日吉駅付近など比較的課題の少ない工区については速やかに完成させるよう、鉄道・運輸機構に強く申し入れを行っている――。横浜市は、昨日(2016年9月29日)に行われた横浜市会の「決算第一・決算第二特別委員会連合審査会」で、「相鉄・東急直通線」(神奈川東部方面線)の工事状況について言及しました。
港北区選出の酒井誠議員(自民党)が「日吉駅沿線では、長期にわたる工事の影響なのか、賃貸アパートに空き部屋が目立っているという話も聞いている。少しでも周辺への影響を和らげるべきではないか」として、工事の負担軽減策を市側に質(ただ)したものです。
都市整備局の薬師寺えり子局長は、地上部や高架工事が中心となる日吉駅付近について「比較的課題の少ない工区」として、建設主体の鉄道・運輸機構に対して、速やかに完成させるよう求めていることを明かしました。
一方、新綱島駅の周辺については、「トンネルへの資材の搬出入口となるため、駅の工事だけでなく、トンネル工事が完了するまでの期間は工事ヤードとして使用する。周辺のみなさまに長い間の負担をおかけすることになる」と述べ、影響は長期間にわたるとの見方を示していました。
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【参考リンク】
・日吉駅付近の工事進捗状況(鉄道・運輸機構)
・日吉駅付近の工事パンフレット(鉄道・運輸機構)