実はパナソニック跡地で新小学校建設を模索していた横浜市、敷地不足で断念 | 横浜日吉新聞

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綱島SSTでは米アップル研究所の建設工事が進んでいる(2015年12月撮影)

綱島SSTでは米アップル研究所の建設工事が進んでいる(2015年12月撮影)

パナソニック工場跡地でも小学校の建設を検討していた――。現在、米アップル社の研究開発所の建設などが進む「Tsunashima(綱島)サスティナブル・スマートタウン」(綱島SST、綱島東4のパナソニック跡地)ですが、横浜市がここに小学校の建設を考えて協議していたことがわかりました。

昨年(2015年)12月21日に行われた「第2回横浜市公共事業評価委員会」の会議録要旨によって明らかになったものです。

同評価委員会では、NRI野村総研データセンター跡地(箕輪町2)に建設が予定されている日吉台小学校第二方面校(仮称)に関する議論の際、参加していた委員の一人が「綱島東小学校の児童数が増えている現状などを考えると、パナソニック跡地に整備すべきだったのではないか」といった趣旨の発言があったとみられます。これに対し市教育委員会は「協議したが、一部敷地の利用が決定しており敷地面積が足りなかった」との説明が行われたものです。

実際、綱島SSTはアップル研究所とユニー(アピタ横浜綱島店)の2施設で敷地の大半を占める形の計画となっているため、100戸程度のマンションや、SST内の発電や管理などを行うタウンマネジメント施設が建てられなかったとしても、小学校の建設は難しかったともいえます。

綱島に新たな学校を建てるという地元の悲願は叶いませんでしたが、箕輪町の新小学校はかなり綱島SSTに近い場所に建てられる計画となったのは、綱島側で増え続ける児童を吸収したいとの思いがあるのかもしれません。

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【参考リンク】

平成27年度「第2回横浜市公共事業評価委員会」(当日の資料と会議録など)


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