人口増エリアでなぜ閉校?「北綱島特別支援学校」の存続求める集い9/17(土)に | 横浜日吉新聞

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綱島西5丁目にある「北綱島特別支援学校」は北綱島小学校の隣、綱島郵便局の近くにある

綱島西5丁目にある「北綱島特別支援学校」は北綱島小学校の隣、綱島郵便局の近くにある

昨年(2015年)9月に横浜市から閉校の方針が突如明かされた北綱島特別支援学校(綱島西5)について、保護者らで作るグループが今月(2016年9月)17日(土)に「存続を求める集い」を港北公会堂(大倉山駅から徒歩7分)で開きます。

北綱島特別支援学校は、重度重複障害児の教育を行うために横浜市が1985(昭和60)年4月に「大綱養護学校」として創立。昨年30周年を迎えています。現在、同校は小学部と中学部、高等部に分かれ、手足や身体(肢体=したい)が不自由な約80人の児童・生徒が市内各所から通学。肢体不自由と知的障害を併せ持つ重度心身障害児の割合が多いといいます。

9月17日(土)の14時から行われる「存続を求める集い」のチラシ

9月17日(土)の14時から行われる「存続を求める集い」のチラシ

横浜市教育委員会は、現在の綱島西5丁目にある校舎では教室不足を解消するための増築が難しいことから閉校し、代わりに旭区で特別支援学校を新設するとの方針を昨年9月に発表しました。しかし、保護者や地元から学校の存続を求める3万筆の署名が同校PTAを通じて提出されるなど、反対意見が噴出。市はその後、現在の児童・生徒が卒業する2026年度までは他校の「分教室」として存続する考えを示しています。

ただ、分教室の場合は「分校」よりも教員や生徒・児童数が減る可能性があるなど、教育活動の幅が狭まることが懸念されています。また、港北区をはじめ、鶴見や都筑、神奈川といった周辺各区の人口が増え続けているなかで、横浜市北部エリアから重度障害児教育の場を大幅縮小することに対する疑問の声も上がっています。

9月17日(土)の集いでは、14時から16時30分まで北綱島特別支援学校が置かれた現状などが説明される予定です。

【関連記事】

「北綱島特別支援学校」閉校に広まる反対の声、“分教室”で存続延長案も(2015年12月16日)

横浜市、綱島西5「北綱島特別支援学校」を2018年度までに閉校の方針(2015年9月17日)

【参考リンク】

北綱島特別支援学校の公式ホームページ

肢体不自由特別支援学校の再編整備計画についてPDF、2015年9月14日、横浜市教育委員会が最初に横浜市会へ提出した資料)

港北公会堂の公式ホームページ


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