一昨日(2016年8月19日)の新聞に相鉄線・二俣川駅に建設が進むタワーマンションの大型チラシが折り込まれてきました。“タワマン銀座”の武蔵小杉や、現在売り出し中の新川崎なら分かりますが、これまでは日吉や綱島で二俣川の物件がPRされるようなことはなかったのではないでしょうか。2019年4月に開業(※)を控えた「相鉄・東急直通線」の沿線では、マンション開発が熱を帯びているようです。
このタワーマンションは2018年6月に入居開始予定の「グレーシアタワー二俣川」で、二俣川の駅前南口再開発に合わせて駅から徒歩2分の場所に建てられるもので、地上29階建て421戸の大型物件となっています。売主には相鉄不動産と三井不動産レジデンシャル、野村不動産の3社が名を連ねています。
今月(2016年8月)27日(土)から380戸を売り出すとのことで、チラシによると、3LDKの「70平方メートル超」が5258万円(7階)から5698万(29階)円、3LDKの「80平方メートル超」が6628万円(4階)から7598万円(18階)などと表示されています。
二俣川といえば、神奈川県の「運転免許試験場」があるため、一度は訪れたことがある人も多いと思われますが、日吉や綱島から決して近い場所だとは感じなかったはずです。ところが、相鉄・東急直通線の開通後は日吉や新綱島からは6~7駅先の“近所”ということになります。
相鉄・東急直通線の沿線では、新横浜駅の次駅として新設される「羽沢駅」でも駅周辺の再開発が行われる計画があり、ここにもタワマンらしき建物の建設が計画されています。その次の西谷駅でも、今後駅周辺の再開発が行われる可能性もあります。さらに次の鶴ヶ峰駅(西谷~二俣川間の駅)では、すでに2007年に再開発タワマンが完成済みです。
ちなみに、二俣川のタワマンと同じ日に折り込まれていた武蔵小杉の53階建て613戸の「パークシティ武蔵小杉ザガーデン」のチラシによると、3LDKの「70平方メートル超」の物件が「6500万円台から」という設定。同じ広さで単純比較すると、二俣川より1000万円程度高い価格ということになります。
「武蔵小杉だと手が出ないけど、どうしても高層マンションに住みたい!」というような層を、これから相鉄・東急直通線の沿線で取り込んでいくことになるのでしょうか。
新綱島と綱島駅東口では“高層ツインタワー”が構想され、箕輪町2丁目のアピタ日吉店などの跡地でも15~20階建て程度・1300戸と言われる“巨大マンション群”の建設が予定されており、日吉や綱島も含め、相鉄・東急直通線に関係する沿線では、マンションの建設と無関係ではいられないのかもしれません。
※見出し左の画像は「グレーシアタワー二俣川」のホームページより
(※)2016年8月追記:「相鉄・東急直通線」については、事業主の鉄道建設・運輸機構がこれまで示していた「2019年4月の開通予定」を「2022年度下期(10月以降)に開通」と3年半ほど延期すると2016年8月26日に公式発表しました。相鉄・東急直通線に関する最新の記事はこちらをご覧ください。
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・GWで人が少ない日吉と綱島ですが、4つの新築マンション販売現場は熱い!(2016年4月30日、日吉と地綱島で分譲中の新築4物件)
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【参考リンク】
・羽沢駅(仮称)周辺の再開発に関する資料(PDF、2015年7月横浜市の「神奈川羽沢南二丁目地区都市計画市素案説明会」より、16ページ目にタワーマンションらしき建物のイラスト掲載)