洋式・多目的化が進む小学校のトイレ、高田・高田東・綱島東・矢上の4校で改修へ | 横浜日吉新聞

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横浜市立の小中学校では、10年ほど前からトイレの洋式化改修多目的トイレの設置が着々と進められています。

かつての公立小中学校におけるトイレのイメージ(文部科学省「学校トイレ改善の取組事例集」より)

かつての公立小中学校におけるトイレのイメージ(文部科学省「学校トイレ改善の取組事例集」より)

今年(2016年)は日吉台小学校(日吉本町1)や新吉田第二小学校(新吉田町)で工事が行われたばかりですが、来年(2017年)夏には高田(高田町)や高田東(高田東3)、綱島東(綱島東3)、矢上(日吉3)の4校と、新田中学校(新吉田東5)などで改修が予定されています。

横浜市の公募型指名競争入札資料によると、高田小では体育館棟に多目的トイレ設置し、高田東小は1階のトイレを多目的化するとともに、2階から4階まで3カ所のトイレを改修。綱島東小は校舎棟1階から4階まで4カ所のトイレを改修し、体育館棟では洋式化され、通級棟には多目的トイレが設置されます。矢上小は校舎棟2階から5階まで4カ所のトイレを改修します。改修は主に床面を行うといいます。工事完了は2017年9月の予定です。

改修で見違えるようなトイレに(文科省に提出された川崎市教育委員会の資料より)

改修で見違えるようなトイレに(文科省に提出された川崎市教育委員会の資料より)

家庭トイレの洋式化が進むなかで、和式が中心だった公立小中学校でも洋式化を求める動きは強まっており、横浜市では2003年から順次改修を実施してきました。今年3月末の時点で市立学校の洋式化は72%まで進んでいるといいます。

小中学校は災害時に地域の避難場所(防災拠点)になっていることも多いため、多目的トイレの設置もあわせて行われています。

また、従来のように水で流して清掃するタイプの「湿式床面」では、においやよごれの発生が目立つことから、メンテナンスがしやすい「乾式化(ドライ化)」も同時に実施中です。

横浜市では、2020年3月までに全トイレでの洋式化を目指すことに加え、未設置の学校には多目的トイレ設置を進めていくとしています。

※見出し左の写真は文部科学省「学校トイレ改善の取組事例集」より

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【参考リンク】

高田小学校ほか3校トイレ改修その他工事に伴う設計業務委託の設計図書PDF、2017年7月工事着手分)

文部科学省による「学校トイレ改善の取組事例集」(2011年11月発表)


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