神奈川県警はこのほど、2016年1月から3月までの犯罪認知件数をまとめ、県内市区別の件数を発表しました。それによると、港北区は犯罪認知数が576件で横浜市内トップとなり、県内で見ても藤沢市や川崎市川崎区に次いで3位となりました。
ただ、港北区は犯罪認知件数は多いのですが、人口比で見ると発生率は他の地域と比べて多いわけではありません。犯罪件数の多い他の市区と港北区を比べてみたのが下記です。
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■神奈川県内の2016年1~3月犯罪認知件数と人口1人あたりの発生率(400件以上の市区)
1.藤沢市 722件(÷42万5000人=0.00169%、発生率9位)
2.川崎区 585件(÷22万4000人=0.00261%、発生率2位)
3.港北区 576件(÷34万5000人=0.00166%、発生率10位)
4.厚木市 565件(÷22万5000人=0.00251%、発生率3位)
5.平塚市 565件(÷25万6000人=0.00220%、発生率5位)
6.相模原市中央区 562件(÷27万0000人=0.00208%、発生率6位)
7.横須賀市 535件(÷40万6000人=0.00131%)
8.大和市 532件(÷23万3000人=0.00228%、発生率4位)
9.相模原市南区 493件(÷27万7000人=0,00177%、発生率8位)
10.横浜市中区 490件(÷14万8000人=0.00331%、発生率1位)
11.鶴見区 404件(÷28万5000人=0.00141%)
参考:中原区 356件(÷24万8000人=0.00143%)
参考:幸区 318件(÷16万1000人=0.00197%、発生率7位)
※発生率の順位はここに掲載した市区のなかにおける順位です
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街の中心部にある横浜市中区や川崎市川崎区では人口比に対する犯罪発生率は高くなっており、また内陸部の厚木市や大和市は高水準です。港北区は件数こそ3位ですが、人口比では10位まで一気に下がります。
ただ、今年に入ってからの3カ月間は、港北区内で空き巣やひったくりの発生件数も増えているだけに、引き続き十分な警戒は必要です。
【参考リンク】
・刑法犯 罪名別 市区町村別 認知件数(神奈川県警)