きょう2016年2月27日(土)13時より、日吉駅前の慶應義塾・藤原洋記念ホールにて開催される慶應義塾大学落語研究会の公演「2016名人会」(入場無料・予約不要)が、同2月6日に台湾南部で発生した「台湾南部地震」へのチャリティー公演として実施されることになりました。
これは、慶應義塾大学落語研究会(慶應落研)の学生有志が実施を企画したもので、「慶應落研に中国文学専攻の者が多く在籍していること、数年前は中国国籍の者が在籍していたこと、また、台湾へ個人的な繋がりを持つ者が多かったことなどから台湾への親しみを感じ、たまたま、台湾への卒業旅行を企画していたんです」と、今回の企画担当の村上佳央(かなか)さん。
今年大学卒業を迎える村上さんによると、「22歳の私達は、高校2年生の春に東日本大震災を経験し、世界へ広がる日本への支援の輪を体感しました。特に台湾から寄せられた義援金と温かい励ましの言葉を強く覚えています」と、かつて日本が受けた被災についての、隣国・台湾からの支援に、ぜひ恩返しと御礼がしたい、と語ります。
また、慶應落研は、九州から東北まで全国の介護施設を巡り落語「口演」を行う活動を行っており、特に、東日本大震災の被災地、宮城県女川町では仮設住宅での慰問公演を3年間続けているといいます。「“笑い”を通じて人を励ました経験があり、今回の地震でも我々の落語によって何か出来ることがあると思うに至りました」と村上さん。
大学への募金活動申請の手続きや各機関の調整を経て、ようやく「名人会」の場を義援金募集の場にすることを実現させた慶應落研のチャレンジ。寄付金は2月29日から台湾へ渡航する同落研メンバーにより、台南市政府社会局に直接手渡される予定です。
「ぜひ、多くの皆さんに、今回の台湾地震チャリティー公演の主旨をご理解いただき、少しでも多くご来場いただきたい」と、村上さんは、台湾地震募金への協力を呼び掛けています。
【参考リンク】
・慶應落研名人会2016「ザブトゥン」Twitter
・慶應義塾大学日吉キャンパス「協生館」ホームページ(アクセス)
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