<北綱島特別支援>市教委「近隣に移転先見つけられず」「閉校方針に変わりない」 | 横浜日吉新聞

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北綱島特別支援学校を閉校する方針に変更はない――。昨日(2016年10月)11日に行われた横浜市会の決算第一特別委員会で岡田優子教育長は、北綱島特別支援学校(綱島西5)を今後閉校する方針に変わりがないことをあらためて示しました。

北綱島小学校の隣にある「北綱島特別支援学校」

北綱島小学校の隣にある「北綱島特別支援学校」

港北区選出の豊田有希(ゆうき)議員(無所属・ネット)の質問に答えたもので、分教室については「今と変わらない教育環境が維持できるようしっかりと検討を進めていく」としました。

一方で同議員が分教室の体制について「書類で明示すべき」と求めたことに対しては、「個別面談などで人数を明確にする必要がある」などとして現段階では文章による提示は難しいとの考えを明らかにしました。

また、港南区選出のみわ智恵美議員(日本共産党)の質問に対し、市教委の長谷川祐子指導部長は「北綱島特別支援学校は開校時と比べ約2倍の児童・生徒が在籍している。特別教室を普通教室に改修して対応してきたが、既存校舎の増築や別棟の建設は困難な状況」との見方を示し、「2012年度頃から移転を含めて検討を開始したが、近隣に適切な移転先を見つけることができなかった」と釈明。

現状については「県の教育委員会が中心となって川崎市を交えた三者協議を始めており、鶴見区も含め、北綱島特別支援学校に近い地域にお住まいの方の通学先は、既存の市立特別支援学校および県立養護学校も含めてしっかりと対応していく」と述べていました。

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【参考リンク】

北綱島特別支援学校の公式ホームページ

肢体不自由特別支援学校の再編整備計画についてPDF、2015年9月14日、横浜市教育委員会が最初に横浜市会へ提出した資料)


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