2016(平成28)年も横浜日吉新聞をご覧いただきありがとうございます。今回はこの先、予定もしくは予想される日吉・綱島の街での工事などをまとめてみました。
昨年(2015年)は「Tsunashima(綱島)サスティナブル・スマートタウン」(綱島SST、綱島東4のパナソニック跡地)の計画決定や、「アピタ日吉店」(箕輪町2)の閉店と跡地利用の方針決定など、日吉と綱島では、相模鉄道(相鉄)と東急線の相互直通新線の開業に向けて、街の姿を大きく変える計画が相次いで明らかになりました。
今年2016年は、大きな計画の実行へ向けて具体的に動いたり、工事が進展したりする1年になるとみられます。駅付近のランドマーク的存在だった「日吉台学生ハイツ(東京・スチューデントハウス日吉台)」(箕輪町1)や「綱島駅ビル」(駅直結)の閉館と跡地の行方など、まだ明らかになっていない注目の再開発についても、輪郭が見えてくる1年になると予想されます。
また、日吉・綱島地区で操業している工場のさらなる撤退と、住宅化の動きは今年も止まることはないとみています。相鉄線との乗り入れにともない、利便性の向上で住宅需要はますます増えるからです。
人口の急増が予想される日吉・綱島で心配なのは小学校の不足です。これは、アピタ跡地に新小学校の建設(2020年4月開校)を決めたことで解決へ前進が見られました。ただ、予想よりも人口増が進んだ場合にどうするのかという問題もあります。
そして、保育園の不足状況も相変わらず続いています。いくら建てても希望者の数に追いつかない状況に加え、保育士不足も深刻です。これらは港北区や横浜市だけで解決できる問題ではなく、国が抜本的な対策を講じない限り、解決への道筋は見えてこないのではないでしょうか。
横浜日吉新聞では、激しく変化する街の姿と、そこで生まれた課題を捉え、分かりやすく報じていきたいと考えております。本年もご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。
なお、日吉・綱島で予想される今年の動きについて下記にまとめてみました。2016年も慌ただしい1年になりそうです。
2016(平成28)年「日吉・綱島」での主な予定
▼ 1月8日(金):18時をもって綱島駅ビル内の最後のテナントである「綱島駅前東急ストア」が閉店
→ 綱島駅ビルが事実上の閉館、今年中に東急高架橋の耐震工事に着手か。高架下の跡地利用に注目(関連記事)
▼ 3月中:「日吉台学生ハイツ(東京・スチューデントハウス日吉台)」(箕輪1)が閉館
→ 1969(昭和44)年からの歴史に幕、日吉駅徒歩5分以内の好立地だけに跡地利用の行方に注目集まる(関連記事)
▼ 1~3月(予想):Tsunashima(綱島)サスティナブル・スマートタウン(綱島SST、綱島東4)内に建設予定の「アピタ横浜綱島店」(2017年4月以降完成予定)の建設工事に着手
→ 綱島SSTで着工されていない「100戸のマンション」についても今年中には着手の見通し(関連記事)
▼ 4月:日吉に近い綱島に認可保育園2園がオープン、このほか小規模保育所も2園新設の動き
→ 「テンダーラビング保育園綱島東」(綱島東4)と「佐分利保育園つなしま園(綱島西6)」のほか、日吉と綱島のそれぞれで小規模保育事業の保育園を新設する動きも(関連記事)
▼ 9月ごろ:6階建て177戸の大型マンション「プラウド日吉」(箕輪町2)が完成
→ 綱島SSTとアピタ跡地の真ん中あたりに野村不動産が建設中の大型マンション(関連記事)
▼ 今年中(予想):アピタ日吉店や損害保険ジャパン日本興亜の事務センター、NRI野村総合研究所のオフィス・寮(合計5万6000平方メートル)の解体工事に着工か
→ 2020年春の新小学校や大規模マンションなどの建設へ向け、建物解体工事や詳細な計画づくり着手の年に(関連記事)
▼ 今年中(予想):相模鉄道(相鉄)と東急線の相互直通新線工事(日吉~新横浜~羽沢間、2019年4月完成予定)で「綱島トンネル」(綱島東1から箕輪町3までの1099メートル、工期2年9カ月間)の掘削工事に着手
→ 昨年は行われていなかった日吉・綱島地区のトンネル掘削工事を今年中に着手か(戸田建設・岩田地崎建設・りんかい日産建設・奈良建設JV=共同企業体=が担当)(関連リンク)
▼ 今年中(予想):綱島駅東口の再開発計画(2.7ヘクタールの土地区画整理事業)について都市計画を決定
→ 新綱島駅の建設予定地を中心とした再開発、28階建てタワーマンションや芸術ホール(区民文化センター)、バスターミナルなどを整備予定(横浜市による2015年7月7日のPDF版資料はこちら)
<不明>
▼ 綱島街道の拡幅工事(日吉駅前~北綱島交差点~綱島駅入口)
→ 拡幅予定地において、一部建物の売却や後退が行われているものの、状況は不透明(関連記事)
2016年の主な予定と予測は以上です。