旧アピタ日吉店などの巨大跡地を使った「野村不動産日吉複合開発計画(仮称)」(箕輪町2丁目)内に2020年4月の開校を予定する新小学校「日吉台小学校第二方面校(仮称)」について、横浜市教育委員会が議論のたたき台となる通学区イメージを関係者に示していたことがわかりました。
これによると、新小学校の学区は「箕輪町2丁目」のほぼ全域(※ただし、日吉南小学校区となっている「日吉ロイヤルマンション」や「ドン・キホーテ日吉店」「郵政日吉寮」などのある3番から5番までの3区画を除く)と、パナソニック跡地の「Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン」(綱島SST)建設が進む「綱島東4丁目」ほぼ全域(※ただし、日吉南小学校区となっている「パークスクエア綱島」「プラウド綱島」「パルホワイト綱島」などのマンションが建つ1番と2番の2区画は除く)、この2町内を想定学区として提示しています。
両町ともに巨大再開発が行われており、特に箕輪町2丁目の日吉複合開発計画では、市教委は最大で1500戸のマンションが建つ可能性があると見ています。また、箕輪町2丁目や綱島東4丁目周辺では、さらにマンションや住宅などが建設されることも考えられるため、当初案として2町のみを示したようです。
ただ、現状の案だと「近所に新小学校ができるにもかかわらず、遠くにある現状の小学校へ通わなければならない地域が出てくる」(箕輪町関係者)のも事実です。また、これほど大規模に日吉と綱島が“合区”となる小学校はこれまでになく、「地域防災の拠点という面では、日吉と綱島では異なるやり方をしているため、その部分で不安もある」(自治会・町内会関係者)との声もあります。
学区や学校名については、地域の自治会・町内会の関係者やPTA、保護者、日吉台小学校(日吉本町1)などの関係小学校の学校長ら10数名から20名程度の「開校準備部会」が今後設置される見通しで、ここで最終案を決定する形となります。
新小学校の建設にともない、日吉台小学校や綱島東小学校(綱島東3)の2校をはじめ、日吉南小学校(日吉本町4)と矢上小学校(日吉3)でも学区再編が行われる可能性があります。現状案に対し、どの一画を新小学校区に組み込んでいくのか、それとも当初案のまま学区となるのか。周辺住民の注目を集めそうです。
【関連記事】
・<日吉新生活ガイド4>日吉と綱島で家やマンションを買うなら小学校区に注意を(2016年3月28日、現状の小学校区について)
・<箕輪町の新小学校>学区決定は2016年度以降、ピーク時の学級数は1学年5~6クラス(2016年2月7日、比較的大規模校を想定)
・<日吉複合開発地の新小学校>最新エコ設計と図書室の「メディアセンター」化を提案(2016年4月6日、新小学校の計画案詳細)
・<アピタ跡の再開発地>新小学校は日大高校の裏手、プラウド日吉近くに建設(2016年1月31日、新小学校の建設場所)
【参考リンク】
・新設校の設置について(横浜市教育委員会、現在設置を予定している小学校などの状況)