ゲーム会社ディー・エヌ・エーの創業者でDeNAベイスターズのオーナーである南場(なんば)智子さんや慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)の山岸広太郎社長ら著名なベンチャー企業経営者らが集う「スタートアップカンファレンス2016@慶應日吉」が2016年3月15日(火)に慶應義塾大学日吉キャンパスの藤原洋記念ホールで開かれます。「スタートアップ(成長著しいベンチャー企業)が世界の未来を拓く」と題し、起業のあり方や世界での戦い方などが丸1日かけて徹底議論されるイベントとなります。
このカンファレンスは、慶應義塾大学ビジネススクールと、ベンチャーへの投資を行う日本テクノロジーベンチャーパートナーズが共催するもので、起業したいと思っている人やITなどの最新技術の動向に興味がある人を対象に、300名の参加者を募集しています。
9時15分からのオープニングでは、慶應義塾大大学院の岡田正大教授と、慶應経済学部卒で日本テクノロジーベンチャーパートナーズの村口和孝代表が対談を行うほか、20人超が登壇する9つの講演や対談などを予定。ディー・エヌ・エーの南場智子氏は16時から「永久ベンチャー」との演題で講演が組まれています。また全講演の終了後は19時から協生館内にある英国風パブ「HUB(ハブ)慶應日吉店」でパーティーも行われます。
また、同時に学生限定のイベントとして、ベンチャーキャピタル(VC)の仕事を紹介する「#VC School」も10時30分から13時30分まで協生館2階の「多目的教室3」で行われます。
スタートアップカンファレンスへの参加費は無料ですが、事前申し込みが必要で、定員の300名を超えた場合は抽選になります。パーティーは3000円程度の会費がかかる予定です。
学生限定の「#VC School」は定員30名でこちらも事前申し込みが必要です。
【参考リンク】
・スタートアップカンファレンス2016@慶應日吉(詳細と申し込み)
・スタートアップカンファレンス2016@慶應日吉Facebookページ
・#VCSchool@慶應義塾大学日吉キャンパス(学生限定)
【当日レポート】
慶應義塾大学ビジネススクール(KBS)と日本テクノロジーベンチャーパートナーズ(NTVP)は、2016年3月15日(火)に「スタートアップカンファレンス2016@慶應日吉~スタートアップが世界の未来を拓く」を開きました。
起業の重要性やスタートアップ(成長著しいベンチャー企業)が日本に与える影響を説くとともに、大学の教育現場で行われている実践的な起業教育の実例紹介をはじめ、起業の注目分野であるロボットやフィンテック(金融のIT化)といった分野の起業家も登壇。また、大手でありながら、今もベンチャー精神を持ち続ける続けるNTTぷららの板東浩二社長や、DeNA(ディー・エヌー・エー)の創業者である南場智子会長も駆け付け、これまでの軌跡などを話しました。
スタートアップと同様に「世界に挑戦する」という精神を持ち、スポーツ界などで活躍する若手アスリートのほか、慶應義塾出身のベンチャーキャピタリスト4氏によるセッションも行われました。

日本テクノロジーベンチャーパートナーズ(NTVP)の村口和孝代表は「ファーストペンギン(リスクを背負いながらも餌を求めて一番最初に飛び込むペンギン)がいなくなった結果が日本の不効率な組織だ」と述べ、起業の重要性を熱く語りました

NTTぷららの板東浩二・代表取締役社長は、同社が提供する「ひかりTV 4K」をアピール。キャンペーンを担当している“4Kガールズ”も応援に駆け付け、舞台は華やかに。2015年3月に出版された板東社長の著書「ハートで感じたら走り出せ!」も無料で配布されました

こうしたイベントにはほとんど登場しないDeNAの南場会長ですが、毎年このカンファレンスには必ず駆け付け、今年も有益な話を学生らに披露。ベンチャーについては、ビジネスを立ち上げたり、安定した時期ではなく、「混沌としたところで夢中になりビジネスに携わるのが自分にとって一番楽しい」と、猛烈に働いたマッキンゼー時代、家庭事情で休業した時期についても話題に交え、多くの参加者をトークに巻き込んでいました