慶應や日吉台小が焼かれた「川崎大空襲」、元住吉の平和館で5/8(日)まで記録展 | 横浜日吉新聞

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2016年3月12日(土)から5月8日(日)まで元住吉駅近くの「川崎市平和館」で開かれる「川崎大空襲記録展」の告知ポスター

元住吉や武蔵小杉の両駅から徒歩10分ほどの距離にある「川崎市平和館」(中原区木月住吉町、県立住吉高校近く)では、今週末の2016年3月12日(土)から5月8日(日)まで「川崎大空襲記録展」が開かれます。

第二次世界大戦中の1945(昭和20)年4月4日と15日に米軍によって実行された無差別攻撃「川崎大空襲」では、1000~1500人以上が亡くなったとされます。日吉でも4月15日の空襲で慶應義塾大学の日吉キャンパスや日吉台小学校が焼かれるなど、甚大な被害を被っています。

日吉の街は現在、主に横浜市の行政区域内にありますが、川崎市側に近いために一連の攻撃で狙われたとみられ、これは「横浜大空襲」(5月29日)が行われる1カ月以上前のことになります。日吉の街では横浜大空襲ではなく、川崎大空襲がきわめて関連が深い戦争被害となっています。

3月12日から行われる展示会では、平和館で所蔵する空襲関連のパネルのほか、戦後70年「川崎空襲を伝える」への応募者22名の体験談パネルを展示。また、初日となる12日(土)の13時から「戦争体験を語る・聞く」「親子で来て・見て・考える平和推進事業」などのイベントも予定されています。

入場は無料。毎週月曜日と第3火曜日を除き、毎日9時から17時まで開館しています。

【関連記事】

<コラム>引き裂かれた日吉村、次に来たのは大迷惑な日本海軍とアメリカ軍(2016年1月10日、日吉の戦争被害について記載あり)

海軍と関わり深かった日吉、3/19(土)に戦争末期の日本海軍を語る公開講座(2016年2月13日)

【参考リンク】

平成27年度「川崎大空襲記録展」を開催します(川崎市、2016年3月3日)

川崎市平和館へのアクセス(元住吉駅から徒歩約10分)

川崎市における戦災の状況(総務省の特集)


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