わずつぶやきそうになりました。

ただ、丼ぶりの上には鯛の切り身が4~5枚しかなく、ご飯だけが余ってしまうこともあるため、深く味わうためには、切り身が多くのった「上鯛めし」(900円)が安心かもしれません。

このほか、「鯛茶」(900円)と呼ばれる鯛茶漬けや「手打ち蕎麦」(850円)、「天ぷら御飯」(970円)などのメニューもあります。「宇和島直送じゃこ天」(380円)や「鯛のうす造り」(1020円)など“肴(さかな)”類も充実しているので、愛媛の日本酒「梅錦」(1合730円)で夜に訪れて楽しむのもよさそうです。

(価格などのデータは2016年12月現在のものです。詳細は公式サイトなどでご確認ください)

  • 日吉・綱島・高田グルメレポートについて
    このコーナーは、横浜日吉新聞の記者が個人的に訪れているなかで、「ここは!」というお店についての情報を紹介するとともに、個人としての所感を述べていくコーナーです。3つのエリアを対象に、気力が続く限り毎週1店ずつ地道に紹介してまいります。なお、日吉・綱島・高田以外の港北区内エリアの情報は「新横浜新聞~しんよこ新聞」をご覧ください

【参考リンク】

彩食亭やまだ(鯛めし)の公式サイト

彩食亭やまだの「食べログ」ページ


カテゴリ別記事一覧