横浜市内で約3800人が認可保育所(認可園)に入れていないことがわかりました。2016年3月23日に行われた横浜市会の「予算第一・予算第二特別委員会連合審査会」の場で市側が明らかにしたもので、港北区選出の大山しょうじ議員(民主党)の質問に答えました。港北区は昨年(2015年)10月の時点でも、認可園に入れない「保留児童」が横浜市内で最大数となっており、区内では日吉と綱島地区が最激戦区であることを考えると、今年の4月に認可園に入れなかった人の数は相当数にのぼるとみられます。
横浜市側によると、今年(2016年)4月に認可園に入所を希望する児童の2次利用申請(二次利用調整)の人数は市内で1万8310人おり、このうち1万4520人が内定したものの、3790人が認可保育所に入れない「保留児童」になったといいます。
大山議員は地元である港北区内で聞いた声を踏まえ、「私の感覚でも、今年の保育所入所は昨年と比べてもかなり厳しいという感じがしている」との見方を示すとともに、市側に現状の報告を求めました。林文子市長は「3月末日まで利用調整を継続し、保護者へ寄り添った丁寧な対応を行いたい。4月時点で待機児童ゼロを達成できるよう最後の最後まで努力していく」との決意を示していました。
この3790人の保留児童のなかには、その後に横浜保育室や認可外保育施設に入るなどした児童の数も含まれています。
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【参考リンク】
・横浜市の待機児童対策(市こども青少年局保育対策課)